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留学先で"I know Akita-Ken!"と言われた思い出

学生時代、カナダのバンクーバーに短期留学したことがあります。
複数の大学が参加する留学プログラムだったので、同じ大学から留学したのはわたしだけではありませんでしたが、ホストファミリーでは別の大学の女子学生と一緒になりました。 
彼女はたしか龍谷大学の学生で、京都出身でした。

正直、彼女が羨ましく思いました。
KYOTOと言えば世界的に有名な日本の都市です。
海外留学の場面で、自分は京都から来ましたと言えば、通りが良くて何となくカッコイイではないですか。
その横で"I came from Akita,in Japan."と言っても、イマイチ盛り上がらないだろうなと思ったからです。
ホストファミリーのカナダ人は、彼女がお土産に持ってきた扇子などを目にして"beautiful!"と褒め称えていました。

実はわたしも生まれた場所は京都府です。
しかし、3歳ぐらいのときに秋田にやってきて、高校卒業までずっと秋田にいました。
物心がついてから過ごした時間が一番長いのは秋田です。
ですからやはり自分は秋田出身ということでいこうと思い、"I came from Akita,in Japan."と言ったところ、ホストファミリーの目の色が変わりました。
日本語で言うと、「なにっ! あのAkitaか!」という感じです。
そしてすぐさま奥の部屋に引っ込んでしまいました。

何かまずいことでも言ってしまったのだろうか…と不安に思っていると、ホストファミリーが"I know Akita-Ken!"と言いながら出てきました。
手には犬の雑誌を持っていました。

そのあとは散々秋田犬の魅力について聞かされました。
曰く、あんなにりりしくてキュートな犬はいない。
曰く、熊と闘うくらい強いのに、なんであんなに可愛いんだ!
信じられない! 
飼い主の言うことをきちんと聞いて、行儀がいいなんて素晴らしい。まるでサムライのようだ。
こんな犬は他にいないから、犬好きはみんな飼いたいんだ、とくにイタリアでは一番人気のある犬種なんだ…などなど。

秋田犬の話で、京都の10倍盛り上がりました。
Akitaと聞いて突然引っ込んでしまったときはびっくりしましたが、喜んでもらえて良かったです。
そしてAkitaという言葉が地名でなく、犬種の名前として有名だというのも驚きました。
まさにところ変われば…というヤツですね。

わたしも秋田犬は大好きです!
秋田犬ってやっぱり他の犬と違うんですよ。
可愛いとかっこいいの奇跡の両立というか。
こっちに住んでいると、近所に飼っている人も多いので、見かけるたび可愛いな〜と思います。

今、そんな秋田犬を連れて"ほぼ"日本一周の旅をしている人がいます。

もしあなたの近くを旅していたら、秋田犬と会えるかもしれません。
SUNくんに会ってみたいと思ったら、ぜひ連絡してみてくださいね。

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