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「今日の1曲」2024.07.13 - 07.19

7月13日(土)

今日の1曲のオリジナルはアメリカの女性シンガーソングライターが1960年代中盤すぎに発表した曲で、彼女のデビュー・シングルなんですが。

その後、アメリカのソウル/ポップ系の男女混合のヴォーカル・グループが60年代終わりごろにカバーして全米No.1になる大ヒットになったバージョンが一番知られています。

今日のバージョンはさらにその曲を数年前にイギリスのロック系男性シンガーソングライターがカバーしたものです。カバー曲を集めたアルバムの中の1曲。

オリジナルは1966年、大ヒットしたバージョンは1969年でした。今日のカバーは2019年のアルバムから。19時ごろに

【Wedding Bell Blues (2019)】
ローラ・ニーロの曲ですが、フィフス・ディメンションの1969年のカバーが全米No.1ヒットになりました。モリッシーのこのバージョンはカバー曲を集めた彼の12枚目のアルバムから。グリーンデイのビリー・ジョー・アームストロングがゲスト参加。


7月14日(日) 

今日の1曲 のオリジナルはアメリカのいわゆるバブルガム・ポップ系のバンドが1960年代終盤に発表した大ヒット曲……のカバーです。

このバンド、テレビのアニメ・シリーズに合わせて作られた架空のバンドで、実際に演奏しているのはスタジオ・ミュージシャンだそうですが、4週連続で、全米1位を獲得。全米チャートの年間1位にもなっています。

今日のバージョンはその曲をアメリカのR&B/ソウル系男性シンガーがカバーしたもので、オリジナルほどではないものの、全米トップ40入りし、R&Bチャートではトップ10入りするヒットになりました。

オリジナルは1969年、今日のカバーは1970年のリリース。19時ごろに

【Sugar, Sugar (1970)】
オリジナルは1969年の4週連続全米1位、年間チャートでも1位になったTVアニメで生れた架空のバンド、アーチーズの大ヒット曲。ウィルソン・ピケットのこのカバーは、翌年にリリースされ、全米25位にまで上っています。ノリは完全にピケット節(笑)


7月15日(月)

今日の1曲は1960年代初頭のアメリカのソウル/R&B系男性シンガーによるヒット曲です。彼がソロとして独立した時の最初のシングルでした。

この曲、1970年代に入ってアメリカの女性シンガーがカバーしてヒットしたバージョンが有名ですが、このオリジナルも全米トップ10入りするヒットになっています。

まあ、この曲の直後にこの人の代表曲となる超名曲が発表されたので、その影に隠れてるところもあるかとは思うんですけどね。

オリジナルは1960年から翌年にかけてのヒット曲です。19時ごろに。

【Spanish Harlem (1960-1)】
ベン・E・キングがドリフターズを離れて発表した最初のシングルで、全米10位に上るヒットになっています。後にアレサ・フランクリンが歌ってヒットさせことでも有名な曲。この曲のすぐ後に「スタンド・バイ・ミー」を発表しているんですよね。


7月16日(火)

今日の1曲は1960年代初頭のアメリカの男性ポップス・シンガーによる大ヒット・ナンバー……のカバーです。オールディーズの代表曲の一つで、カバーも多いんですが。

全米1位を4週連続で獲得したという曲で、世界的にもヒットし全英でも1位、日本でも本家のすぐ後にカバーが発売されたりしています。

今日のバージョンは、1970年代後半にアメリカの女性シンガー/ギタリストがカバーしたもので、かなりブルーズ・ロック色の強いアレンジになっています。

オリジナルは1961年のヒット曲、今日のバージョンは1977年のリリース。19時ごろに。

【Runaway (1977)】
オリジナルはもちろんデル・シャノン1961年の4週連続全米1位を獲得した大ヒット・ナンバー。数々のカバーのある曲ですが、ボニー・レイットのこのバージョンは、彼女の6枚目のスタジオ・アルバムに収録。シングル化されて全米57位にまで上っています。


7月17日(水)

今日の1曲はもともと1950年代にアメリカのR&B/ドゥワップ系グループが歌ったのがオリジナルだそうですが、それをアメリカの女性ソウル系ヴォーカル・グループがカバーしたものです。

実はこの女性グループは1950年代終わりごろにレコーディングしていたのですが、その時はヒットせず、1960年代に入ってグループの人気が出たところで再発売になったそうです。

なので、当時でも徐々に時代遅れになりつつあったドゥワップ・スタイルになっていますが、再発売されたレコードは全米トップ10入りするヒットになりました。

1961年のヒット曲でした。19時ごろに。

【Dedicated to the One I Love (1961)】
オリジナルは5ロイヤルズというR&B系グループの曲。シレルズのこのカバーは最初1959年に発売されたもののヒットせず、彼女たちのブレイク後に再発されて全米3位に上るヒットになりました。後にママス&パパスもヒットさせています。


7月18日(木)

今日の1曲はもともと1930年代に書かれたスタンダード・ナンバーの1つで、数々のバージョンが存在します。ビートルズがスタジオでジャムっている音源が残っていたりもします。

1960年代初めごろにアメリカのドゥワップ系のグループがカバーしたものが、最も有名なバージョンで、全米1位を獲得するヒットになりました。その数年前にはプレスリーもカバーしています。

今日のバージョンは、1990年代にアメリカのカントリー・バンドがカバーしたもので、当時ヒットした映画のサントラの中で使われています。

1995年のリリースでした。19時ごろに。

【Blue Moon (1995)】
リチャード・ロジャーズ/ローレンツ・ハートが1934年に書いたスタンダード・ナンバー。数々のバージョンがありますが、マーセルズが全米1位を獲得したカバーが最も有名。マーヴェリックスのこのカバーは映画『アポロ13』のサントラに使われました。


7月19日(金)

今日の1曲は1960年代初めごろにリリースされた、クラシックの曲をロック・アレンジしたインストルメンタル・ヒット・ナンバーです。

ジャズ・ピアニストでアレンジャーとしても活躍していた人が演奏したもので、原曲もピアノ協奏曲なんですが、当時のジャズのファンに配慮したのか、アーティスト名には偽名を使ってリリースされました。

結果的に、ジャズからロックンロールへと世の中の嗜好が変わる背景があったせいか、この曲は全米トップ10入りするヒットになっています。

1961年のヒット曲を、19時ごろに。

【Asia Minor (1961)】
グリーグのピアノ協奏曲イ短調をロック・アレンジしたもので、Kokomoというアーティスト名で全米8位になるヒットを記録しました。Kokomoはジャズ・ピアニストのジミー・ワイズナーの偽名で、ジャズ・ファンを刺激しないようにこの名前を使ったとか。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。