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百人一首ツイノベ解説 #092
いつからだろう。私の瞳の中には海が生まれていた。目をつむるとザザン、ザザンと波の音が聞こえて、頭のどこかでは姿の見えない鯨が鳴いた。眼球は常に下向きで青白さが滲む。五十二ヘルツの鯨と同じだ。誰にも気付かれず、誰からも見つけてもらえないまま、私は、涙の代わりに海水が流れた #twnovel
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) June 20, 2020
No.242 五十二ヘルツの鯨(百景92番)
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) June 20, 2020
二条院讃岐
和歌
「わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らぬ 乾く間もなし」
歌意
「私の袖は、引き潮の時でも海中に隠れて見えない沖の石のように、人は知らないでしょうが、恋の涙に濡れて乾く間もありません」#百人一首ツイノベ
(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)
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