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140字小説 No.616‐620
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【No.616 UFOキャッチャー】
「UFOキャッチャーが僕の仕事です」と応えると「プロゲーマーということですか?」と大抵の人は困った顔をする。でも詳しいことを言ってはならない決まりなのだ。侵略してきた宇宙人から地球を守るために、繊細なアーム捌きで次々とUFOを捕まえていく。人知れず平和を築く大切な仕事だ
【No.617 新聞伝達員】
新聞伝達員おじさんの朝は早い。各家庭のポストの中で回収されるのを待っている。出勤するお父さんと一緒に電車に揺られながら「今日の一面は?」と聞かれると嬉しそうに記事を伝えた。おじさんを捨てるときとても悲しそうな表情を見せるので、なかなか処分できずにおじさんが溜まっていく
【No.618 続・間違い探し】
『この中にーつだけ間違いがあります』猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫
【No.619 鶴達の恩返し】
世話好きのおじいさんの元に、助けた鶴が恩返しに来ました。それに続いて助けた亀、犬、猫、豚、狐も恩返しにやって来ます。「これは大変。はたを織る代わりに整列させましょう」と、鶴の一声で動物達は綺麗に並びます。それぞれの恩返ししたい内容を聞いて、順番が来たら高らかに鳴きました
【No.620 飛び出す絵本】
娘が飛び出す絵本をねだる。高価だし後片付けが大変だ。しかたなく『浦島太郎』を買って帰宅する。「お庭で開くのよ」という言葉を無視して、娘がすぐさま絵本を開いてしまった。浦島太郎、亀、乙姫が勢いよく現実世界に飛び出しては、部屋中に海水が満たされていく。他の本にすればよかった
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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652