![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77224863/rectangle_large_type_2_fbb0734df889d00a4ddfff8cbe9c46ad.jpg?width=1200)
140字小説 No.-056‐060
タイトルからツイッターで載せた作品に飛ぶことができます。
お気に入りの作品にいいね、RT、感想などしてもらえると幸いです。
【No.-056 君の季節】
今まで君に何度泣かされたことか。どこにいても、何をしていても、ふと瞬間に君の存在を感じて涙が出てくる。忘れたいのに、離れたいのに、初めて君と出会った季節がまたやってくる。このムズムズとした気持ちが解決することはないのだろう。そのとき、花粉が僕の鼻を刺激した。くしゅん
【No.-057 凍てる】
現代の冷凍技術は進歩している。泣くのが嫌なら涙を、平穏を望むなら夢を凍らせればいい。感情も、時間も、命でさえも意味を失っていく。心が傷付かないように保存して、必要になったら解凍するだけだ。大切な『何か』が流れ落ちる。解凍したあとの感情は、時間は、命は、どこか薄さを感じた
【No.-058 エイプリル】
春は出会いと別れの季節だ。大人になれない奴がいて、街に凄惨な事件が起きて、偽ったものがあって、壊れた人がいる。幸せの背景が不幸だとしても、僕と生きて「幸せだった」と思える人が少しでも増えればいい。その積み重ねを『××』と呼ぶのかもしれない。嘘だけど、掛け値なしの光だった
【No.-059 将来の夢】
「ぼくのしょうらいのゆめは【ゆうめいじん】になることです。おとうさんが『【ゆうめいじん】になれば、ふりんしても、えんじょうしても、おおぜいでのみかいしてもゆるされる。さいのうがあればにんげんせいはなくてもいい』といってました。だからぼくは【ゆうめいじん】になりたいです」
【No.-060 空の落とし物】
空港の落とし物センターには多くの思い出が集まってくる。旅の記憶を忘れてしまうのは、どこかに思い出を落としたからだ。遠い地に転校した、男の子との思い出を探す為に私は受付をしている。ふと、初めて会うはずの男性に懐かしさを覚える。ことん。と、落とし物箱に誰かの思い出が届いた
この記事は有料ですが全編公開になっています。私の活動を応援してくださる方がいましたら投げ銭してくれると嬉しいです。また、サポートやスキのチェック。コメント、フォローをしてくださると喜びます。創作関係のお仕事も募集していますので、どうか、よろしくお願いします。
ここから先は
¥ 100
改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652