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でき太くん三澤のひとりごと その59

たまに、「なぜでき太くんの教材は、今どき紙媒体なのですか?」

というご質問をいただくことがあります。

確かに、今はタブレットもありますし、そこにペンで文字を書けば勝手に採点もしてくれるタイプのものもあります。

これは便利なものだと思います。

ただ私は、最低でも小学生のうちは紙媒体を中心に学習を進めていたほうがよいのではないかと感じています。

教材がデータになっているものは、あえてプリントアウトして、紙媒体で学習したほうが良いのではないかと思うのです。

具体的に何か理由があるわけではありませんが、これまでの実践経験から「紙のほうがいいんじゃないかな」と感じています。

「え!その程度の理由で?」

と言われてしまうかもしれません。

そうです。

感覚的な理由です。
(最近では紙媒体のほうが記憶に残るというような研究もあるようですが。。。)

定規やコンパス、分度器、三角定規などを使って、実際に紙面の上で図形を描いたりする。

こういう作業をすることで、図形的な感覚は磨かれてくると思いますし、紙と鉛筆が接地する圧力を加減しながら描いたりと、タブレットでは感じられないような質感といいますか、感覚的なもの。

そういう五感を通して得たものを関連づけながら、私たちは多くのことを身につけているように思うのです。

就学前や1年生のお子さんがよく行う「数字の運筆練習」についても、タブレット上でする運筆練習と、紙面上での運筆練習では、五感で得られる情報量が違うのではないかなと思うのです。

情報量を実際に比べたわけではありませんが、紙で感じる圧力、質感、紙やインクの匂いなど、そのような「実際に感じる感覚的なこと」が就学前の時期などは特に重要なのではないか思います。

私はかつて、自分の業務を完全デジタル化するために、スケジュール表から簡単なメモに至るまですべてをデジタル化したことがありましたが、数週間でそれは頓挫しました。

ちょっとしたメモや、今後の目標、ひらめきなどを書くものについては、結局手帳、あるいはノートとポールペンという紙媒体に戻ってしまいました。
タブレットだと書いたことを記憶していないというか、自分の中に入ってこないような感じがするのです。

私の読む本についても、Kindleなどを使うのはさらっと読むようなレベルのものが中心で、じっくりと読みたいと思う関心があるものは結局紙媒体を選択しています。

このような自分の経験を振り返ってみても、まず就学前から小学校くらいまでは紙媒体中心で。
その経験を十分にしたら、自分の都合によって紙媒体、タブレットを使いわける。

という流れのほうが良いのではないかな、と思います。

感覚的に。

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