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140字小説 No.646‐650

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【No.646 悪魔の契約】
村の繁栄の代わりに、村民達の血を定期的に捧げることを条件に悪魔と契約を交わす。「貴様らの血を捧げる時が来た。代償を払ってもらおう」「はーい。血液採取の場所はこちらでーす!」村民達が少しずつ血を分けることによって誰も犠牲になることはなく、悪魔も村民達もWIN-WINの関係になった

【No.647 ころにゃういるす】
世界中で『ころにゃういるす』が蔓延して、一人の人間に対して数十匹の猫がごろにゃーごとまとわりつく。このままでは交通機関の麻痺、餌代など様々なトラブルに見舞われてしまう。『ころにゃういるす』のワクチンを接種するために病院で待っていると、外から大量の猫の鳴き声が聞こえてきた

【No.648 一生のお願い】
「一生のお願いだから、課題を手伝ってくれ。俺ら友達だろ」と赤の他人が頼んでくる。しぶしぶ許可すると目の前でその人が倒れ込む。『一生』を使ったからだ。やがて起き上がったその人は性格も、見た目も、年齢も、性別も変わってまた別の人生を歩む。僕らは友達だった。そういう設定だった

【No.649 お人見】
春になってお人見の季節がやってきた。僕に見られるために人は、お酒やお菓子といったお供え物を用意して僕の周りに集まってくる。僕はここから動けないから、多くの人の笑顔や笑い声で盛り上がる今が愛しい。つまらなさそうにしている子どものために、ふと、桜の花びらを頭に降らせてあげた

【No.650 抜き打ちテスト】
「今から抜き打ちテストを始めまーす」「えー! なにも今じゃなくてもいいのに!」「お前らの気が緩んでるときじゃないと意味ないだろー」案の定、生徒達からはブーイングの嵐だ。この先生にタイミングなんてあったものじゃない「はーい。じゃあテスト用紙を配るので昼食のお弁当を閉まって」

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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652