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感傷140字小説まとめ⑩

【No.867 マザーグース】
小学生の頃、先生をお母さんと呼んでしまう癖が抜けなかった。その度に先生は複雑な顔になる。家では一度もお母さんなんて呼んだことがないのに。父の再婚で義母になったのが先生だった。「先生はお母さんじゃありません」離婚によって再び他人となった今、先生の悲しそうな声が蘇ってくる。

【No.868 ドーナツホール】
教室で友人とドーナツを食べていたら、好きな男の子が近付いてくる。「俺も食べていい?」嬉しいけど、二時間も並んでやっと買えたドーナツだ。迷っている間に友人が半分こにして差し出す。仲良く笑う二人をドーナツの輪から恨めしく眺めた。甘い香りなのに、口に含めばなぜか苦い気がして。

【No.869 八月、某、月明かり】
何をせずとも好かれる人がいる一方で、何をしても嫌われる人がいるのはなぜだろう。だから、自分が救いようもない人間だと思い込めば楽でいられた。人生は不平等で、不公平だから、無理して無理しなくてもいいよ。いつか、他人の幸せなんてどうでもよくなるほど、最低な夜が君にも降るから。

【No.870 夜霞】
星が瞬くのは大気が汚いからと聞いたことがある。綺麗の裏に潜む背景が夢のないものだとは知りたくなかったけど。オーロラが生まれる意味も、花火のあとの残骸も、美しいだけの世界ではないと理解しているから苦しくなったりもする。でも、私達はそんな醜い世界の上に成り立って生きていた。

【No.872 言の葉の檻】
家に居場所のない妹は、いつも図書館で過ごしていた。ある日を境に、相手の好きそうな小説を渡して、その中から相手の好きそうな一文を探して教える習慣ができた。言葉を交わさずとも、言葉で想いを交わし合う。僕にとって彼女は妹なのか、それとも──関係はずっと、あいまいなままだった。

【No.874 アイシャッター】
恋は盲目と言うのなら、愛は失明なのだろう。病室で彼の亡き顔を見てから、瞬きをする度に視界が永久保存されるようになった。増えていく記憶と引き換えに、彼の笑顔が塗り潰されていく。視力を失えば、思い出を失うことはないのか。血が滲むほど突き刺した爪で、それでも瞳は抉れずにいる。

【No.875 ライラック】
入院している私の元に、高校の同級生達から千羽鶴が届いた。丁寧に、大切に、一羽ずつを生きる糧にする。眺める度に原動力となった。毎朝、死を選ばなかったご褒美に折り紙を開き、書かれた誹謗中傷の筆跡を覚える。このまま卒業して赦されるわけがない。負けてたまるか。終わってたまるか。

【No.-201 テロメア】
小学生だった私が憧れた、未来の私を諦めると楽になる。どうせ現実を知らない子どもが描いた絵空事だ。得ることで失うものがあるように、失うことでしか満たされないこともきっと、ある。それは憧れにも似た諦めなのか、諦めにも似た憧れなのか。それでも、遠くなる過去を忘れられずにいた。

【No.-202 ことばざらし】
言葉売りの少女は今日も、心の渇いた人達に感想を届けます。価値のない創作にも、形のない感情にも、必ず意味があるのだと伝えるために。「お代は要りません。あなたが幸せならいいのです」少女からもらった言葉は、きっと、誰かの心を満たすでしょう。不幸とは遠い、子どものような笑顔で。

【No.-203 ドミノ・エフェクト】
人生はドミノ倒しだ。生まれたことが最初の一押しになって、連鎖的に色んな出来事が起こる。僕の人生を騒がしくするために、どれだけの時間と他人を巻き込んだのだろう。それでも、倒れた姿も美しいと誰かが思ってくれるのならば。終わったと勘違いした人生を、また、性懲りもなく並べ直す。

【No.-204 フラワーウォール】
育ての母は私を「ひまわり畑で拾った」と話す。血の繋がらない妹の向日葵も似た笑顔が、私には眩しくてつい日陰に隠れてしまう。それでも、白菊みたいな細い腕を、妹が褒めてくれたから少しだけ楽になれた。今は花霞の向こうに消えてしまったけど。祈るように、また、夏の匂いを閉じ込める。

【No.-205 アルカレミア】
人間の自然破壊によって、私たち人魚の泳ぐ海は暮らせる環境ではなくなってしまった。逢瀬を遂げるため、魔女に犠牲を払ってまで人間になる。声や尾を失っても彼女は美しい。やっと結ばれたのに、人間は同性で愛し合うのを非難する。彼女の瞳から流れる涙を掬う。口に含むと故郷の味がした。

【No.877 夕縁】
夕陽から抽出したコーヒーを口に含むと感傷が広がる。黄昏時に開店して、月明かりが灯る前に姿を消す喫茶店だ。彼の夢を嗤ったこと。お年寄りの鈍臭さを憎んだこと。涙を飲むことでしか癒せなかった渇きを満たしてくれる。生きる糧とするために。未練や、後悔すらも、カップに注いで溶かす。

【No.878 夏あめく】
綺麗な小説を、綺麗な映画を、綺麗な音楽を、ふれたあとに彼女のことを思い返す。どれだけ美しい記憶を纏ったって、僕の心に溢れる血液は濁ったままだ。あの夏の風景がモノクロになっていく。形も、匂いも、感触も、もう二度と忘れないように。ずっと願う。彼女の言葉をなぞって、なぞった。

【No.879 夏あわく】
綺麗な絵画を、綺麗な写真を、綺麗な物語を、ふれたあとに彼氏のことを思い出す。どれだけ美しい言葉を飾ったって、私の体に流れる感情は淀んだままだ。あの夏の視界がアナログになっていく。音も、愁いも、色彩も、もう一度忘れられるように。そっと呪う。彼氏の記憶をなじって、なじった。

No.880 亡き声
「鈴虫の鳴き声が好き。他の虫も綺麗に鳴くようになったらいいのに」「でも、蜘蛛が鳴いたら嫌だろ」弟のからかいに彼女は「そうかも」と身震いする。「鳴くのも素敵なだけじゃないのね」そんなことはない。僕が亡くなった日の夜、人知れず泣いていた彼女の声は、とても美しかったのだから。

【No.882 黒斑に残る】
指に刺さったトゲを、母が優しく抜いてくれたのを思い出す。長い前髪から覗くおでこの青痣と、父の暴力で残った鉛筆の芯は今でも目を伏せてしまう。昔はシミとホクロだなんてごまかしていたっけ。いつか、母の人生に巣くうトゲも取ることができたなら。そう願う度、心に小さな痛みが走った。

【No.883 人生の皆勤賞(通算1400作目)】
無欠席が唯一の自慢だったのに、今では高校に行かず引きこもっていた。人生の皆勤賞を讃えても、亡くならない限り誰もが命を継続している。褒められはしないけど、せめて、誇れるような自分でありたいと思う。惨めだって、これまでとこれからを生き抜くために。平穏な日々を、平凡に過ごす。

【No.884 フレネルプリズム】
「僕の夢ってなんだろう」「起きたばかりなのに覚えてないの?」「夜に見る夢じゃなくて、叶えたい未来とか理想の生き方の話だよ」「朝でも昼でも、眠ったら夢は見るでしょ」彼女が意地悪く笑う。何でもない日常は、騒がしい非凡より貴重なのかもしれない。初めから、夢はここにあったのだ。

【No.886 メビウスの輪】
「親指は良いときに立てるし、人差し指は伝えるときに示すでしょ。中指は嫌なときに向けて、小指は約束のときに結ぶよね。でも、この指は特に使わないじゃない」彼女の薬指に婚約指輪をはめる。「だけど、あなたが意味を与えてくれるのね」生きる理由もなかった僕達に、光が射し込むために。

【No.887 悠久童話】
司書さんの絵本読み聞かせが大好きだった。寄り添うような話し方は僕を安心させてくれるけど、絵本を読むときにしか声を出せないらしい。数十年経って図書館に訪れると、おばあさんになった司書さんの姿があった。絵本を読む声はしゃがれている。けれど、あの日と同じように澄み渡っていた。

【No.888 希望峰】
大勢で歩いて道の邪魔になるとき、遠くに佇む君の横には淑やかさが立っていて。電車で譲った席を断られたとき、行く末がなくなった君の前には優しさが座っていて。困難な夢を乗り越えているとき、挑み続ける君の後ろには罵声を浴びせる人も多いけど。そんなのどうせ部外者だ。構わずに進め。

【No.890 ダイアローグ】
心が醜くなる度、言葉は綺麗になった。「さよなら」と言えなかった一秒前に戻れたとして、それでも、一秒後に「さよなら」を言えない気がする。飾らない心と、取り繕った言葉ならどちらが美しいのだろう。将来も、夢も、全て不明瞭だから。今、幸せかどうかなんて。今、決めなくてもいいよ。

【No.≠231 兎月】
小学生のとき、学校でウサギのラビ太を飼っていた。飼育委員だった僕は一生懸命お世話したのに、近所に住む高校生に小屋から逃がされてしまった。あれから何十年が経ったのだろう。ふいに、ウサギの鳴き声を聞いた気がして夜空を見上げると、月には安らかに眠るラビ太の模様が浮かんでいた。

【No.≠232 少女終末】
終末戦争が始まってから私は千年もの間、地下図書館に閉じ込められたままだった。私を造った博士は、永遠の命を手に入れることができたのだろうか。破損した左腕はケーブルが剥き出しになって、胸部の扉を開くと心臓の形をした動力炉が錆びている。私の瞳から、涙にも似た『何か』が流れた。

【No.≠233 樹海守の鳴く】
人生に疲れて樹海を彷徨う。木の間に多くのロープが括ってあった。遺書を用意して滝から飛び降りる。水底には同じ末路を辿った人間達が沈む。命を投げ捨てた者がいないか、樹海を守る鹿が僕を見つめる。大層な角を傍らに置く。憐れむように、弔うように、鹿の悲しい鳴き声が山の中に響いた。

【No.≠234 春凪】
サナトリウムから波の音を聞く。夏になれば本土で花火大会があるらしい。桜が散る。先生の話では、私の寿命はあと数ヶ月しかないそうだ。写真に映る恋人と目が合う。病気のことを言い出せずに私から別れを切り出した。夏になれば、彼と花火を見るはずだったのに。春が終わり、夏になれば──

【No.≠235 よすがを患う】
視力を失った私は、同棲中の彼女と手を繋いでいる間だけ景色を取り戻す。なのに、友達と遊びに行ったきり返信のない彼女を待ちながら、私は静かな夜をひとりで過ごした。繋ぐ未来が行方不明のまま、空っぽになった左手がさまよう。偽りの光に、見えないはずの目が眩んでは冷たい夜を患った。

【No.891 式日】
蛇口から流れる水を水差しに入れるだけで、それが美しいものだと錯覚できる。いつからだろう。ミネラルウォーターが飲めなくなったのは。彼が寝付けない私の隣に座り、グラスから飲みかけの水を飲む。唇を重ねた。最低な夜に睡眠薬を流し込む水の味なんて、あなたは何も知らなくていいのに。

【No.892 命の時間】
進級して友達とクラスが変わる。「休み時間になったら顔を出すから」と約束したけど、席一つ違うだけで関係も薄くなる。些細なことで喧嘩してから、後悔する間もなく友達は自殺してしまった。なぜ仲直りできなかったのか。大人になった今でも、命の授業は続く。休み時間はまだやってこない。

【No.893 惰性的モラトリアム】
バイトに向かう度、近所のおばさんと出くわすのが嫌だった。四十歳にもなって実家暮らしを馬鹿にされた気分になる。私がレジ打ちするのを狙い、成人雑誌を買うにたにたとした中年を睨む。自分を棚に上げて、誰かを年齢の物差しでしか測れないことに気付いた午後、初めてバイトを逃げ出した。

【No.894 ブレーメン】
取り柄のない脇役が主人公を助ける展開が嫌いだ。結局、役に立たないと認められないことを優しく、残酷に現実を突き付ける。ネットでは絵が綺麗な人。文章が美しい人。顔が整った人をみんなが褒め称え合う。誰かを救えなくても、何もなくても、愛されたいと思うのは欺瞞と同じなのだろうか。

【No.895 未確停車】
電車で隣の人と話すのは何も思わないのに、誰かが電話をしていると苛立ってしまうのはなぜだろう。マナーとか常識とか、そういった曖昧なもので他人に嫌悪感を持ってしまう。なんとも悍ましい心情だと悟った瞬間、不規則な揺れが自分をどこに運ぶのか。終着点と進行方向を失って身震いする。

【No.896 サプライズボックス】
子どものころは親父の手製びっくり箱で無邪気に驚いていたっけ。反応が気に入ったのか、俺が中学生になっても親父は驚かせ続けた。それが煩わしくて、いつしか無視するようになったけど。反抗期だったんだ。なぁ、早く棺桶から飛び出してくれよ。何度でも、涙を流しながら驚いてやるからさ。

【No.897 フラマリア】
魔女が与えた種から花を咲かせば願いを叶えてもらえる。なのに私だけ芽が出ないことをみんなが馬鹿にした。約束の日、魔女に鉢を差し出すと、正直者の私には願う権利があると微笑む。種なんて本当は育たない。造り物を植えていただけ。それでも、望めるならみんなに本物の花が咲くよう祈る。

【No.898 通心電波】
携帯のカメラにだけ彼女が映るようになって何年が経つのだろう。レンズが彼女を捉えた瞬間に声や、匂いや、体温を感じるようになる。画面が割れて、スピーカーが壊れて。機種が古いと馬鹿にされても、この携帯の中にしか彼女はいないのだ。また今日も光をかざす。失ってしまう最後の時まで。

【No.900 義光】
義光を作ってもらうため、装具士の女性に輝き方や明るさを相談する。カーブミラーに浮かんだ夕陽も、水溜りに沈んだ月も本物ではない。だけど、昏い色彩に救われる日もきっとあるのだ。女性の淑やかな指が僕の胸を打つ。常夜灯ほどの淡さが心に広がる。まがい物でも、それは確かな光だった。

【No.-206 烙苑】
病院まで間に合わず車の中で産まれた私は、家より車の中が心地よかったのかもしれない。借金で何もかも失って、車の中で暮らしていたこともある。小さな箱庭が、私にとっての全てだ。意識がまどろむ。息苦しくなる。終の住処は車の中だと決めていた。窓から射し込む光を纏って、このまま──

【No.-208 不可逆】
相手を軽んじるほど深々と頭を下げられるし、嫌いでも仲良く話すことができた。悲しいときに笑って、平気じゃない日も大丈夫だとごまかせる。心と体が一致しなくなったのはいつからだろう。別人のように振舞えば楽でいられた。きっとこの生きにくさも、感情が合っていないだけだと思い込む。

【No.-209 流転-7.5m】
飛び込み台から言葉の水を眺める。文字のフォントは尖って、荒波立つ文章には棘があった。一歩、足を進み出さなければ傷付かずに済むだろう。穏やかな揺れの日を選ぶこともできる。だけど、澱みの奥底に沈んだ言葉はきっと美しいと信じて。性懲りもなく先端を踏み込む。今、流転に向かって——

【No.-210 コリドール】
十代最後の日には劇的なことが起こると思っていた。勤務先のスーパーで廃棄弁当をもらい、疲れた体で布団に寝転がる。みんな幸せになってほしいと願いながら自分は含めない。感情がねじれた回廊を彷徨っているみたいだ。新時代は未だ遠く。それでも人生は飽き止まず、愚直にも笑おう今日を。

【No.902 繋ぐ】
彼女は走るのが苦手なのに、バトンの受け渡しだけは得意だった。自分のことはどうでもいいけど、誰かのためにならがんばれるから。彼女の臓器移植で私は今も生きている。最期にふれた彼女の手は、何もなかった私に医者の夢と未来を与えてくれた。これまでも、これからも、命のリレーは続く。

【No.905 ルノアール】
元カノ達が愛煙家だったせいで、嗜まないのに喫煙席と答えてしまう。食事を終えてからも、彼女は陰りのある表情をしていた。移動した禁煙席はどこか臭く、肺に淀みが溜まっていくのはなぜだろうか。別れる相手のことなんかどうでもいいはずなのに。未練を吸って、憐憫を吐く。思い出が燻る。

【No.906 濃淡蝕】
「どうせ死ぬなら濃くて短い人生がいいだろ」アルコール依存症で亡くなった父親が、度数の高い酒を好んでいたの思い出す。彼を否定したくて昔から味の薄いカルピスを作っていた。禁煙で震える手で息子の頭を撫でる。いつか自分も同じ結末を辿るのだろうか。粘りつくような、血の濃さを呪う。

【No.907 生前葬】
死ぬ前にやりたいことを百個書き出す。三十五番『嫌いな人に嫌いと伝える』七十七番『彼女の描いた水彩絵を捨てる』全て終えれば未練を失うのに、達成済みの線が揺れるのはなぜだろう。誰からも嗤われるような、取るに足らない願いすら叶えられずにいた。百番『            』

【No.908 夜紛い】
目が見えない彼女のために点字の勉強をしている。思えば、指先で言葉を感じるなんて不思議な体験だ。モールス信号、手話、背中になぞる文字。声以外に気持ちを伝える方法があることを幸せに思う。人差し指で不器用にも机を叩く。ツーツーツートンツー、ツートンツートンツー。彼女が笑った。

【No.909 迷世中】
母の言う「良い子」が「『都合の』良い子」である事に気付いたのは小学四年生の頃だったか。容姿端麗、成績優秀な姉と比べられて、母が電話越しに話す「下の子」という表現に、嘲笑と含みを感じて耳を塞ぐ。甲高い声がする度、心配そうに困った顔を浮かべる姉も、本当は私、大嫌いだったよ。

【No.910 クローズド】
花見の場所取りでレジャーシートを敷くのは構わないのに、フードコートの席を煙草の箱で確保するのが気に食わないのはなぜだろう。そんな些細な物で誰かの居場所を奪うことに苛立ちを覚える。小さな棘達が抜けない。何も考えてない奴らが、私の心に図々しく、いつまでも席を取っているのだ。

【No.≠236 光の破片】
当たって砕けろの精神で挑んだ結果、私は見事に振られてしまう。傷心しながら浜辺を眺めていると海に三日月が映る。その様子が光の破片にも感じた。私と同じように、月も太陽に告白して砕けたのだろうか。彼を思い出しては涙が伝って、惑うような波形を生み出す。半分の月が瞳に映り込んだ。

【No.≠237 季節の変わる】
夏がもうすぐ終わるころ、季節の変わり雨が街に降ってくる。夕陽から滴る黄金色の雨は、向日葵や生命すらも濡らして次の四季に塗り替えていく。山は紅葉が色づき、風には冷たい温度が纏う。青春が終わる。夢も、未来も、夏に対する憧れも乾かないまま、季節の変わり雨は強制的に秋を深めた。

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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652