⑪99パーセンタイルをとっても Citywide のギフテッドの学校に入れないってのは本当?
2010年に鬼の形相で息子の幼稚園お受験をしていたわたし。その頃のメモが出てきたのでシェアしています。2011年に当時を振り返っています(画像は今年2020年のガイドブック表紙です。ややこしくてごめんなさい)。
今回は Gifted and Talented について。
今までの幼稚園お受験事情➡① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩
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10/22/2011
答えは
YES
だった2009ー2010、2010ー2011シーズンですが、年々入れない子供が増えているようですね。
ギフテッドのテストは言ってみれば知能テストでして、その最高値が99パーセンタイルなんです。
というかね、最高が99パーセンタイルを取っても Citywide の学校に入れないってどういうことですかっ!? って思いません?
ニューヨークの教育委員会は何をしていらっさるのか。
2009-2010シーズンでは、99パーセンタイルを取った子供が1200人ほどいたといいます。
2010ー2011シーズンは、さらに増えて1400人。とくにこの年は、前年を受けて学校でも生徒数を、クラスを増やして沢山の生徒を受け入れたという話でした。
といっても実際に入れた子供はマンハッタンの3校、クイーンズ、ブルックリンの各1校ずつを合わせても400人弱だったと思うんですよ、計算では。単純計算しても約1000人の99パーセンタイルの子供たちが溢れる。
それに Citywide の学校は97から99パーセンタイルを取った子供たちが入れる条件だけど、もし97だったとしても兄弟が上の学年にいたら入れるので(兄弟枠)、実際、まっさらで入れる99パーセンタイルの子供の確率はもっと低くなるはず。
なので、某掲示板で「ぼくの娘は98パーセンタイルだったけれど、99取った子供でも入れないんだから、ボクの娘には可能性はないよね?」といった、お父さんの書き込みがあって、読んでて哀しくなってしまった……。
そんな中、実は息子は99パーセンタイルを取って、ギフテッドの学校に入れたんですよね。すごくありがたいことだったんですけれどね……。
とはいえ、1400人も99取れちゃうテストっていうのも、いったい何なんでしょうね?
なので今度からテストは3歳から始めるだの、問題を変えるだのとの話がでてきたりして、どうなっていくのやら、です。
個人的には、そりゃ「与えられた才能」というのはあるだろうけれど、そーんなに飛び抜けてすごい才能の持ち主って、そうそういないと思うので、もうちょっと年齢を引き上げた方がいいんじゃないのかな、と思ったり。
実際他の州だと7歳、8歳くらいでギフテッドのテストを受けるみたいだし(うろ覚え)。
小さいときには、いろんな子供(例えばジャイアン、例えばスネ夫、例えばのび太など)に囲まれた方が情緒豊かになるんじゃないかと思うんだけれど。それから似たレベルの子供と一緒に勉強していけばいいんじゃないのかな。
でも子供によってはいろんなレベルの子供がいると息苦しい場合もあるから、一概にこれが悪いとも言えないし。
実際に息子が辞めた学校には「毎日刺激が多くって楽しい!」と言っている子供もいますからね。
いえることは、このテストにどこまで信憑性があるのか、そしてこのテストのシステムに、あたしも含めてたくさんの大人が振り回されていた、ということ。
根本的にシステムを変えてもらいたいものですね。
2019年末に、ギフテッドを受けたお母さんとお話をする機会があり、聞いてみたら99パーセンタイルの子供が3000人とかいたらしいです! もうこれってノーチャンス? な人、多いよね。
中国人が塾に入れてがんがん合格者を出しているという噂は息子が受験するころからあったけれど、これだと結局お金のある子供たちが入れることになってしまって、本末転倒になっているんじゃないの? と思ったり。
実際に無理に入っても「もともとの地頭が違う」からドロップしてしまう子供たちも多いと言われているので、何が本当にいいのか、悩ませますよね。
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2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。