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武蔵坊弁慶(1986年)を見る

毎週楽しみにしている鎌倉殿の13人
戦したさに目がランランと輝いてる義経(菅田将暉)がイイ!💖

源義経って、ドラマや小説で正義のヒーローみたいに描かれることが殆どですが、実際は火の鳥(乱世編)/手塚治虫に登場する義経に近かったのではないかと思うんです。

美形は美形だけど、残忍で、人殺しをなんとも思っていない。そういう人物。戦上手なんだから、残忍じゃないとやっていけない(笑)。

さらに、火の鳥の義経は、弁慶とも仲が悪い。「しょせん出世できぬ男」とか言って見下している。身分の差を考えたらこっちが実像に近いんじゃないかなー? と。

弁慶と仲が悪いを除き、菅田義経がそれに近いので、毎週ワクワクして観ています。最期はやっぱり、衣川の戦で果てるのかなあ・・・大陸に渡ってチンギスハーンになったという伝説と結びつけてくれないかなあ・・・。

私は真田丸も、

真田信繁と淀君たちは死なず、きりや佐助と共に呂宋助左衛門の導きで大坂を脱出してルソン(フィリピン)へ逃れ、生き延びる

話を番外編で期待していたんですよ。でも番外編はやってくれませんでしたね。

で、鎌倉殿の13人。この弁慶が義経を呼ぶ「御曹司~」の呼び声は、武蔵坊弁慶(1986年)を想起させてのことでしょう。

私が小学生のころ、NHKでは大河ドラマとは別に「新大型時代劇」というのを3年間放送しておりまして、3年目が武蔵坊弁慶でした。大河ドラマよりは話数が少なくて、全32話です。弁慶役は中村吉右衛門さん。

気は優しくて力持ち、惚れた女に一途で(すごいモテるけど)、愛嬌と慈愛に満ちたこの吉右衛門弁慶が、私が見た弁慶を演じた役者さんのなかで一番の弁慶です。

鎌倉殿を見てて、あの弁慶なつかしいなあ、もう一回見たいなあと思い、Youtubeで1話目から見返しています。いま6話目まで見終わったところ。

序盤から涙、涙の連続で、画面が曇ってみえませぬ・・・。
名作は時を経ても名作でござりました・・・。

最終回の弁慶の立ち往生が圧巻。全身に矢を受けた吉右衛門さんの目が開きっぱなしのまま、死んでいる人のそれに変わってゆくのです。で、びょう~って風の音がして、「完」となる。号泣しながら画面にくぎ付けになって見てました。

これ思い出しながら書いてるので、確認するために最終回見ようかなとも思ったのですが、最後の楽しみに取っておくことにします。GW中に全話見よう👍 GWの楽しみが増えました。それにしても、こんな名作が無料で見れるなんて、良い時代に生まれたものです。

川野太郎の義経も、鎧兜がよく似あう男前っぷり。多くの人が想起する、正統派ヒーロー的な義経です。この年、ふだんは全く接点のない優等生の女の子もこのドラマを見ていて、「義経かっこいいよね」と言いあったのを思い出します。

芥川也寸志の哀愁漂うオープニングも秀逸。魂心フォントのように力強いキャストの書体も雰囲気あります。あと驚いたのが、現在の大河ドラマではちょっとお目にかかれない、結構濃厚なラブシーンやってること💦

源平ものをやるとなれば、誰が静御前を演るのかみな気にするところですが、このドラマでの静御前(麻生祐未)がめっさ綺麗😍 こんなん惚れてまうわ。真野あずさもですが、この当時の女優さんの美しさって、ほんと神懸かってる。

後年(1995年)、愛していると言ってくれで主人公・常盤貴子のライバル役が麻生祐未でしたが、そらあ晃次さん(豊川悦司)よろめきそうになるわなあ😓、と思ったものでした。

ちなみに1986年の大河ドラマはいのち(これはなぜか見ていない)で、翌1987年が独眼竜政宗です。政宗ももちろん、かじりついて見ていましたね。この頃のNHK時代劇って、豪華すぎへんかー?

最後に、もし読まれていましたら、NHKさんへのお願いです。菅田将暉は必ず大河の主役を演ると思っているのですが、ぜひ、2代目伊達政宗を私は期待しています。

(記事中、冗長になるので役者さんのお名前は敬称略で記させて頂きました。あしからずご了承頂けますようお願い申し上げます)




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