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「きりんくん」 #1
『どうして大人はいつも「勉強しなさい」と言うのだろう。。。』
小学校に入学するまで、きりんくんは勉強が大好きでした。
はじめて見ること。
はじめてさわる鉛筆。
はじめて見る図鑑。
とくに図鑑は、きりんくんのお気に入りでした。
図鑑の中に登場する様々な昆虫。
様々な植物。
自分が知らないことばかり。
「知らないことを知る」ということがこんなに楽しいことなんて。
図鑑をずっと眺めていると、
「きりんくん」 #3
学校からまっすぐお家に帰ってきたきりんくんは、早速れいこ先生が作ってくれた『自分のちから』を見てみました。
『自分のちから』は、学習帳にれいこ先生が糊で貼り付けたプリントや、手書きの問題がいくつか書かれていました。本当にひとり一人のために課題を考えて作られています。
そして、課題の最後には「できる、できる、きっとできる!」と、書かれていました。
「確かに前とは違う。前の宿題より数段わかりやすい
「きりんくん」 #2
前回のつづき。
「だってきりんくんは、今も指を使わないと計算できないし、ぼくよりも計算が遅いです。かけっこもぼくより遅いです。ぼくと同じ1年生なのに」
「同じ1年生でもこれだけ『差』があるということは、やっぱり頭がよい、よくないという違いはあると思います」
「だってお父さんも、よくテレビのクイズ番組を見ながら『この人は頭のよくない人だな。学校でちゃんと勉強したのかね』とか言っているし。。。」