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でき太くん三澤のひとりごと その106
◇ 可能性
可能性(読み)かのうせい(英語表記)possibility
① 事柄や事件について、それが起こるか起こらないかが未確定である状態。② 物事が実現できる、または、その状態になりうる見込みをもっていること。
精選版日本国語大辞典より
この仕事をしていると、よく耳にする言葉です。
長年子どもたちの学習サポートをさせていただいて感じることは、その可能性をどこまで信じ抜くことができるかが「現実」を大きく左右するということです。
私が今の仕事をはじめたばかりのころは、学習プログラムの組み方もまだまだあまかったですし、学習サポートもしっかりとはできていませんでした。アドバイスが必要なタイミングで、適切にサポートできていなかったと思いますし、「技術面」は十分ではなかったと思います。
でも、そんな私でも、必ず「結果」は出せていました。
算数に苦手意識があって、算数がキライという子も、飛び級学習をするようになったり、劣等感が強く、授業中も手をあげて発言できなかった子が、しっかり手をあげて発表できるようになったり、事例をあげるときりがありませんが、不思議としっかり「結果」がついてきていました。
技術面がそれほどでもないのに、何で結果が出るのか。
でき太くんの学習材そのものの完成度がよいから?
いや、違う。
私が、その当時の他のスタッフたちと決定的に違っていたのは、子どもの可能性を信じる深さ、強さだと思います。
以前のひとりごとをお読みいただければわかると思いますが、私もかつては勉強がまったくできない劣等感のかたまりのような子でした。
そんな自分でも、自分のスタートラインから学習を進めていったら勉強ができるようになった。
この経験が、子どもたちの可能性を信じることができる大切な土台になっているように思うのです。
小学三年性で、指を使って計算する子を見ても、「私が小学生だったころよりもマシ。ぼくができたんだからこの子だってできる!」というように、疑いもなく担当させていただくお子さんの可能性を信じることができる。
この疑いもなく、可能性を信じているという意識が「結果」へとつながっていく。
ここが私の強みでもあるかな、と思います。
勉強がまったくできていなかった時代は、自己否定、自己嫌悪、将来なんで何も期待していないひねくれものでしたが、まさかその時代の経験が自分の強みになるとは。。。
今日も実践教室にはさまざまなお子さんがやってきます。
算数、数学に自信があり、どんどん自学自習できる子。
こういう子には、もっともっとその自信を深めていくことができるように、さらなる飛躍を信じてサポートします。
算数には自信がなくて、わからないことも質問できない子。
こういう子には、わからないことは恥ずかしいことでもなんでもないよ、必ずできるようになるから大丈夫ということを心から信じて伝えていきます。
この可能性を信じた疑いもない意識が、技術、経験を超えるのです。
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