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星の王子さまから学んだ、絆を結ぶということ

一番好きな本が「星の王子さま」って人、結構いますよね。
かくいう僕もその一人。

当時、彼女とお別れしたタイミングで読んじゃったもんだから、大号泣したのをよく覚えています。
(自分から振っておいて、メンヘラか。って自分でも思ってた。)


ということで今日は「星の王子さまから学んだ、絆を結ぶということ」というテーマで、眠い目をこすりながら書いてみます。



星々は、笑う


パイロットの経歴を持つフランス人作家サン=テグジュペリの小説「星の王子さま」

知らないって人はあんまりいないと思うんですけど、読んだことないって人は意外に少なくないんじゃないかと思ってます。

実際僕も22歳までは読んだことありませんでした。


読んだことない人は、悪いことは言わないので、
いますぐ黙ってAmazonで買った方がいいです。

本当に。絶対。

というかもはや僕がお金払ってでも読ませたい。


ちなみに僕は新潮文庫から出てる河野万里子さんの訳が好き。

最初に僕が読んだのがこれっていうことも大いに関係してるだろうけど、そのあと読んだ別の翻訳者さんの訳と比べて、河野さんの訳が一番心にすんなり入ってきました。




物語の全体を通して、素晴らしいメッセージや大人がはっとさせられる言葉が散りばめられていて宝石箱みたいな本なんですが、その中でもやっぱり「キツネ」の言葉は深く刺さるんです。


いろんな星々を旅してきた王子さまが最後にたどり着いた地球で出会ったキツネ。

キツネは王子さまに言います。

きみはまだ、ぼくにとっては、ほかの十万の男の子と何も変わらない男の子だ。だからぼくは、べつにきみがいなくてもいい。きみも、べつにぼくがいなくてもいい。(中略) でも、もしきみがぼくをなつかせたら、ぼくらは互いに、なくてはならない存在になる。


時間をかけて言葉を交わして、
たくさん相手のことを想って、
相手のためにいろんなことをする


そうして互いになくてはならない存在になる。


それこそが「絆を結ぶ」ということだとキツネは教えてくれるんです。



そして、キツネから大切なことを学んだ王子さまは物語の最後、地球から自分の星に帰るお別れの場面でこんな言葉を残します。

君が星空を見あげると、そのどれかひとつにぼくが住んでるから、そのどれかひとつでぼくが笑ってるから、きみには星という星が、ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。きみには、笑う星々をあげるんだ!


なんて素敵な別れの台詞...!!

大切な誰かを想うと、絆を結んだ相手を想うと、それまで見ていた景色が急に煌めいて見える。そういうことを教えてくれる素晴らしい台詞だなと僕は思うんです。



キツネのエピソードといい、別れの台詞といい、

ホント、何度読んでも泣けるなぁ。


「星の王子さま」は僕たちが生きていくために大切なことを教えてくれる最高の1冊。まだ読んだことのない方はぜひ。


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追記2020.10.28  「秋のイギリス編」追加しました!


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