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140字小説 No.491-495

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【No.491 健全家族】
家族のリフォームを行うことにした。頑固者で暴力を振るう父は、こん棒で叩いて考え方を柔らかくしたり、不倫を繰り返す色々とゆるい母は、コンクリートに生き埋めしてから取り出す。劇的にビフォーアフターが変わる。なんということでしょう。機能不全だった家族には笑顔が、笑顔が、笑顔が

【No.492 本棚を飼う】
生まれたての本棚が知識をねだってきた。活字はあまり好きじゃないのか、漫画本ばかりを収納したがる。偏読には困ったものだけど、少しずつ本棚が成長していくのは嬉しい。啓発本、エッセイ、洋書。持ち主の好みに合わせて本棚の色、形、大きさなどが変わっていく。僕は本棚の幸せを願った

【No.493 風化】
この⠀園がまだ⠀ ⠀だった頃、私は男の子と約⠀した事がある。「⠀ ⠀後もここで一緒に⠀ ⠀ 」と。⠀⠀シアの花で作った⠀を交換し、指切りの代わりとした。その⠀束が果たされる事は⠀⠀⠀⠀けれど、私は⠀ ⠀に来る度に思い出す。記憶の中の⠀⠀は、今でも鮮明に⠀の光を放っていた

【No.494 クリスマスディスタンス】
靴下に手紙が添えられていた。「サンタさんへ。このご時世ですので消毒をお願いします。トナカイは家に入れないでください。用が済んだらすぐ帰ってください。プレゼントはたくさんの人形がいいです」/翌日、子どもが靴下を覗くと手紙が入っていた。「密になるので人形は一体だけにします」

【No.495 献眠】
「眠りが浅い人のために、献眠のご協力をお願いします」と街中で呼び掛けていた。最近は寝過ぎることがあるので、多少は眠気を分けても問題ないだろう。頭にコードを装着して目を閉じる。そろそろ睡眠保険にも入った方がいいのかもしれない。僕の眠気が、誰かの睡眠の質を高めることを願った

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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652