見出し画像

家族140字小説まとめ③

【No.≠065 彩花】
妻は三年前から目を覚ましていない。いわゆる植物状態というやつだ。娘にはママは枯れ木になったと話している。それから、娘は「かれきにはなをーさかせましょー」と病室で繰り返す。「かれきにはなをーさかせましょー」娘の声と僕の涙が、再び妻に花を咲かせる力になることを願い、祈った。

【No.≠069 三等分の青春】
葵家は三姉妹だ。産まれた季節にあやかって姉が夏、私が秋、妹が冬と名付けられた。私達の暮らしは繊細で、ゆるやかで、鮮やかで、面倒で、騒がしくて、喧騒に負けないくらいの力強さがあった。名前のように青い春なんて存在しなかったけど、いつだって、私達は青春のど真ん中を生きていた。

【No.≠075 原罪地】
夫の転勤を機に、遠い昔、私が住んでいた街へと向かう。大切ではなくなってしまった彼と同棲していた街だ。見知った景色と、見知らぬ建物が混ざり合っていく。現在から過去へ、過去から現在へタイムスリップした気分になる。『電車は記憶行きです』なんて、そんな歌詞の曲もあった気がした。

【No.≠079 揺蕩う】
数年ぶりに祖母の家へ行く。私の好きなお菓子。私の好きな番組。私の好きなお味噌汁の味。こんなにも私の好みを覚えているのに。やわらかな笑顔が余計に辛かった。ゴミで足場のない床に立ち尽くす。「初めて会った子なのに、懐かしい感じがするねぇ」どうして私のこと忘れちゃったんだろう。

【No.-072 水に流す】
嫌いな親父の背中を流す。会社のため、世間のため。汚れ役を引き受けていた親父は、体を洗うたびに小さくなる気がした。昔は家族のことを顧みない奴だと思っていたけど、俺も父親になった今なら苦労がわかる。「今度、息子を連れてくるよ」「……おう」親父とのわだかまりが排水口に流れた。

【No.764 お供え物】
夫の遺影の前から、お供え物のお菓子や果物が消えていることに気付く。供え忘れたのか、息子がこっそり食べたのか。それとも、誰かが?得体の知れない恐怖に背筋が凍りつく。こんなとき、夫がいてくれたらと遺影を見つめる。「まぁ、あなただったのね」遺影の中の夫がぶくぶくと太っていた。

【No.≠087 エウロパ】
「どこかの国では、前世で結ばれなかった恋人同士が『来世は一緒になりましょう』という願いを込めて、双子で生まれてくるんだって。だから、擬似的な結婚式を挙げるんだってさ」駅のホームで双子の妹が泣いていた。いつか、僕達もその国へ行くことができるのだろうか。始発のベルが鳴った。

【No.772 拠所】
読んだ絵本の名前は忘れてしまったけど、布団に丸まって私と兄は絵本を眺めていた。大人になった今でも、私達は布団の中で絵本を読み合っている。一つの幸せを得る代わりに、非常に多くの当たり前を失ってきた。『けれどもほんとうのさいわいは一体なんだろう』幼いころに読んだ本の文章だ。

【No.≠104 夏のあの子】
夏休みになる度に従妹のちーちゃんを思い出す。縁側の柱で背くらべをしたり、扇風機に横並びしたり、底の深い川で遊ぶのが恒例だった。柱に刻まれた低い傷を眺める。ごめんね、ちーちゃん。あの日、大きい方のスイカを渡せばよかったね。そしたら、喧嘩して家を飛び出すこともなかったのに。

【No.-085 牛乳もち(藍煩い②)】
おやつの時間、娘と一緒に牛乳もちを作ったことを思い出した。片栗粉と砂糖、牛乳を入れて混ぜて、水の張ったボウルに落とす。固まってきたら黒ごま、きな粉をかけて完成だ。午後三時、娘と作ったおやつを、今度は孫と並んで作る。好奇心旺盛なのか、私の藍色の瞳を孫が愛おしそうに撫でた。

【No.-095 回遊と融解(藍煩い⑫)】
何十年も前に老人ホームへ入居した妻を思う。昼寝が好きだったあいつは、目を覚ます度に記憶を失っていく。介護から逃げた俺の事を、今でも覚えてくれているだろうか。いや、忘れてくれた方がお互いのためだ。午前一時、俺が死んだら藍色の蝶になって、お前の側まで飛んで行けたらいいのに。

【No.-099 別れの夜明け(藍煩い⑯)】
海外赴任中の夫が帰って来る前に、私の寿命は尽きてしまう。午前五時、藍色の瞳から流れる涙は藍色なことに気付く。月がそんなに綺麗じゃないことも、夢があるから偉いわけじゃないことも知った。けれど、朝のない国に生まれることができたのならば、別れの夜明けなんて知らずに済んだのに。

【No.-108 折り命】
私が折り紙で作ったものには命が宿る。魚を折って部屋を水族館にしたら、母が悲しい表情を浮かべていた。大人になった今、その意味を考える。母も祖母も歳の割にはシワが多かったこと。雨の日は家で過ごす決まりがあったこと。父も祖父もいないこと。全部、命で遊んだ報いなのかもしれない。

【No.≠111 たいふうさん】
おかあさんが「たいふうには『め』があるのよ」ってゆってました。すながかぜでとんで、たいふうさんの『め』にはいって、いたいよー、いたいよー。ってなみだがでて、それがあめになってそらからふるんだーってわかりました。だから、わたしはたいふうさんにやさしくしようとおもいました。

【No.≠112 父からチチへ】
保育園に息子を迎えに行った帰り道、妻のお母さんからメールが届く。『娘が母からハハになりました』何かの打ち間違いかなと思い、しばらく考え込む。ふと、その意味に気付いて歓声を上げる。「お前もお兄ちゃんになるんだぞ」僕は息子をおんぶして、急いで妻の入院している病院へ向かった。

【No.≠120 変装ごっこ】
姉のイタズラで女装をさせられた。最初は嫌だったけど、鏡の前に立って姿を確認したらすごく似合っていた。女顔も理由の一つかもしれない。ふと、かっこいい小学生の妹なら男装が似合うかもと思い、僕の服を着させてみる。そこで初めて気付く。妹もまた、ずっと姉にイタズラされていたのだ。

【No.≠128 粘子細工】
自分が作った粘土細工には命が吹き込まれる。葛藤しながらも、子宝に恵まれなかった僕は粘土細工で息子を作った。ある日、突然の雨で体が塗れてしまう。どこからか油の臭いがして、自分の体がどんどろりんと溶けていく。僕に母親がいない理由を思う。自分も父に作られた粘土細工だったのか。

【No.≠137 夏の残り音】
裏通りにある風鈴屋を二人で覗く。夏の残り音を背に、店主から「彼女かい?」と訊ねられる。照れながら肯定すると、なぜか彼女が不機嫌になった。「なんで『はい』なんて言ったの?」大きなお腹を優しくさする。あぁ、そうか。「もう彼女じゃないでしょ」意味に気付いて、小さく笑った。

【No.≠138 心倣し】
嫌な記憶がこびりつく実家を飛び出した。カメラ、財布、ギター。持ってきたのはそれだけ。制服のまま知らない海岸へと行き着く。父さんが好きだった海のようになれたのならば、母は私を愛してくれたのだろうか。ザザン、ザザン。と寄せては引いていく波のまにまに、私の心は深く凪いでいた。

【No.≠140 夕闇通り探検隊】
わたしのあとをくろいひとが、びしゃ、びしゃとついてきます。おとーさんはないています。しらないひとがわたしにさわってきます。そのとき、とらっくがわたしにむかってきました。いつのまにかくろいひとはいません。おとーさんはわらっていました。おかーさんはまだ、みつからないのです。

【No.-116 誘いの声】
取り壊しが決まった百貨店に訪れる。中は人が多いのに暗い。『××ちゃんのお母様、娘さんがお待ちです。一階までお越し下さいませ』亡くなったはずなのに、店内放送から流れる娘の幼い声に涙が伝う。ふらふらとした足取りでサービスカウンターに着くと、虚ろな目をした人達で溢れ返っていた。

【No.-120 性善行路】
「失恋の度に小説を書いてるんですか?」文学の即売会で指摘される。言い分は確かで、性的倒錯なのかもしれない。だけど、そういった理屈で書くのは今日で最後だ。自分のブースで売り子をしている彼女と目が合う。カバンの底に忍ばせた婚姻届を気にする。新刊が全て売れたら、そのときは──

【No.-123 冬菜のお味噌汁】
雪の中という厳しい環境で育つ雪菜は、生命力の強さを感じさせてくれる。冷たい現実から逃れるために、私はファンタジーな世界観が好きになった。心も、言葉も、声も、凍ったままでよかったのに。絶対零度の私の世界を溶かしたのは、毎日お味噌汁を飲んでくれるあなたの穏やかな表情だった。

【No.-126 Starry Sky】
「えび天がロケットに見える」お昼にそばを食べながら妻が呟く。確かに尻尾が燃え盛る煙のように思えた。他愛もない話を交わしながらボードゲームに勤しみ、文章を綴り、退屈だった毎日は思い出のインクで塗り替えられた。明日は幸せじゃないかもしれない。それでも生活は、ゆるやかに続く。

【No.-130 幸福な食卓】
結婚記念日を祝う。子ども達が作ったどんぐりのネックレス。妻が折った紙の花束。星々を砕いたふりかけでおこげを食べると、幸せな思い出が蘇ってくる。特別なことなんてなくてもいい。ただ、この先も一家団欒が続くのを願う。僕らが丁寧に彩った生活だ。何者にだって塗り返されてたまるか。

【No.≠141 祈り子】
若い夫婦がベビーカーを押していた。すれ違い様に目を向けると赤ちゃんが人形だと気付く。子宝に恵まれない人や子どもを亡くした人が、人形を代わりにする話を聞いたことがある。それはきっと呪いではなく、確かな光なんだろう。歳を取らない分、あの家族に思い出が積み重なることを願った。

【No.792 星の降る夜】
ベランダにお揃いのマグカップを用意して、ふたご座流星群を双子の妹と眺める。互いの手が冷えないように、手を繋ぎながら夜空を仰いだ。「流れ星が見えなくても、お願いしたら叶うかもね」けたけたと笑いながら、妹の瞳から涙が流れる。気付かれないように、そっと、僕達の行く末を祈った。

【No.795 命のお下がり】
姉よりも出来の悪い私に、両親は何一つ買ってくれない。洋服、おもちゃ、ランドセル。いつもお下がりで済まされた。姉が亡くなってから私は代用品の役割を求められる。心臓の病気を患っても両親は優しくしてくれなかった。ドナーの姉を殺したって結局、私は命のお下がりをもらうだけである。

【No.798 愛妻弁当】
愛妻弁当を食べるのもこれで最後になる。会社を辞める日、妻は泣きながらお弁当を作ってくれた。フタを開けると僕の好きなものが詰められている。不揃いな形のウインナー、脂身の少ないお肉、半熟の目玉焼き。どれも見栄えは悪いけど、僕のために身を削ってくれる。やっぱり妻の味は最高だ。

【No.-147 さんざめく凪】
「浦島太郎を竜宮城に運んだ亀はオスかメスか」絵羽模様の和服を着た妻が、砂浜で仰向けになっていたのは遠い夏の話だ。玉手箱を開けたわけでもないのに、気付けば皺だらけになる位の年月が経っていた。あの日の疑問に答えが出せないまま、誰も助けられないまま。後悔の形に、波がなぞった。

【No.-148 旅立ちの日】
社会人になって数年が経ってもお年玉をもらっていた。祖母いわく「入院している私の代わりに、あなたが旅行して土産話を聞かせてちょうだい」だそうだ。お年玉だけでは旅費が足りないけれど、お給料も足して世界中を飛び回る。だから、僕がそっちに行くときは、今度は天国の話を聞かせてね。

【No.-153 生活は続く】
昔からどんな稽古も長続きしない私に、どんな仕事も長続きしない叔父が「俺達は『継続しない』を『継続してる』んだよ」と笑っていたの思い出す。延命治療を拒んだ叔父は命を繋がない選択をした。それはきっと悪いことではない。明日もたぶん幸せじゃないけど、それでも、私の生活は続く。

【No.-160 命を分け合う】
双子の姉とは高校生になっても仲が良い。なんでも半分こするほど私達は共有し合った。好きなお菓子、ファミレスの会計、嫌いな野菜、どしゃ降りの日の傘。彼氏だったものを森の奥深くまで運ぶ。泣きながら穴を掘る私の側で、姉は理由も聞かずに手伝ってくれる。「大丈夫、罪も半分こだから」

【No.≠162 芽吹く青葉の】
部屋に引きこもってアイドルのライブDVDを眺めた。構成を覚えるくらいに、何度も、何回も。他人から見たら気持ち悪いだろうか。嘲笑うだろうか。それでも、僕と彼女を繋ぐものに縋ることしかできないのだ。薄暗い部屋の、明るい画面の中では、亡くなった妹の笑顔だけが眩しく輝いていた。

【No.≠164 心仕掛け】
私の頭を優しく撫でるあなた。怪我をすると直してくれたり、調子が悪いときは元気を与えてくれます。しかし、その度に私の『心』と呼ばれるものは乱れていきました。電子回路の異常でしょうか。感情機能の故障でしょうか。不確かな気持ちの原因は、アンドロイドの私にも理解できないのです。

【No.≠169 翳牢】
父の葬式で数年振りに従妹と再会する。昔、僕らは付き合っていた。倫理観や道徳観という、今となっては些末なことが邪魔をして気付けば疎遠になっていた。いや、僕らを拒んだのは僕ら自身だったのかもしれない。従妹の横顔を眺める。思い出にない表情が、僕らのすり減った時を物語っていた。

【No.≠171 あのね、あのね。】
拝啓、あなたは元気ですか。私は退屈です。あのね、あのね。もう一度会えたら、話したいことが星の数ほどあります。あのね、あのね。心が溢れてくるのに、なぜか言葉になりません。あのね、あのね。それでも、あなたにはまだ会いたくないのです。天国に来るのは、何百年後でも構いませんよ。

【No.≠172 凍りの時代】
「森の奥には魔女が住んでいて、凍える魔法を使って農作物を駄目にするの。だから、冬は贅沢をせずに慎ましく身を隠しなさい」それが祖母の口癖だった。すっかり耄碌してしまったと思っていたけど、やがて訪れる人生の冬に対して、私が強く生きられるように願った言葉だったのかもしれない。

【No.≠175 蔓言葉】
祖母の家へ遊びに行くと、庭先にさねかづらが咲いていた。「昔は遠くまで蔓が伸びていてね。隣に住む男の子に蔓の揺らし方や回数で愛を送っていたの。まぁ、気付いてもらえなかったけどね」祖母の横顔が若々しく見える。私は蔓を揺らしながら、今では誰も住んでいない隣の家に思いを馳せた。

【No.≠176 秋あざみ】
娘を連れて妻の墓参りへ訪れる。出産してから数年で亡くなった妻のことを、娘は何も覚えていないはずだ。照れると白い肌が紅葉のように染まることも、頭を撫でる手が秋風のせせらぎのように感じることも。それだって娘の代わりに僕が忘れなければ、きっと、思い出の中で妻に会えるのだろう。

【No.≠180 路傍の月】
『わたしはつきからきたおひめさまなの』幼稚園で友達だった女の子を思い出す。けれど母親に尋ねても、アルバムを探しても女の子の存在は見当たらなかった。月を眺める度、確かにあったはずの思い出が揺らぐ。もしかしたらあの女の子は、友達のいなかった僕を迎えに来た幻なのかもしれない。

【No.≠188 機械の心】
亡くなってから私は、機械の体に魂を注がれました。姿も、性格も、思い出も生前の私そのものなのに、夫は私以外の何かを映している気がします。永遠の命と引き換えに、急速に老いた夫は長く生きられないでしょう。あなたが私を忘れてしまっても構いません。けれど、それだけが哀しいのです。

【No.≠194 星祭り】
昔はあんなにも好きだと言ってくれたのに、今では一年に一度しか会いに来てくれなくなりました。まるで織姫と彦星みたいね、という私の皮肉もあなたには届かないのでしょう。花束なんていらないのです。私は冷たいあなたが嫌いです。だからもう、悲しい顔でお墓参りに来なくてもいいですよ。

【No.≠205 羅心盤】
祖父の家から古いレコードを見つけた。針を落とすと鈴を転がすように歌う女性の声が流れてくる。その人のことなんて知らないのに、なぜだか懐かしい気持ちになった。繰り返し、繰り返し聞いて。声には雑音が混じる。レコードはすり切れて、繰り返し、繰り返して。本当の声を忘れてしまった。

【No.807 ジーバーイーツ】
風邪を引いたのでジーバーイーツを頼む。チャイムが鳴って両親を出迎えた。私の代わりに娘と遊んだり、好きな唐揚げを作ってくれる。「お代は孫の笑顔で充分だ」と笑う両親に、ひとり親の私はどれだけ勇気をもらっただろう。離れていても幸せと安心を届けてくれる、優しさの配達サービスだ。

【No.810 形骸化】
弟を事故で亡くした彼女は過食気味になった。左手の薬指にできた吐きだこは婚約指輪がはまるのを妨げる。彼女からもらった度の合わなくなった僕の眼鏡も、思い出の形は変わらない。ただ、歪んでしまった僕達が、正しく収まらないのを「世の中は変わってしまった」と言い訳にしているだけだ。

【No.811 成長を辿る】
久しぶりに帰省すると、縁柱に身長計代わりの傷を見つける。僕のではない。下から順に刻まれた跡は十歳、九歳、八歳と若返っていく。おかしい。普通、逆じゃないか。これではまるで──幼い頃、誰かに遊んでもらった記憶と、いつのまにか僕に弟がいたことは、まぁ、関係のない話なのだろう。

【No.813 トイレットーク】
トイレの電気が点いていたので消すと、亡くなった親父の怒鳴り声が響いて驚く。急いで開けても誰もいなかった。その日から扉越しに高校の話、彼女の話、将来の話などを語り明かす。「母さんのこと、よろしく頼むよ」「うん」もうすぐ四十九日だ。未練を断ち切るために、思い出を水に流した。

【No.821 終活のススメ】
年老いた私に、息子は分冊百科『終活のススメ』を送ってきた。最初は腹が立ったけど、付録のエンディングノートや葬儀会社の手配書は見てるだけで楽しい。終わる準備が整う。いつでも死ねると思えば、まぁ、すぐに死ぬ必要もないのだろう。退屈な人生は続くけど、今日もご飯はおいしかった。

【No.824 無形文化遊具】
親父には駄洒落を現実にする力がある。いつもは発言に気をつけているけど、寝ぼけながら「太陽にぶつかって痛いよう」と呟く。瞬間、太陽が近付いて体中に痛むような熱が生まれた。慌てて起きた親父が叫ぶ。「そ、そんなシャレはやめなシャレ!」接近は止まり、親父の不思議な力は失われた。

この記事は有料ですが全編公開になっています。私の活動を応援してくださる方がいましたら投げ銭してくれると嬉しいです。また、サポートやスキのチェック。コメント、フォローをしてくださると喜びます。創作関係のお仕事も募集していますので、どうか、よろしくお願いします。

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652