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「今日の1曲」2024.03.30 - 04.05

3月30日(土)

今日の1曲 も、1970年代前半のヒット曲。アメリカの男性R&Bシンガーによるナンバーで、女性シンガーとのデュエットで歌われています。

この男性シンガーは1950年代後半から活動していて、1960年代を通してコンスタントにヒット曲を生み出して来ていました。1970年代では今日の曲が最大のヒット曲。

デュエットの相手の女性シンガーとは、カーペンターズで有名な“Close to You” をカバーして、R&Bチャートでヒットさせたりもしています。

1971年から翌年にかけてのヒット曲でした。19時ごろに。

【Ain’t Understanding Mellow (1971-2)】
シカゴ・ソウルを代表する男性シンガーの1人であるジェリー・バトラーがブレンダ・リー・イーガーとのデュエットで放ったヒット曲。R&Bチャートで3位に上り、総合チャートでは21位止りでしたがミリオン・セラーになっています。


3月31日(日) 

今日の1曲 は、1970年代前半のイギリス(正確に言うと生れはアイルランド)の男性シンガーソングライターによる大ヒット曲……のカバー・バージョンです。

この男性シンガーは1970年代にブレイクするのですが、その中でも最大のヒットとなったのが今日の曲で、複数週全米チャートの1位になっています。

今日のバージョンは、その曲をカナダの女性シンガー/ピアニストと男性シンガーがデュエットしたバージョン。女性のシンガーのカバー曲を集めたアルバムに収録されました。

オリジナルは1972年のヒット曲でした。今日のバージョンは2015年のアルバムから。19時ごろに。

【Alone Again (Naturally) (2015)】
オリジナルはもちろん1972年、ギルバート・オサリヴァンの6週全米1位を獲得したという大ヒット・ナンバー。ダイアナ・クラールがマイケル・ブーブレとデュエットしたこのバージョンは、カバー曲を集めたアルバム “Sunflower” に収録。


4月1日(月)

今日の1曲 は、大元は1960年代のアメリカの男性ロック・シンガーによる曲ですが、1970年代に入ってからの女性シンガーによるカバーが有名で、それをさらにカバーしたバージョンです。

それも英語でのカバーではなくて、フランス語でして。フランスの女性シンガーがアメリカのシンガーによるカバーの翌年にリリースしたアルバムの中の1曲でした。

この人はエディット・ピアフの再来ともいわれた人気シンガーで、当時は日本でも人気がありました。同じアルバムではクリスタル・ゲイルの「瞳のささやき」なんかもカバーしています。

1978年リリースのアルバムから。19時ごろに。

【À Blue Bayou (1978)】
オリジナルはロイ・オービソン1963年のヒット曲で、1977年のリンダ・ロンシュタットによるカバーが有名。ミレイユ・マチューはその翌年リリースのアルバムでカバーしています。ロンシュタットに近いアレンジでフランス語で歌われると妙な感覚(笑)


4月2日(火)

今日の1曲 は、1970年代の後半、ロサンゼルスを拠点としたソフト・ロック/AOR系のバンドによるヒット曲です。

このバンドはイギリス人とアメリカ人の混成メンバーで作られ、中心メンバーだった2人のソングライティングで生れた全米1位を獲得した大ヒット曲がありましたが、今日の曲はそのすぐ後に発売されたシングルでした。

今日の曲は、その2人の作品ではなくて、既存の曲のカバーではあったんですが、全米トップ10入りしています。残念ながら、その2人のうちの1人はアルバム1枚で脱退してしまい、バンドの人気も続きませんでした。

1978年のヒット曲でした。19時ごろに。

【This Time I’m in It for Love (1978)】
オリジナルは1976年にオースティン・ロバーツが歌ったそうですが、そちらはヒットせず、プレイヤーのこのバージョンが大ヒットした「ベイビー・カム・バック」の次のシングルとして発売され、全米10位に上るヒットになっています。


4月3日(水)

今日の1曲 は、1970年代の後半、イギリスのファンク/R&B系バンドによるバラード・ヒット・ナンバーです。

このバンドは昨日のバンドと同じようにイギリス人とアメリカ人の混成になっていますが、拠点はロンドンでした。デビュー・アルバムから3枚目のシングルが大ヒットしましたが、今日の曲も同じアルバムからでした。

バンドの中心人物の1人のキーボーディストが曲を書いていますが、彼はこの後ソングライター/プロデューサーとして大活躍することになります。

1977~8年のヒット曲でした。19時ごろに。

【Always and Forever (1977-8)】
イギリスのファンク/ソウル・バンド、ヒートウエイヴによるバラード・ナンバー。作詞・作曲はロッド・テンパートン。全英9位、全米18位(R&Bチャートでは2位)のヒットになっています。後にルーサー・ヴァンドロスもカバーしています。


4月4日(木)

今日の1曲 は、1970年代の初めごろのイギリスのフォーク・ロック系男性シンガーソングライターのヒット曲……の1980年代に入ってのカバー・バージョン。

自分と別れて去っていく女性に向けた歌詞ですが、このシンガーソングライターが実際につきあっていた女優との関係が元になっているそうです。

カバーの多い曲で、1990年代にヒットしたアメリカのロック・バンドのものも有名ですが、今日のバージョンはイギリスのレゲエ・シンガーによるカバー。イギリスではトップ10入りし、アメリカでもトップ40入りするヒットでした。

オリジナルは1970年、今日のバージョンは1988年のヒット曲でした。19時ごろに。

【Wild World (1985)】
オリジナルは1970年、キャット・スティーブンス(ユセフ・イスラム)による全米11位にまで上ったヒット曲でした。Mr. Big など、数多くのカバーのある曲ですが、このマキシ・プリーストによるカバーは全英5位、全米25位まで上るヒットになっています。


4月5日(金)

今日の1曲 は、1970年代の初めごろ、当時モータウンに所属していたソウル系ファミリー・グループのヒット曲……のインストルメンタル・カバーです。

オリジナルは全米2位にまで上って惜しくも1位を逃していますが、1位にはその年全体のNo.1ヒットであったスリー・ドッグ・ナイトの「喜びの世界」がいたという不運な巡り合せではありました。

その後1970年代後半のディスコ・カバーなど多くのカバーがありますが、今日のバージョンは2000年代に入ってのジャズ/フュージョン系ギタリストとキーボーディストによるカバーです。

オリジナルは1971年のヒット曲、今日のバージョンは2003年のアルバムから。19時ごろに。

【Never Can Say Goodbye (2003)】
オリジナルは1971年のジャクソン5によるヒット曲。グロリア・ゲイナーのディスコ・バージョンもヒットしました。多数のカバーのある曲ですが、リー・リトナーとデイヴ・グルーシンのこの演奏は、モータウン・カバーを集めたアルバムから。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。