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言語140字小説まとめ②

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【No.470 ゑがおのれんしゅう(いろは式「ゑ」)】
「ゑがおのれんしゅう」と書かれた紙を病室のベッドの下で見つける。彼女いわく、丸まった文字は手が震えて力が入らないそうだ。恥ずかしそうに、ぎこちなく笑っていた。今度、「ゑ」と似た形のかんざしを買ってこようと思う。長い黒髪がなびいていた、あのころのようにはもう似合わないのに

【No.487 はるかぜ】
冬が産んだ卵を育てる。次なる季節への期待や、新しい生活への夢、深まる交友関係で卵はコツン、コツンと内側から音を立てていた。今はまだ永久凍土の時代なのかもしれない。だけど、いつか、いつか。優しい言葉をかけて、日の光を浴びせる。卵はコツン、コツンと割れて、中から春が産まれた

【No.492 本棚を飼う】
生まれたての本棚が知識をねだってきた。活字はあまり好きじゃないのか、漫画本ばかりを収納したがる。偏読には困ったものだけど、少しずつ本棚が成長していくのは嬉しい。啓発本、エッセイ、洋書。持ち主の好みに合わせて本棚の色、形、大きさなどが変わっていく。僕は本棚の幸せを願った

【No.503 エウロパ】
言葉の葬儀が執り行なわれる。世界から『夢』という概念が亡くなったそうだ。夢を見たせいで、夢を持ったせいで、夢を追いかけたせいで人生が駄目になる。人々から忌み嫌われた言葉は四十九日後に意味を失って、記憶から抜け落ちていく。僕にも昔からの夢があった。あった気がしたはずなのに

【No.509 文明機構】
地下図書館で『手紙』が見つかる。文明を失った街で、稀に発掘される機械人形の総称だ。全てが小さな女の子で、左手を優しく握ると旧世界の記憶が流れ込んでくる。海が青かった時代。鳥が空を飛んでいた時代。人々がまだ言葉を使って生きていた時代。女の子の手が離れる。機械から涙が流れた

【No.542 騒がしい彗星】
彗星ペンで夜空に文字を書く。誰かの愚痴も、明後日の献立も、彼への恥ずかしい告白も、言葉が彗星となっては輝き出した。いくつもの気持ちが街中に降り注ぐ。いつかは消えるから書ける願いだ。どうでもいいこと、なんでもないこと。それでも大事な思いが、尾を引いていた彗星を雨で溶かした

【No.545 ひさぎこむ】
陶器製の水差しから言葉を注ぐ。錆びて、濁って、変色してしまった言葉がコップの中で澱を生み出す。彼女が溜めていた言葉を、いつまでも飲み込めないまま数年が経った。「私のことは物語にしなくていいよ」という願いを、いつまでも飲み込めないまま。言葉を売っていた。もうすぐ秋が過ぎる

【No.546 声退】
鼻の下に不自然な部分があるのは、『口』と呼ばれる器官があった名残らしい。ある時期を境に人間は言葉を失った。会話をしないように。歌を歌わないように。そんな時代が長く続いたそうだ。「言葉にしなくても」と「言葉にしたって、どうせ」が溢れていた。いつからかマスクは付けなくなった

【No.552 共感覚情緒】
言葉の種を買った。記憶の鉢に植えて、水の代わりに思い出話を注ぐと、誰もがうらやむ花が咲く。枯れないように、散らないように、泥濘の『今』は見て見ないふりして昔話に縋る。優しい光を肥料に、夢を栄養に、失わないように与え続ける。過去の中にだけ咲く、綺麗な綺麗な造られた花だった

【No.565 スクラッチワード】
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【No.577 誤字の鐘】
誤字の鐘が街に鳴り響く。不協和音は神経を鈍らせて、一度聞いてしまったが最後、文字が正しく認識できなくなる。図書館や本屋にある木の文章は五時だらけになり、文章力も著しく定価してしまう。誰かの離す言葉も美味く返還できない。時膜も、メモ餓鬼も、刑事版も、事場が膿から失れていく

【No.587 概念泥棒】
古今東西ありとあらゆるものを盗む稀代の大泥棒と対峙する。試しに「貴様に盗めないものはないらしいな。俺から何か奪ってみろ」と挑発する。大泥棒が不敵な笑みを浮かべると「もう盗んださ」「マジ? なんかわからんけどやっば。とりま証拠を出せっつーの。すげーあやしくね?」奪われていた

【No.600 空白ごっこ】
思い出を小説にしてくれるサービスに申し込んだ。僕と彼女の楽しくて濃い日々を大長編にしてもらうのだ。けれど、届いた本は厚さの割に数行しか書かれていなかった。騙されたと思って憤る。彼女を見ると「これでいいんだよ」と笑っていた。笑いながら、どこか泣いているように見えた気がした

【No.602 言葉の魚】
鮗と鮴の泳ぐ波打ち際で高校生の男の子と女の子が遊んでいた。砂浜を蹴るたび光と一緒に鰙が飛び交う。その様子を眺めながら、甘酸っぱい海の中を鯖と鰆が戯れる。生きている間、ずっと、どこにいても言葉の魚は泳いでいて、きっと、新しい「何か」の訪れに、世界中で魣と鱤が溢れ出していた

【No.604 言切屋】
「ごんばんば。おびざじぶりでず」と異変に気付いたのは、前職でお世話になった先輩に会ったときだった。「ぎょゔにがぎっで」どうやら言葉に濁音が溜まってきたらしい。「言切屋に行った方がいいぞ」「ぞうでずね」せっかくの再会に申し訳なく思いつつ、言葉の濁りを切ってもらうことにした

【No.605 白紙】
『一生に一度しか読めない本』を購入する。読む人によって内容が全く変わって、写真や動画に収めてもいつのまにかデータは失われていて、文字を読んでいくとページから消えていく。ふと白紙になった本を眺める。言葉のひとつひとつを大切にするように。そういった願いが込められた本だそうだ

【No.613 言霊】
僕の書く小説が「言葉に命が宿っている」と評されることなんて当たり前だった。頭に詰まったインクを血管中に流し込み、右手の指先を切って紙に文字をしたためる。左手の指は丸っこくなってしまったので、鉛筆削りで指先を鋭く尖らせる。文字通り、僕は全身全霊で言葉を生み出しているからだ

【No.617 新聞伝達員】
新聞伝達員おじさんの朝は早い。各家庭のポストの中で回収されるのを待っている。出勤するお父さんと一緒に電車に揺られながら「今日の一面は?」と聞かれると嬉しそうに記事を伝えた。おじさんを捨てるときとても悲しそうな表情を見せるので、なかなか処分できずにおじさんが溜まっていく

【No.638 暗号文】
母からの置き手紙に「【暗号】お買い物に行ってきます。今日の夕ご飯は『たたたたたたたたたたたたたたたたたたカレーライスたたたたたたたたた』です」文章と共に十本足で目が四つもある紫色の化け物が描かれていた。そんなわけ絶対にないだろうけど、たぶんタヌキの絵なのかもしれない

【No.651 概念消しゴム】
例えば、その消しゴムで『虫』の文字を消すと世界中から虫がいなくなる。これは概念を消す文具なのだ。不眠不休で嫌いなものを消していく。消す。消す。消した。次の日、ぼーっとしていたのか、テスト用紙の間違った場所に名前を書いてしまう。終了時間まであと少しだ。消しゴムで名前を――

【No.653 猿の惑星】
「猿でもわかる◯◯シリーズ」が数多く刊行された影響で、今となっては人間よりも本を読んだ猿の方が、圧倒的な知能と文明力を有することになった。プログラミング、サバイバル能力、作法や礼儀。どれをとっても猿に負けている。今、書店では「人間でもわかる◯◯シリーズ」が大流行していた

【No.654 秋しとど】
雨の日にしか会えない女の子がいた。ふいに目の前に現れては悲しい顔をする。僕の声は届かないし彼女の声も聞こえなかった。歩道橋の下で彼女の姿を見かける。花束と手紙を添えて涙を流していた。ふと、手紙の文章が目に入ってしまう。『あなたが亡くなったのは、どしゃ降りの雨の日でしたね』

【No.667 伝播塔】
今では一人に一基、頭の上に伝播塔が建っている。悪意も、陰口も、暴論も、簡単に発信できてしまう。受け取った側もまた、負の気持ちが伝播して色んな人を攻撃していく。誰が、誰に、誰へ向けたメッセージなのかもわからずに。「もうやめようよ」小さな声が、今日も伝播に掻き消されていった

【No.670 ワードプロセッサー】
ワードプロセッサーの中に言葉を詰め込む。夢、希望、愛。前向きな言葉を砕き、文章にして飲むと読後感がすっきりとしている。逆に嘘、不安といった言葉を飲むとニガニガした後味になってしまう。言葉の好みは人それぞれだ。だからこそ、誰かの嫌いを否定せずに、自分の好きな言葉を勧めたい

【No.684 ワードフォンデュ】
適切な人間関係が難しくなった現代で、ワードフォンデュは国民のおやつになった。甘酸っぱい言葉、ほろ苦い言葉で気持ちをコーティングするのだ。オブラートに包むだけでは本音を隠せない。それほどまでに誰かを貶める言葉は力を持ってしまう。優しさの膜で覆って、傷つかない言葉を口に含む

【No.687 言の葉の庭】
「言葉なんてあるから差別が生まれる。言葉なんてあるから中傷が始まる」という思想を持って、とある国から言語消失弾が世界に撃ち込まれた。爆風を浴びた人達は言葉が頭から抜け落ちてしまう。言葉を守るため、本棚シェルターに避難して文章を蓄える。大切な言葉を、誰かに届けられるように

【No.692 書く恋慕】
ラブレターという響きが苦手だった。なんとなく軽い気がして心がもやもやしてしまう。そんなことを思いながら今日も片思いの男の子に手紙を書く。本当は好きなのに、恋心をこっそりと隠しながら文章にする。私からは告白なんてできないけど、いつか、私の気持ちを彼に知ってもらえたのならば

【No.751 ボツッター】
最近の楽しみはボツッターだ。赤い鳥のアイコンを押すとタイムラインが開く。更新されることは少ないけど、呟きの濃さは格別である。恥ずかしいポエム。炎上しそうな言葉。裏アカウントと間違えて投稿された悪口。削除されたツイートだけが即表示される。隠したい本音こそ暴きたい世の中だ

【No.752 偶像(2022/04/20.not)】
亡くなった彼女を綴った小説が本になる。なんとなく有名になって、なんとなく金を稼いでいた。執着する必要はないけれど、東京の六畳一間で爛れた生活を送る。長袖の裏に隠した本音も、背中に向けて吐いた憂鬱も、全てが創作に至る病となった。言葉は捨てた。言葉は、捨てたはずだったのに

【No.753 シキペディア】
『アイドル総選挙一位を獲得してセンターの座に着く』自分でウィキペディアを書き換えると本当に一位になってしまった。しかし数日後、サイトに書かれた出来事が現実となって起き始める。足の骨折、親の離婚、グループの解散。一体誰が……。ふいに死没の欄が更新される。日付は、明日だ——

【No.762 還る言葉】
「節言にご協力ください」とアナウンサーが深刻な顔で告げる。何気ない言葉で誰かを傷付けたり、匿名の文章で誰かに傷付けられたりしないように、不用意な発言は控えるべきだと促す。陰口、密告、誹謗中傷。棘のある言葉を使う人は年々と増えている。心の許容量は限界を迎えようとしていた。

【No.774 ニライカナイ】
『ニライカナイ』と呼ばれる行事があった。便箋に将来の夢や亡くなった人へ思いを綴り、メッセージボトルに詰めては東の海の彼方に流す。「願い叶い」や「未来適い」が転じたのが由来だと考えられている。夜の帳に浮かんだメッセージボトルが、今を生きている人達を照らすように光を放った。

【No.776 黎明期(通算1000作目)】
麗筆な字で綴られた手紙が海辺のサナトリウムに流れ着く。彼女が病に伏せてから、物語の詰まったメッセージボトルが漂流してきたのだ。不思議で、繊細で、感傷的な物語を読み続けていれば、いつか目を覚ますと信じて。今、千個目の物語を拾い上げる。ふと、彼女が呼ぶ声を聞いた気がした。

【No.791 揚げ文字屋】
仕事で疲れたときは揚げ文字屋に限る。今日のおすすめは『お前もがんばってるよ』だ。どんなにありふれた台詞でも、創業当時から継ぎ足してきた言葉に絡めれば途端に味が増す。このお店は二度漬けを禁止していない。何度も、何度も、溜まった旨みを纏わせて、僕は元気の出る文字を頬張った。

【No.806 星々の集い】
感傷的でつまらない作品だと言われることがあった。明るい話も、幸せで満たされた物語もたぶん書ける。だけど、大切にしたい人達はきっと綺麗な手を掴んでくれない。泥濘に咲く花にしか希望を見出せない人達もいるのだ。誰かの為でもなく。何度も諦めかけては、また、性懲りもなく筆を取る。

【No.809 電葬】
行方不明から七年が経つと、法律上は死亡扱いになる。待つ人の負担にならないように。それはネットの世界でも同じだ。ログインがなければアカウントは凍結される。短い物語を編むあの人も、淡い流線を生むこの人も、本当はもういないのかもしれない。最後の呟きに別れの言葉を乗せて、黙祷。

【No.812 テレパス】
「言葉ってふしぎ。声に出さないと聞こえないし、紙に書かないと見えないし」彼女が点字をなぞりながら本を読む。言葉にふれるとは一体どんな感覚なのか。「言葉以外で言葉を伝えるにはどうすればいいんだろう。例えば、  」彼女の指が僕の口を塞いだ。手を繋ぐ。「これで、伝わるから」

【No.814 声葬】
私の声が嫌いだから人の声を盗む。誰彼かまわず奪った声は、一文字ずつ切り貼りした文章のように見難くて、醜い声になってしまった。なのに、気付いてほしくて言葉が止まらない。耳も口も塞ぐのに両手じゃ足りなかった。泣き喚いてしゃがれた声を、素敵だと褒めてくれる人がいたはずなのに。

【No.815 メランコリー】
朝の冷たい風を頬に受けながら、これまでの日記を読み返す。午後には美しい光を纏った水差しから夕暮れを飲み、眠る少し前に星型のビスケットを食べる。終わったっていい『今日』を日記に綴って、始まらなくてもいい『明日』をそれでも待っていた。おやすみなさい。どうか、悪くはない夢を。

【No.838 言葉を編む】
ほつれた言葉を直す。古着を新しい服へと仕立てるように、窮屈になったら枠組みを壊せばいい。言葉の意味は常に変わっていく。誤用、誤読もその時代の使い方には合ってないだけなのだ。相手に届くように、自分が伝えやすいように言葉を作り変える。波も、雲すらも、永遠の形はないのだから。

【No.842 創作(2023/04/20.old)】
売れるためなら炎上行為も、嫌いな人間賛歌だって書いた。世間から見向きもされなくなった春、創作の始まりは誰かの感想だったことを思い出す。評価を気にする必要もなくなった今なら、本当に書きたいものを書けるはずなのに。剥がれた化けの皮を、それでも空腹は抑えきれずに喰らっていた。

【No.847 吐き掃字】
偏屈ばあさんが営んでいる本屋で立ち読みしていると、わざとらしく咳払いしながらハタキで本を掃く。叩かれた文字が床に落ちて驚いていたら、今度は僕の顔を掃き始める。怒鳴ろうと声を荒げた瞬間、僕の口から固形化した「ふざけるな!」の六文字を吐いて、二つの意味で言葉が出なくなった。

【No.850 編纂式】
彼の遺品整理を手伝っていると、古い辞書が目に入る。何度も確かめたのか、よれた紙の『青春』の単語には、蛍光ペンで線が引かれていた。後悔をなぞるように、指で触れるとインクが滲む。随分くすんでしまった色の青春だ。この感情を表す言葉は、あと、何ページめくれば見つかるのだろうか。

【No.851 サークルゲーム】
同級生の女の子は、図書室で借りた本にこっそりと自作の帯を巻く。歴史、星座図鑑、ホラーと多種多様なジャンルを好むのに、恋愛物だけは想像できないから苦手だと話す。いつか、自作の帯を作ってもらうために。僕は女の子をモチーフにした小説を、今日も授業中にひっそりと書き進めるのだ。

【No.852 華氏451度】
本が自然発火する事故が起きた。復讐心や嫉妬心から生まれた本が、誰かに必要とされたくて燃え上がる。消読士の女性が火傷するのも厭わず、丁寧にページを捲る。読み終えた本を閉じると静かに炎が失われていく。人に害をなす本は禁書になるだろう。それでも、焦げた手が表紙を優しく撫でた。

【No.872 言の葉の檻】
家に居場所のない妹は、いつも図書館で過ごしていた。ある日を境に、相手の好きそうな小説を渡して、その中から相手の好きそうな一文を探して教える習慣ができた。言葉を交わさずとも、言葉で想いを交わし合う。僕にとって彼女は妹なのか、それとも――関係はずっと、あいまいなままだった。

【No.890 ダイアローグ】
心が醜くなる度、言葉は綺麗になった。「さよなら」と言えなかった一秒前に戻れたとして、それでも、一秒後に「さよなら」を言えない気がする。飾らない心と、取り繕った言葉ならどちらが美しいのだろう。将来も、夢も、全て不明瞭だから。今、幸せかどうかなんて。今、決めなくてもいいよ。

【No.907 生前葬】
死ぬ前にやりたいことを百個書き出す。三十五番『嫌いな人に嫌いと伝える』七十七番『彼女の描いた水彩絵を捨てる』全て終えれば未練を失うのに、達成済みの線が揺れるのはなぜだろう。誰からも嗤われるような、取るに足らない願いすら叶えられずにいた。百番『            』

【No.908 夜紛い】
目が見えない彼女のために点字の勉強をしている。思えば、指先で言葉を感じるなんて不思議な体験だ。モールス信号、手話、背中になぞる文字。声以外に気持ちを伝える方法があることを幸せに思う。人差し指で不器用にも机を叩く。ツーツーツートンツー、ツートンツートンツー。彼女が笑った。

【No.912 独特孤読】
寂しさを抱えた人達の前に孤書館は現れる。それぞれの痛みや、諦めが綴られた本を選んで読書会を開く。みんな集まったって結局、みんなひとりには変わらない。それでも人種や性別、年齢や言語も違うけど、ここに溢れる独特の雰囲気が好きだ。俯く顔を上げる。同時に目が合って、少し笑った。

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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652