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「今日の1曲」2022.05.13 - 05.19

5月13日(土)

今日の1曲 も、1950年代終盤のヒット曲。当時人気のあったラテンのビッグ・バンドによるナンバーです。この人たちによってマンボが流行したというあのバンドです。

この曲は、歌詞のついたバージョンもあるのですが、ヒットしたのはインストルメンタルのバージョンでした。全米1位に上り、ゴールド・ディスクを獲得しています。

その後、このバンドは何度かこの曲を再レコーディングしているようで、中にはツイスト・バージョンなんてのもあるそうです。まあそんな時代でしたからね。

1958年のヒット曲を、19時ごろに。

【Patrica (1958)】
「マンボ No. 5」で有名な「マンボの王様」ペレス・プラードのヒット曲。数多くのカバーもあり、歌付きのバージョンもありますが、こちらのプラード本人のインストルメンタル・バージョンが全米1位になりました。R&Bチャートでも1位を獲得しています。


5月14日(日) 

今日の1曲 は1950年代の終わりごろに事故で若くして亡くなった男性ロックンローラーが最後に残していったヒット曲です。発売されたのは事故に遭う前でしたが。

その曲がヒットし始めたころに飛行機事故で亡くなってしまいました。その死後にチャート的には最も上までのぼったそうです。映画にもなった有名な話ですが。

この人の曲で一番有名なあの曲は、実は今日の曲のシングルのB面だったんですね。今日の曲の方は女性の名前がタイトルになったバラード・ナンバーです。

1958年から翌年にかけてのヒット曲でした。19時ごろに。

【Donna (1958-9)】
リッチー・バレンスの飛行機事故による死の数ヶ月前にリリースされ、死後に全米2位にまで上ったというヒット曲。彼の高校時代の恋人に捧げられたという曲でした。有名な「ラ・バンバ」はこの曲のB面で、そちらもチャート22位にまで上っています。


5月15日(月)

今日の1曲 も、1950年代末に生れた曲ですが、今日の曲は男女3人のヴォーカル・トリオによるポップなコーラス・ナンバーです。全米1位になるヒットを記録しています。

この3人はアメリカの北西部出身で、最初高校時代の仲間どうしで結成されたそうですが、その後プロになってヒット曲をいくつか生み出しています。

今日の曲は、元々家で録音された音源に、後からいくつかの楽器をオーバーダビングして生れたのだそうです。最初にレコーディングするときにリズムを取っていたクルマのキーを鳴らす音が聞こえたりします。

1959年のヒット曲を、19時ごろに。

【Come Softly to Me (1959)】
ザ・フリートウッズはワシントン州出身のヴォーカル・トリオで、1950年代から60年代にかけていくつかのヒットがあり、この曲はその中の1つで全米1位になりました。最初アカペラで歌われた後、後から伴奏をオーバーダビングしてるそうです。


5月16日(火)

今日の1曲は、1970年代前半にヒットした、アメリカの男性デュオによる軽快なロックンロール・ナンバー……がオリジナルなんですが、それのカバー・バージョンでして。

1980年代も終わりごろに、当時人気のあったアメリカのメタル・バンドがカバーしたというバージョンでございます。こちらも本家ほどではないにしてもかなりヒットしました。

メタル・バンドといってもあまりヘビーな方ではなく、かなりポップな感じのいわゆるLAメタルとかグラム・メタルとかいわれていたジャンルのバンドでございます。

彼らの1989年のヒット曲を、19時ごろに。

【Your Mama Don’t Dance (1989)】
オリジナルはロギンズ&メッシーナの1973年全米4位になったロックンロール・ヒット・ソング。こちらのポイズンのカバー・バージョンは彼らのセカンド・アルバムからのシングル・カットで、こちらも全米10位になるヒットになっています。


5月17日(水)

今日の1曲 は、1960年代の初めごろに生れたR&Bの男性シンガーによるヒット曲です。1950年代から活躍している人で、それまでにもいくつか中程度のヒットがありましたが。

今日の曲が全米トップ10入りして、彼の最大のヒットになりました。ただ、残念なことにこの曲の後が続かなかったようで、1990年に亡くなるまで活動は続けていたようですが、ヒットには恵まれませんでした。

今日の曲は、彼が雨の中をドライブしていて着想を得たそうで、曲の冒頭に雷雨のサウンド・エフェクトが使われています。そういう曲っていくつかありますけどね。「悲しき雨音」とか。

1961年のヒット曲でした。19時ごろに。

【Raindrops (1961)】
ディー・クラークは1950年代から60年代前半にかけていくつかのヒット曲を生んだR&Bシンガーですが、この曲が最大のヒット曲でした。涙じゃなくて雨なんだと言い張るやせがまんソングの1つ。冒頭に雷のなる曲っていうのもいくつかありましたね。


5月18日(木)

今日の1曲 は、1960年代の中ごろに作られたコメディ映画の主題歌です。この曲を歌っているのは今もまだ活躍しているイギリスの男性シンガーだったのですが。

最初この曲を歌う話がこのシンガーのところに来たとき、彼はかなり嫌がったという話でして、断ろうとしたんだそうです。実際かなりクレイジーな感じの曲なんですよね。

そこでこの曲を書いた作曲家が、彼じゃないと行けない理由を説明したら納得してレコーディングしたそうです。 で、結局この曲は全米トップ10入りするヒットになったのだとか。

1965年のヒット曲を、19時ごろに。

【What’s New, Pussycat? (1965)】
同名のコメディ映画の主題歌で、ハル・デイヴィッドとバート・バカラックの作詞・作曲。トム・ジョーンズは最初「なんでこんな歌を俺が?」と思ったそうですが、バカラックに「大きな声で歌えるシンガーが必要だ」といわれて納得したとか。


5月19日(金)

1つの曲をいろんなアーティストたちが同時期にレコーディングしていわゆる競作状態になる、なんてことがときどきありますが、今日の1曲 もそんな競作になったうちの1つでした。

もともとは1940年代後半に生れたポピュラー・ソングなのですが、それがなぜか1960年代にリバイバルしまして、歌もあればインストルメンタルもあるという状態になったんですね。

今日の曲 はその中でおそらくいちばんヒットしたと思われる男性シンガーのバージョンです。いくつかのヒットのある人ですが、おそらくこの曲で一番有名かと。タップ・ダンサーとしても実力のある人で、サミー・デイビズ Jr. に見出されたのだとか。

1965年のヒット曲でした。19時ごろに。

【Red Roses for a Blue Lady (1965)】
オリジナルは1948年ごろに書かれた曲ですが、1965年にヴォーカル、インストとりまぜて3曲が競作状態になり、どれもチャート・インするということがありました。そのうち一番ヒットしたのがヴィック・ダナのこちらのバージョンでした。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。