見出し画像

140字小説 No.781‐785

タイトルからツイッターで載せた作品に飛ぶことができます。
お気に入りの作品にいいね、RT、感想などしてもらえると幸いです。

【No.781 影潜む】
私の家には幽霊が出ると噂が立っている。話を聞いた心霊マニア達が真夜中にも関わらず、家の中を勝手にうろつき回った。ある日、有名な霊媒師が私の前に現れる。「本当に霊なんているんですか?」「そこにいますよ」霊媒師が私の後ろを指差す。驚いて振り返っても当然ながら誰もいなかった。

【No.782 デジタルフィクション】
昔と比べて携帯電話はだいぶ発達した。時計も、カメラも、財布も、メモ用紙も、カレンダーも、計算機も、スケジュール帳も、音楽プレーヤーも、今では小さな機器に詰まっている。だけど、全てが手元に収まるものなのに、その全てが手元からすり抜けていくように感じるのはなぜなんだろうか。

【No.783 夢言葉】
「お」寝坊した私に彼は笑顔を向けた。「んー」ゆっくりとソファに座る。「お!」「ん?」彼がピザのチラシを指さす。「ん」「おー」適当に選んで猫と戯れる。言葉に嫌われた人類は一文字しか話すことができない。だからこそ、ふれあいが大切な世の中だ。「お?」彼の肩にもたれる。「ん!」

【No.784 ダイエットの心得】
ダイエットには決心が不可欠だ。諦めないという気持ちも必要。最後まで貫く意志も必要。健康的な細さを手に入れるために、無理や我慢をしないことも大切だ。途中で挫けないようにとにかく体力がいる。これは私が自堕落だからじゃない。よぉし、痩せるためにがんばって食べて栄養を蓄えるぞ。

【No.785 願い事流星群】
流れ星に「彼女が欲しい」と願う。その日の夜、窓を叩く音で目が覚めると、ベランダに隕石が転がっていた。「彼女を作るまで降り注ぐよ」隕石が僕に話しかけてきた。テレビでは突然の流星群に速報が流れる。みんなが願いを叶えないと、隕石が世界中に落ちてしまう。このままでは、地球が――

この記事は有料ですが全編公開になっています。私の活動を応援してくださる方がいましたら投げ銭してくれると嬉しいです。また、サポートやスキのチェック。コメント、フォローをしてくださると喜びます。創作関係のお仕事も募集していますので、どうか、よろしくお願いします。

ここから先は

0字

¥ 100

改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652