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⑫ギフテッドの学校を受けた理由

2010年に息子の幼稚園お受験をし、当時の鬼の形相でいろいろとやっていたメモがでてきたのでシェアしています。今回は Girted and Talented のテストを受けさせた理由です。

今までの幼稚園お受験事情については➡          


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12/07/2011

どうしてやっきになってギフテッドの学校に息子を入れようと思ったのか。そんなのは簡単な理由です。

ハーレムに良い公立の学校がない。

ただ、それだけでした。

わたしの住んでいる場所は、学区にするとハーレムとイーストハーレムに属している「ディストリクト5」
残念ながらこのディストリクトには良い学校がないのです(中学しかり)。

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もうちょっとウェスト側に行くと、アッパーウェストと同じ学区になれて(ディストリクト3)、ここだと例え Citywide のギフテッドの学校がダメでもディストリクトのギフテッドでも評判の良い学校があるので、圧倒的に選択権があるんです。

ハーレムに来て間もないときに、某所でプリスクール(保育園)のボランティアをし、ハーレムにある評判の良い中高一貫の公立学校でボランティアをして、日本とこんなにも違うのか! と愕然としたことがあります。

その後、縁あってはハーレムの学校のボランティアをした1年後にスペシャライズドの高校(リンカーンセンター側にあるアート系の高校)でボランティアを2回ほどしたんですがー、もうその差に愕然。

生徒の質がぜーんぜん違う。

集中力の違いというのかな。
授業を受ける姿勢が違うというのかな。

とにかく授業中が静か。

授業中が静かなのは当たり前でしょ〜と思われるかもしれませんが、ボランティアをしたハーレムの学校、テストの時間もおしゃべりが耐えなかったのでした……。
中には「あきつ先生、答え教えて!」という強者もいて。

テスト中だってーの!

授業が始まる前にネズミが出れば、ギャーギャー騒いで授業が潰れて……って、まあ、騒ぐけれど、火に油を注がれて注がれて収集がつきませんでしたね、あの時は。

先生が「どうして基本的なしつけをしないといけないんでしょうか。わたしは授業がしたいのです!」とよく憤慨しておりましたが、確かにしつけは家庭でやってくれって思いました。

それと重要なのがトイレ。
このときにも書きましたが、トイレが汚いのは勘弁して欲しいですよね。

ま、ハーレムの場合は公共のトイレが汚いのは当たり前。
あ、ハーレムだけじゃなくって、公共機関のトイレはニューヨーク市全体的に汚いか。

とにかく学校のトイレ、トイレットペーパーがなかったり、ドアが壊れていたり、紙が床に散らばっていたり……

まあ、上のことは彼らにしてみたら「普通」なのかもしれないけれど、日本で生まれ育ったあたしには「普通」じゃない。そんな環境に息子を入れて、それが「普通」と思われては困る。

だいたいゴミをゴミ箱に捨てない人達の多さよ。

ちなみに学校の名誉のためにいっておきますが、そのハーレムの学校、毎年必ず1人か2人はハーバード大学へ行っているのです。なので、そういう環境でも行ける子はいける。

ただ、そういう子供に育てるのって、親とともに本人のかた〜い意志によるところが大きいと思う。

個人的にあたしは無理だー。
だって環境に流されやすいもん!

それと、息子は黒人とハーフ。
ならば同じような子供、つまり、ハーフの子供が多く通っている学校がいいな。人種に偏りのない学校がいいな。

とまあ、考えた結果、短絡的ですが「ギフテッドの学校へいれよう!」となったわけです。

でも今思うと、高校でボランティアしたのが大きかったですよね。
同じ高校生なのに「あんなにも違う」のか、ということを、肌で感じることができたわけですから。同じ公立なのに。

結果としては、息子はギフテッドの学校が合わなかったけれど、今度は高校に標準を合わせます(笑)。

果たして息子の未来はいかに。

結果的に息子はギフテッドの学校が合わなくて、3週間後には転校をしました。あの頑張りは一体なんだったんだろうか? そして高校でも似たようなことを繰り返しているような……いないような……。高校に関しても、こちらのマガジンの中に書いてあるので、興味のある方はそちらをお読みください。



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子どもに教えられたこと

2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。