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「筆」が進まないとき、 ライターとしてどう乗り越えるか?

文筆業をしていると、どうしても筆が進まなくなるタイミングがあります。明確なスケジュールの期限を認識しつつ、PCの前に座って「嗚呼、私はこれからこの原稿を書かなくてはいけない」と唸るのです。しかし、キーボードが鳴り始めることはありません。15分が経過しても、冒頭の文が1行追加されているかどうか……。少なくとも月に3〜5つはそんな原稿が出てくるでしょうか。

そんなときに「ちょっと休もう」とか「書くのは明日にしよう」と言えるなら、別に何も問題はありません。筆を置き(ノートPCを閉じ)、文庫本でも持って近くのカフェにいきましょう。

しかし、たとえば私のような商業ライターの場合、同時に抱え込んでいる案件の数は1個や2個ではありません。1週間に10〜15の原稿を書くぞ、などと決めて過密なスケジューリングを組んでいるわけです。1つ「後回し」を選んだ時点で、ほかのスケジュールは崩壊しかねません。何としても「筆が進まない」という状況を、その時点で打破しなくてはならないときが出てくるわけです。

この有料コラムでは、そんな「筆が進まない」状況を打破するための、実践的な解決策について解説します。


そもそも筆が進まない原因はどこにあるのか?

まず、筆が進まなくなったときに考えるべきは、「どうして筆が進んでいないのか」という状況分析です。敵を理解しなければ、対策を練ることはできません。

具体的に、「筆が進まない」という事態を招く原因は、概ね以下A〜Cの3通りに分類できます。

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