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正しいIT開発の提供ー「オフショア」じゃなく「コラボ」型だ!

 ネガティブ表現を使うならば、本来的には「オフショア開発」という表現を止めたい、という話です。
「コトとヒトを分けられない」日本の悪習は根深いなぁ、となりました。
森保ジャパンとかホント止めた方がいい。。。
あと、助っ人とか留学生パワーとか。。。

カテゴリ

ビジネスやら事業に関すること
人、組織、集団と関係性に関すること

背景

 私はこの後、長年一緒に仕事をしてきたベトナム人スタッフと新たに、2030年などの先を見据えた「自分たちなりのIT開発会社」を立ち上げる準備中です。
 その時に、「何やる会社ですか?」と言われるとどうしても「オフショア」という表現に向き合う必要が出てきます。

 この言葉は「異国か自国か」「安かろう悪かろう」文脈で登場する言葉なので、どうしても否定的なイメージがぬぐえず、良い呼び方ないかな。。
って考えようとしてみました次第です。

要約

  • 自分が思う「オフショア」表現のネガティブさを一度書いてみる

  • オフショア語源を今一度確認してみる

  • なるべく「スキーム」「責任範囲」にフォーカスする

  • 結論としてのネーミングは。。。

結論
複合的な話が混ざってて簡単じゃなかったので、シリーズ化します。。
→ 一旦、「コトとヒトを分ける」ところまでやってみます。

「オフショア」表現

ニュアンスをネガティブと感じる理由の考察をしてみます。

人種&国籍系島国根性

とりあえず浮かんだことを書いておきます。

  • プロ野球における「助っ人ガイジン」と似た響きを感じる

  • アマチュアスポーツにおける「留学生2名まで」と似た響きを感じる

  • 「オフ」という表現自体のネガティブさを感じる

  • ITだと、そのリソース調達先となる「東南アジア」等を指す。日本が優位だった1990年代的面影を感じる

  • アメリカやヨーロッパと何かをしても彼らをオフショアとは言わないはず

  • 日本とそれ以外、特に「日本より下」を指す気がしてしまう

  • オンショア、ニアショアとかいうのも使うが、なんだろうなぁ。。 

そんなに、「ニッポン」「日本人」括りして何が嬉しいのやら。。

安かろう悪かろうの別表現

  • かつての日本がエコノミックアニマルと言われたように
    …って、懐かしい表現だな。。。

  • 円が1ドル80円台とかの場合、1人当たり単価が1/3とか1/4にはなるから激安だった、のは確か

  • 品質面には、言語・文化・距離の壁やらがあって、、当然、質面でのネガティブイメージはついたのだろう

  • 自動車みたいな現地生産・海外調達とも一線を画す表現な気がする

  • そもそもITプロジェクトを日本だけでやったって再現性や成功確率が高くないのに、、、

  • 製造業ほど規格・プロセス・手順等が厳格化されていない
    (発注者が無知な)注文建築に近い 

こういう。「安いから質が悪い」事案の真の理由の隠れ蓑にされている言葉な気がします。

下請け感覚

  • 最終納品が日本で行われる

  • 開発工程のごく一部が切り出される、下手すると工事現場等での当日招集スタッフ。くらいのノリ?

  • 日本のIT開発現場における「5次請け」的なノリ?

  • 製造業で言う、部品調達くらいのノリ?

  • 農業やら漁業で言う、最後は日本で何かしたから国産というけど、種は海外産。。みたいな?

→ 誤った日本品質信奉。一次請けエライ感。の隠れ蓑にもされていそう。

そもそも海外含めた開発って、、、

オフショア語源…困った時のWikipedia

識学さんも借りてみます

まぁ、そんなところですよね。

 アウトソーシングと何が違うんだとか本当にそう思いますし、広い意味では「海外」なんだけど、どうしても「調達コストニュアンス」を含むとかそんなので、安かろうなんでしょうね。
「世の中、うまい話には裏がある」なので。

あくまでもプロジェクトの「中」で使われる概念のはず

スキームから考える

 2時間ほどネット検索かけてみましたが、元の語源と離れてしまっている言葉なので、globalizationに想いがある方ほど、オフショアという表現は避けようとするなと再認識しました。

そもそものIT開発スキーム

さっきの図とほとんど一緒ですが、

発注側に「オフショア使っている」を説明する必要なさそう

 IT開発でアウトソースリソースを使う場合、契約行為がない受発注は絶対に存在しません。また、IT開発を名乗るなら、そもそも、「派遣業」もどきビジネスはやってはいけません。

 すなわち、準委任か請負か、という完了条件と対価設定が多少違う契約をしないといけません。
 なので、受注企業側が誰を使うかは、本来的にどうでもいいことであり、
仮に、それが低コスト化や低品質に繋がったとしても、「何が契約との齟齬だったのか」のみで語られるべきです。

 結局のところ、やっぱりそもそも、「受注企業側の中身」を外に語る理由は特にないじゃん、と再認識しました。

ではなぜ「オフショア」が出てくるのか

 先に書いた通りですが、開発体制の中で「オフショア」が存在することは往々にして存在しますけど、それは調達手段であり、実現方法の話です。

  • 受発注が日本企業なら、日本で受けることを前提にQCDを考えるのは当然のこと

  • 原価(仕入)を工夫して利益を出すのはどこの企業も普通にやっている

  • 受託企業としての品質担保の方法を考えるのは、受託企業側の責務

にもかかわらず、

  • なぜ「海外を使う」と言わないといけないのか??

  • なぜ「オフショアでやるから安い」みたいな常套句に紛れ込んでしまうのか??

・・・・結局、受注する日本IT企業の怠慢じゃんって。。。と気づきました。その隠れ蓑に「オフショア」を出して責任逃れをしている。

まとめ

ということで。。

  • IT開発企業は、外に向かって「オフショア」という必要はない

  • 自社内体制の話においても「オフショア」と好き好んで使う必要はない 

やっぱり、今後、外に向かって「オフショア」という言葉は使わないでいいんだ、むしろ使ったら変なことになる、と思いました。

そうです、「小さいグローバル企業」「グローバル開発」です。

日越からグローバルへ。
日本からだけでは限度があるGlobalトレンドへの対応について、
パートナーとタッグを組む

[collaboration development]です。
ラボ型ならぬコラボ型開発とでも名乗ろうかと思います。笑

(余談その1)
この辺りは別で書きます
●スキームや責任範囲にまつわる話
●made in xxxを正しく名乗りたい

(余談その2)
オフショアの品質が、、話ですが、これ、
「海外に意味もなく出張したい人の方便」に使われているような遠い記憶を呼び起こしました。

「ゴルフ出張」と同じ「幹部の視察」ってやつですね。

つまり、海外進出したいなー、ってボンヤリ考えている会社等々が、最初にやれそうなこととしてのオフショア開発→視察、みたいなのも、一定数あった気がする2010年代。

そんな時代は、リモートワーク全盛になって、不要なのです!

おしまい

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