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140字小説 No.701-705

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【No.701 四季会議】
今年も四季の神様達がバーにやってくる。春夏秋冬の配分を決めるための会議だ。「こんな会議は秋秋だ」と秋神が憤る。夏神が夏秋夏を頬張り、それに対して春神は「春春と来たのに」と悲しみ、冬神は呆れて神様達は冬冬、喧嘩を始めて別れてしまった。今年の季節感はめちゃくちゃになるだろう

【No.702 大人買い】
大人買いするために物心ついたときから、わずかなお小遣いや親戚からもらったお年玉を貯めていた。漫画も、ゲームも、遠足のおやつも我慢して、ずっと、ずっとずっとずっとお金を貯めた。高校生になってバイトを始めてからやっと目標金額に達する。虐待してくる両親の代わりをついに購入した

【No.703 お忍びデート】
今日は彼女とのお忍びデートだ。僕は若手俳優、彼女は人気アイドルグループ。禁じられた恋愛を報道されてはいけない。ふと、人の気配を感じて隠れ身の術で壁と同化する。その間に彼女は水遁の術で池に隠れたようだ。僕は伊賀、彼女は甲賀の忍び。誰にも知られてはいけない秘めたる恋愛だった

【No.704 肩たたき券】
五歳の息子から誕生日プレゼントに肩たたき券をもらう。感動のあまり、大事に取ったまま数年が経った。息子が中学二年生になったある日、肩たたき券を思い出して使ってみる。すると息子は「叩けねーよ」と言い放った。反抗期かと思えば照れながら指をさす。紙には『肩たた券』と脱字していた

【No.705 除草剤】
チャラ男の新入社員が教育係の俺に「えww先輩、その歳にもなってwwww出世できてないんすかwww」と舐めた態度を取るので、苛立って手元にあった液体を顔にかける。すると「申し訳ありませんでした」と深刻な顔をした。やり過ぎた。と思い液体のラベルを確認したら除草剤と書かれていた

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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652