「今日の1曲」 2021.10.23 - 10.29
10月23日(土)
子どもの教育に悪いとか言って、テレビ番組とか曲とかを親たちの団体とかが非難することありましたよね。俗悪なんて言葉がありましたけど。
日本ではドリフなんかが標的になってたりしましたが、似たようなことはアメリカでもあるようで(日本がアメリカのマネしたのかも)。
今日の1曲 はそんなアメリカの「俗悪な」曲15選に選ばれた曲の1つです。ロック関連が多いんですが、今日の曲はあのモータウンレーベルから出ていました。
1985年のヒット曲です。19時ごろに。
【In My House (1985)】
メリー・ジェーン・ガールズはリック・ジェイムズのプロデュースで活動していたモータウンの女性R&Bグループ。彼女たちの唯一の全米トップ40入り曲でした。この曲、PMRCという子供を性的表現などから守る団体の「最も不愉快な15曲」に選ばれたとか。
10月24日(日)
今日の1曲は、1970年代終盤にあの男性歌手が歌ってヒットしたバージョンが一番有名なのですが、実はその前にいろんな人がレコーディングしていたんですね。男性も女性もいたようなのですが。
そんな中で、1970年代中盤にある女性歌手がカバーしたバージョンは、そこそこのヒットにもなっています。当時大ヒットをいくつか飛ばしていた人なので、特に目立ったヒットというわけではないのですけどね。
たしか全米トップ20にはランクインしていたはずで、こちらはこちらでなかなか良いバージョンではないか、ということで今日の曲はそちらにしました。この人らしくけれん味のないバージョンで、私は好きです。
1975年から翌年にかけてのヒット曲を、19時ごろに。
【Somewhere in the Night (1975-6)】
バリー・マニロウの1979年のヒット曲として一番知られていますが、彼以前にもイヴォンヌ・エリマンなど多くの人が歌っています。その中でもこのヘレン・レディーのバージョンは全米トップ20入りしています。しかし工夫のない邦題(笑)
10月25日(月)
今日の1曲は1970年代中盤の、アメリカのフォーク・ロック・グループによるヒット曲です。いくつもヒットのあるグループなので、その中ではおとなしめの曲ではありますが。
で、この曲、メンバーの1人が結婚したばかりのころに奥さんと作った歌なんだそうでして、そんな時期に書いた曲なので、内容的にはポジティブで前向きな感じの曲です。
実は、この曲ビートルズの名曲へのアンサー・ソング的なものとして書かれたって話があります。元のビートルズの曲はかなり暗い曲なんですけどね。
1975年のヒット曲です。19時ごろに。
【Lonely People (1975)】
アメリカのヒット曲で、メンバーのダン・ピークと妻のキャサリンの共作。タイトルに現れているように、ビートルズの「エリナ・リグビー」へのアンサーソングとして書かれたそうで、人生孤独に感じても、そんな捨てたもんじゃないよという内容です。
10月26日(火)
ベースとかギターのいわゆるリフっていうのが魅力であるという曲は多いですよね。今日の1曲 もそんな曲の1つです。ベースのリフが有名な曲なんですが。
1970年代のフィラデルフィア・ソウルの人気コーラス・グループによるヒット曲でして、有名なベーシストの作ったリフが曲の最初から聞こえてきます。
リハーサルでベーシストの弾くリフを聴いたこの曲の作詞作曲とプロデュースのチームは、このリフを前面に立てたレコーディングをすることにしたようです。そのくらいキャッチーなリフだったんですね。
1973年から翌年にかけてのヒット曲です。19時ごろに。
【For the Love of Money (1973-4)】
オージェイズのヒット曲で、イントロのベース・リフが有名。作詞作曲はギャンブル&ハフですが、このリフをワウ・ペダルをつけて弾いたアンソニー・ジャクソンも共作者としてクレジットされています。ちなみに邦題は「緑色の神様」(笑)
10月27日(水)
今日の1曲 はこれも1970年代のヒット曲なんですが、今日の曲はカントリー系の男性シンガーによるバラード・ナンバーです。
この人、バラードが得意だったのか、他にも大ヒットしたバラード・ソングがいくつかあります。さらにどれもカントリー・チャートだけでなく総合チャートやアダルト・コンテンポラリー・チャートでも上位に入っていまして。
いわゆるクロスオーバー・ヒットとなったわけですが、この人のスタイルが、そもそも、どちらかというとジャンルにとらわれないモノだったということだったことかもしれません。
1974年のヒット曲を、19時ごろに。
【A Very Special Love Song (1974)】
チャーリー・リッチはカントリー系シンガーですが、クロスオーバーなヒットが多く、この曲もカントリー・チャートばかりでなくアダルト・コンテンポラリーのチャートでも1位を獲得しています。グラミーの最優秀カントリー楽曲賞受賞曲。
10月28日(木)
1970年代にイギリスのあるグループが、アメリカの有名グループを意識した曲を作ってヒットさせたことがありました。その有名グループはその頃、人気的には下火で、半分忘れられていたような状態だったと思うんですが。
ともあれ、その曲は本国イギリスだけでなくアメリカでもヒットしたんですね。なので今日の1曲 はその曲……ではないんでして。その曲をさらにフレンチ・ポップスの男性シンガーがカバー(フランス語で)したというバージョンなんです。
この男性シンガー、元々はジャズのギタリストでして、ジャズのレコードも何枚も発表したりもしてる人なんですけどね。シンガーとしては、「雨にぬれても」なんて曲もカバーしてるんだとか。
1975年のレコーディングのようです。19時ごろに。
【Vite, chérie, vite (1975)】
イギリスのファースト・クラスというバンドがビーチ・ボーイズを意識して作った「ビーチ・ベイビー」というヒット曲のカバー。サシャ・ディステルは、元々ジャズ・ギタリストだったそうですが「雨にぬれても」のカバーなんかも歌っています。
10月29日(金)
男の子には成長に伴って「声変り」っていう現象(?)がありますよね。まあ、たまにほとんどしないような人もいますが、だいたい甲高かった声が低くなりますよね。
今日の1曲 を歌った男性シンガーももちろん声変りしたんですが、かなりドラスティックにかわったようでして。ある日突如来たらしいんですけど。
あんまり変わってしまったんで、お母さんがビックリして、とても悲しんだ、と本人が言ってたそうです。まあその声のおかげで、ヒット曲を生み出したわけなんですけどね。
1974年のソウル・ヒット・ナンバー。19時ごろに。
【Can’t Get Enough of Your Love, Babe (1974)】
バリー・ホワイトのヒット曲で、ラブ・アンリミテッド・オーケストラ名義を除くと、彼の唯一の全米No.1を獲得した曲です。いつもながら背骨に響く(他の場所に響く人もいるかもしれませんけど)低音のヴォーカルですね。
好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。