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ひえたら (詩)

明るく焼けていく
火の粉の舞う中
溶けていく理由が
さめざめと泣く
冷えたら帰っておいで
雷が打ち鳴らされて

どこかへとつづら折れていく
行列の先頭で
迷子の目が睫毛を引っぱる
はやばやと雨よ
こりて もう戻りたい一心が
その一粒を引き下ろす
ああ
夜は

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