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5月に読んだ本たち

こんにちは、じゅくしんです。

5月に読んだ本の感想を書いていきます。


1件40円、本日250件、10年勤めてクビになりました―メーター検針員テゲテゲ漫画日記

自分が体験したことがないお仕事の内容を知れるのは、素敵なキラキラ系とかバリバリ系の仕事ではなくたって、なんだって楽しいものだなと思う。

メーター検針員のお仕事漫画なのだけど、雇用形態がそもそも社員ではなく業務委託とのこと。社会保険もなく、1件40円の検針したとき初めて給料が発生するシステムなので、移動時間はすべてタダ働き。マンションなどメーターが密集しているところなら楽に働けるが、田舎の一軒家がポツンポツンとあるような地域だと、とたんにガソリン代ばかりかかり赤字になるという。メーターを検針するために家の敷地に入れば、犬に噛まれそうになったり、バイクで移動している時に台風に遭遇したり、住民から不法侵入扱いされ嫌がらせされたりと、ほんと、世の中に楽な仕事はないなと実感。しかもこれだけ苦労しているのに、最終的には心無い上司に突然解雇を言い渡されるという…。

「子供を殺してください」という親たち 7~12巻

kindleアンリミで12巻まで読了。相変わらずの殺伐とした作風で、読んでいて心がどんよりしてしまうのだけど、「いつか自分もこういう状況になるのかもしれない」ということを念頭に考えてしまう。それは自分が精神疾患になるという状況ではなくて、家族が精神疾患になったときにどうするか?ということについて。

最初は気のせいだと見て見ぬふりをしていても、気がつけば後戻りできない危険な精神状態になってしまい、否応なしに巻き込まれ生活が破壊されてしまう家族の状況は何とも言えない。精神疾患の家族が精神疾患の子供にお金を使い果たして、経済的に困窮してカラカラになってしまう家族の描写はリアル。家族だからこそ簡単に縁をきれないという苦しみがあると思う。漫画というストーリーでは一応の解決を見せるのが救いではあるか。

女子とお金のリアル

お金は貯金だけして我慢するのではなく、適度に使うことも重要という部分は分からなくもないのだけど、「我慢しないで欲しいものは買いましょう、お金はどんどん使いましょう。お金が足りなくなったら親から借りましょう。親からの借金は踏み倒してOKです。親だって死んでから遺産として子供にお金を渡すより、生きているうちにお金をあげて、喜ぶ子供の顔がみたいはずです」みたいなことが普通に書かれていて、これもしかしてトンデモ本かも…。本屋で目立つところに置かれていたり、電車の広告で見たりしていたので油断していたけど、編集とか出版社のフィルターがあっても、こういうのってあるのね。

ケアマネジャーはらはら日記

47歳から68歳現在までケアマネを続ける著者による奮闘記。これはオーディブルで聴きました。意外と知らないケアマネージャーのお仕事について書かれていて、こんなことまでやっているんだ…と驚く。

認知症当事者やその家族もしくは関係者から罵倒されたり、理不尽な目にあっても、それでも仕事をこなす部分は、面白おかしく書かれていて読みやすいけど、実際はものすごく大変なお仕事なのだろうなと感じた。それなのに定年を超えてもまだ働こうとするのもすごい。30代でFIREに憧れている私とは大違いだなと思うが、これだけ人生をかけて取り組める仕事に出会えていることに羨ましさもあった。しかし日記シリーズは気軽に読めて面白いですね。


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