人生何度目かだけど、今回は行けそうな気がしてる
なんのことかと言いますと、"ちゃんとした"写真撮影です。
カメラを扱うことへの苦手意識を獲得したのは、たぶん美大生時代の写真実習。
絞りとかISOとかいじる要素がいっぱいあって、覚えることだらけ。極めて雑な性分の私にとって、こんな基本的なところからすでに無理ゲーみが漂い始めます。
それなのにカリキュラムが進むにつれて、スタジオでの照明設備の扱い方とか、すっぱ臭い部屋(※暗室)でのフィルム現像とか、待ったなしでブッ込まれ続けるやり込み要素……
かくして、私の中で一眼レフやミラーレスは「知力と精神力が極めて高い選ばれし者のみが扱える尊いアイテム」(→つまり私には到底扱えない)とインプットされたのです。
繰り返し訪れる挫折
社会人になりECサイトに関わっていた頃、商材撮影のためにプロのカメラマンさんに物撮り講習を受ける機会がありました。
それなのに奥が深すぎてさっぱり理解できず、結局はオートモードに頼りきり。
その後、子どもが生まれて改めて一眼レフを購入してみたものの、ただでさえ荷物が多くなりがちな子連れでのお出かけに重いカメラまで連れ歩くタフネスは持ち合わせておらず……
そんなこんなで結局私は「いつでもなんでもスマホで撮影する族」へと最終進化を遂げていったのです。
(なお、件の一眼レフは釣果を撮影したいという知人に譲りました)
運命を変えた出会い
このように限りなく写真とは無縁っぽい人生を歩んでいた私めでございますが、ある日突然こちらのカメラに心を奪われてしまったんです。
理由は「見た目が好き♡」。以上。どうしてもこれをぶら下げて歩いてみたい。
とはいえお値段はハイブランドのバッグぐらいします。というか、そもそもぶら下げて歩きたいだけだったらバッグの方が適してる説。
さてどうするか。
……いやいや、やっぱりいい写真も撮りたいでしょー!
というわけでちょっと動機がアレですが、改めて"ちゃんとした"写真撮影にトライしてみることにしました。
X100VIたんはいわゆる高級コンデジなので、カメラ劣等生な私にも比較的扱いやすい気がするしね。
ただし今までの失敗から考えると、いきなり購入するのは結構リスキー。使いこなせず釣果撮影のサブ機になってしまうかも。
そこでまずはカメラやレンズなど撮影機材のサブスクサービス「GOOPASS」にて、旧モデル(FUJIFILM X100V)をレンタルしてみることにしました。
メモリーカードなんかも借りられてめちゃくちゃ便利。
実際撮ってみた写真
日向小次郎のタイガーショットかと思うぐらいの見事な水しぶき。カバー画像に使った写真も、通りすがりのイッヌがブレずに写ってて感動。
「気」を溜めて撃つ系の技っぽいですが、シャボン玉です。
ちなみにスマホで撮った写真はこちら↓
とりあえずシャッタースピードを上げるだけでも得られてしまう万能感。美しい瞬間を見たまま(もしくはそれ以上)の美しさで切り取れる。カメラに沼る人がたくさんいること、今ならすっごく理解できます。
最終的にはレタッチでなんとかなる
RAWデータを現像するべく、この度はじめて「Lightroom」を使ってみました。
連続撮影で大量に撮れてしまった写真の選別や、レタッチも気軽にできます。当然すっぱ臭くもない。
大抵の場合は撮りっぱなしのjpgでも全然djb(ダイジョウブ)なんですけどね。でも、思ったより暗く写っちゃった写真なんかもRAWデータだったら簡単に救い出せます。
撮影時にテク不足だったとしても、「いい感じに編集してね☆」と未来の自分に託せてしまう。おかげでかなり気楽に撮影に挑めます。
「今ならいける」を探してみよう
新しく何かを始める時のワクワクや期待感って特別ですよね。
今回書いたのは「完全に新しいこと」ではなく、過去に挫折を繰り返したことへの再挑戦でしたが、ワクワクに加えて達成感がものすごいです。
色々あっていったん諦めたけど、実は今の環境だったらたやすくクリアできてしまう、なんてことがもしかしたら他にも結構あるかもしれない。
過去の「なりたかった自分」を今一度掘り起こしてみたいと思います。
この記事を読んでくださった皆様も、よかったらぜひ「今ならいける」を探してみてくださいね。