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ヴィパッサナー瞑想体験記Day2 ~疲労と心に翻弄される~

ヴィパッサナー瞑想2日目。
今日も朝4時の「カーン・カーン・カーン」の鐘の音で起床。
もう寝起きから身体が重いのなんの。心もまた一日が始まるとすでに憂うつモード。帰りたくなる気持ちがめっちゃよく分かる。

1日のスケジュール
4:00 起床
4:30 自主瞑想(瞑想ホールまたは自室)
6:30 朝食・休憩
8:00 グループ瞑想
9:00 自主瞑想(瞑想ホールまたは自室)
11:00 昼食・休憩
13:00 自主瞑想(瞑想ホールまたは自室)
14:30 グループ瞑想
15:30 自主瞑想(瞑想ホールまたは自室)
17:00 ティータイム・休憩
18:00 グループ瞑想
19:00 講義・瞑想
21:00 終了

早朝の自主瞑想は、自室であるとまた布団の誘惑があるので、今回から瞑想ホールでやることに。ウトウトしながらも早朝の2時間の瞑想はクリア。
そして朝食をとって、8時からのグループ瞑想。全員がホールに集まり、1時間の瞑想なのだが、なぜかこの日に限らずこの8時のグループ瞑想は毎日自分にとっての鬼門のような時間でした。。。

なぜか1時間が果てしなく長く感じる。これ2時間くらい経ってるんじゃない!?というくらい。早朝の2時間が順調だったので、ここで心が折れる。
そして心の中は相も変わらずでぐちゃぐちゃな思考、キングダムに翻弄され続けた2日目の瞑想。

初日に引き続き様々なシーンがかけめぐる・・・

さらに、昼食は前夜の講義で控え目にしなさいという話があった中で、メニューは野菜丼!薄味だけど、あんかけとろりの野菜丼についついいつもの量を食べてしまい、午後は眠気とも戦うことに。。。

2日目、まだまだ道のりは果てしない、全然瞑想に集中できずに終えたのでした。

2日目講義(一部)

この2日間の瞑想で、心に翻弄されたことだろう。
心がいかにいい加減で、脈絡も無くて、色んな所に飛び回ることを体験しただろう。
心が考えることは主に2つ。過去の良かったことか嫌だったこと。そして未来の心地いいことか不快なことである。
心は野生の猿のように飛び回る。あっちこっち色んな樹に飛び回る。
それは例えると、ある時お腹を空かした人に優しい人が野菜丼を恵んでくれた。それをもらった人は、
「あぁ野菜丼だ、ありがたい」と思ったら次には
「あぁこれは石けんだ。身体を洗おう」といきなりニンジンで身体をこすりだしたと思ったら今度は
「あぁ目の前に敵がいる。おっ、手元に手榴弾があるではないか、えいっ!」と恵んでくれた相手の人に野菜丼を投げつけた。
このように心はいい加減で、そして荒々しく私たちを翻弄してくる。それは野生の牛や馬のようなもの。
野生の牛や馬なら調教できるが、私たちも荒々しくいい加減に飛び回る心の制御が必要なのだ。

ゴータマ・シッダッタのヴィパッサナー瞑想の教えに毎日参加している生徒がいた。その生徒は熱心にゴータマの話しを聞いているが、瞑想は一切行わなかった。
ある日、その生徒がゴータマに質問を投げかけた。
「先生は、非常に大切な教えを私たちに伝えてくれているのは分かる。でも、参加している生徒で、ある人たちは教えの通り解脱していき、ある人たちはそこまで行かなくても感覚を掴み始めているなかで、ある人たちは一切変化が起きていない。なぜ素晴らしい教えなのにこのような差が出るのでしょう?それが分からないのです」
質問を受けたゴータマは生徒に聞いた。
「あなたはどちらに住んでいるのですか?」
⇒xxxです
「でもその町出身ではなさそうですね?」
⇒yyyです。xxxには数ヶ月前に引っ越してきました。
「yyyにはよく変えられたりするんですか?」
⇒年に数回は帰って家族と会います
「ではxxxからyyyへの行き方もよく分かっているんですね?」
⇒はい、よく分かっています
「xxxには親しい友人もできたでしょう。なかにはyyyに興味を持って言ってみたいという人もいるでしょう」
⇒はい、何人かいます
「あなたはその人達にyyyへの行き方を説明することができますね」
⇒はい、丁寧に説明できます
「それほど丁寧な説明なら相手もよく理解されるでしょう。では行き方を分かっただけで、その人はyyyに行けますか?」
⇒いえ、それは無理でしょう
「それと同じ事です。道が分かったところで、その一歩を踏み出さずしてどうして目的地にたどり着けるでしょう。道を歩もうとしない人に一体何ができるでしょう?道は自分の脚で歩かねばならないのです。他の人が歩いてくれたところでなんの意味は無いのです」
自らの手で心の手術を続けるのだ。誰も代わってはくれない。
忍耐強く粘り強く取り組め。

心の手術・・・膿がどんどんどんどん出てくる。
でも自らメスを手に切っていく、忍耐強く、粘り強く。。。はぁ10日間が遠い。


ヴィパッサナー瞑想体験記Day3 ~カレー・ゼリー事件!?~


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