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「今日の1曲」2022.05.27 - 06.02

5月27日(土)

ある曲へのアンサー・ソングというのがたまに歌われたりもします。元の曲が有名でないとなんじゃそりゃって感じになりますが、今日の1曲 は1970年代の大ヒットしたディスコ・ナンバーヘのアンサー・ソングです。

そのディスコ・ナンバーというのは、実は今日の曲を歌っている女性ソウル/R&Bシンガーの夫だったそうでして、その夫のヒット曲に対するアンサー・ソングとして企画されたわけですね。

夫の曲の大ヒットに助けられたのか、今日の曲も全米トップ10入りするヒットになりました。残念ながら、この女性シンガーにとっては唯一のメジャー・ヒット曲で終わってしまったようですが。

1975年のヒット曲でした。19時ごろに。

【Rockin’ Chair (1975)】
グエン・マックレーはフロリダ出身のR&Bシンガーで、夫のジョージ・マックレーが前年に放った大ヒット・ディスコ・ナンバー「ロック・ユア・ベイビー」 のアンサー・ソングとしてこの曲をレコーディング。この曲も全米9位になるヒットでした。


5月28日(日) 

今日の1曲 は、元々フランスの曲だったそうですが、1970年代前半にカナダの男性アーティストがカバーして全米1位になる大ヒットになったバージョン……のさらに後のカバーです。

実はこの曲、ビーチ・ボーイズがレコーディングしようとしたことがあり、その時プロデューサーとして参加していたのが、そのカナダのアーティストだったそうです。結局そのレコーディングはボツになり、プロデューサー自ら歌ったバージョンがヒットしました。

今日のバージョンはさらに後の1990年代の終わりにアイルランドの男性グループがカバーしたバージョンで、クリスマスの時期にリリースされて全英1位になりました。

1999年のヒット曲を、19時ごろに。

【Seasons in the Sun (1999)】
元々はフランスの曲で、1974年にテリー・ジャックスが英語で歌い全米1位になりました。瀕死の男が昔を思い出すという暗い歌ですが、このアイルランドのグループのウエストライフのカバーはクリスマスに発売されて全英1位になりました。


5月29日(月)

今日の1曲 は1970年代前半のアメリカの女性シンガーによる大ヒット・バラード・ナンバー……のカバー・バージョンです。というか元々のヒットしたバージョンもカバーなんですけどね。

本当のオリジナルはイギリスのシンガーソングライターによるものだそうです。とはいえやはりヒットしたバージョンで知っている人がほとんどだと思いますけど。

今日のバージョンは、そのオリジナルとは別のイギリスの男性シンガーソングライターによるもので、1990年代の終わりごろのレコーディングです。カバー曲を集めたアルバムに収録されました。

1999年リリースのアルバムから、19時ごろに。

【The First Time Ever I Saw Your Face (1999)】
オリジナルはユアン・マッコールというイギリスのシンガーソングライターですが、ロバータ・フラック1972年の全米No.1ヒットとして有名。ジョージ・マイケルはカバー曲を集めた彼の4枚目のソロ・アルバムで歌っています。


5月30日(火)

今日の1曲 は、1960年代後半〜1970年代前半にかけてヒットしたイギリスのロック・バンドの曲……を1970年代終わりごろに アメリカのバンドがカバーしたというバージョンです。

この曲、最初にリリースされたときは、その時はイギリスでそこそこのヒットになった程度でしたが、1970年代に入って再発されたときに全米2位になる大ヒットになりました。その後いくつものカバー・バージョンが生れましたが。

今日のバージョンもその一つで、カバーしているのはLA出身のパンク・ロック・バンドです。結構ポップなノリで原曲のムードとはだいぶ違っていますが、イギリスではトップ40入りしたそうです。

1979年のリリースでした。19時ごろに。

【Nights in White Satin (1979)】
オリジナルは1967年にリリースされたムーディ・ブルースの曲で、1972年に再発売され大ヒットしました。アメリカのパンク・バンドのザ・ディッキーズによるカバーは彼らの2枚目のアルバムに収録され、イギリスでは39位まで上ったそうです。


5月31日(水)

今日の1曲 は1970年代にイギリスの男性シンガーソングライターが歌ってヒットしたバージョンが有名なナンバー……のカバーです。元々は賛美歌なんだそうですが、全米トップ10入りするヒットになりました。

その後、数多くのカバー・バージョンが生れていますが、今日のバージョンは今世紀に入ってレコーディングされたわりと新しいものです。

歌っているのは、アメリカの男性フォーク/ポップス・シンガーとカナダの女性ジャズ・シンガーという組み合せで、アイルランドのグループのアルバムにゲストで参加したときのものです。

2002年リリースのアルバムから、19時ごろに。

【Morning Has Broken (2002)】
キャット・スティーブンス(ユセフ・イスラム)の1972年のヒット曲ですが、もともとは賛美歌です。アイルランドの伝統音楽グループ、チーフタンズのアルバムにアート・ガーファンクルとダイアナ・クラールがゲストで参加したバージョンで。


6月1日(木)

今日の1曲 は、1970年代中盤にアメリカのグループが生んだヒット曲……のカバー・バージョンです。オリジナルは今でもよく耳にするディスコ・ナンバーでした。

フロリダ出身のバンドのこのオリジナル・バージョンは、全米チャートの1位にもなり、ディスコ・チューンのクラシックとなっています。

今日のバージョンは、1990年代後半のイギリスのダンス・ポップ系のバンドによるカバーです。オリジナルにわりと忠実にカバーされていますね。このバンドいくつか昔の曲のカバーがあるんですが、その1つです。

1998年リリースのヒット曲でした。19時ごろに。

【That’s The Way (I Like It) (1997)】
1975年KC&ザ・サンシャイン・バンドによる全米No.1ディスコ・ナンバー。イギリスのダンス・ポップ・グループのクロックによるこのカバーは、元々日本限定発売のアルバムに収められましたが、シングル化され全英11位になっています。


6月2日(金)

今日の1曲 は、1970年代終わりごろに生れた、今でもよく聴かれるいわゆるAORのヒット曲……のカバー・バージョンです。もともと2人のアメリカの男性シンガーソングライターの共作だったんですが。

曲が書かれてすぐにその2人のうちの1人が加わったグループの曲として発売されると、いきなり大ヒットになったという曲で、全米1位を獲得しています。

で、カバーしたのはソウル/R&Bのあの大物女性シンガーでして。彼女がレコード・レーベルを移籍した最初のアルバムにレコーディングされています。シングルカットもされたようですが、大ヒットには至りませんでした。

1980年のリリースでした。19時ごろに。

【What a Fool Believes (1980)】
ケニー・ロギンズとマイケル・マクドナルドの共作。マクドナルドが加わったドゥービー・ブラザーズの全米1位ヒットでした。 アレサ・フランクリンのこのカバーはその翌年に発売されましたがR&Bチャートでの中程度のヒットに留まりました。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。