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パラグライダーで墜落。そして入院。その6 ~気づけた大切なもの~

墜落して緊急入院してから15日にちくらい。骨盤と左踵の本手術が終わって4、5日経った頃の話です。

本手術の痛みも落ち着いて来ました。まだまだ、前回の投稿で書いた痛み、痒みなどの辛さ、そこに寝たきりで体が疲れないことが拍車がかかり、夜全然眠れない日々は続いています。
つらい日々は続いていますが、自分の中で色々なことを考える(?)考えてしまう(?)くらいには体調が戻ってきました。

ですが、この頃はまだ事故の全容もわかっておらず、

なんで墜落してしまったのだろう?
何か大きなミスをしたのか?
なんで自分がこんなことに?

といった事故自体のことから、

これからどうなるんだろう?
退院後すぐに復帰できるの?
東京での仕事はどうなってしまうのだろう?

といった将来のことや仕事のことなど色んな思いが頭の中でぐるぐるするようになってきていました。

そんな中で光が差し込むような話も出てきました。
今回の事故、かなり大きな怪我ではありましたが、半年ほどのリハビリで社会復帰できそうだということがはっきりとわかったきました。
まだ腰の本手術が終わってからでないとはっきりとしたことは言えませんが、なんと!リハビリ次第ではかなりの運動機能がもとに戻る可能性が高いと言われたのです。

墜落したあとから足の感覚はあり、足の指先は動かせていたので、比較的いい状態なんじゃないかと思っていましたが、改めてちゃんとそう言われて、すごく安心したことを覚えています。

こういった希望があると、気持ちとしては全然違います。 
フォトグラファーとして復帰したい!!可能であればまた空を飛びたい!!という気持ちも心のそこから湧き上がってきました。

そんなふうに落ち込むこともあれば嬉しいこともあり、精神的にはかなりアプダウンのあるころでしたが、そんな中で大切なことが見えてきました。

大切なこと。それは人との繋がりです。

まずは親です。今回の事故からずっと自分を支えづづけてくれています。かけてくれる言葉、そして大変なことも嫌な顔ひとつせず頑張ってやってくれる姿をみて、自分は本当に愛されているんだと感じました。ちょっと恥ずかしい話ですが、アラフォーにもなってこんなにも親の愛を感じるだなんて想像もしていなかったです。

そしてもう一つ大切なことに気づきました。それは周りの人との繋がりです。自分の周りのたくさんの人が心配するメッセージや応援するメッセージを色んな方法でくれました。どのメッセージも自分にとっては大きな力となるものでした。そして同時に、自分はこんなに思われていたのかと驚きました。自分はとても人に恵まれている。だからこそ、今度は周りの人を自分が助けたりして返して行きたいと思いました。

そう思った当時の思いをSNSで投稿していたので、コピーを記載します。

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今回の事故で一番お礼を言いたい人。それは間違いなく両親だ。

事故を起こしたことを一切責めることもなく、はやく元気になってと励ましてくれるばかり。

それだけじゃない。東京の家を引き払うよう動いてくれたり、金銭的なサポートなど、信じられないくらいの動きしてくれている。

40歳近くにもなって家庭も作らず、自由奔放に生きてきてた、愚息のために、笑顔で元気になってと言ってくれる。

無償の愛なんて言葉があるが、自分は人をここまで愛せた記憶はない。

お父さん、お母さん・、ほんとうに、ほんとうにありがとう。

本心でそう思うからこそ、このままでは終われねぇ。絶対に復活しなければならない。復活して、元気になったら、何か必ず恩返しします。
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みんなありがとう。
入院している自分にとって、FBでの繋がりは本当に大切です。
退屈でつらい入院生活ですが、みんなが励ましてくれたり、アドバイスや意見をくれることで、すごく充実した日々になっています。その価値は本当に計り知れません。
自然と前に進んで行こうという気持ちになれてるのはみんなのおかげなんだと思います。そしてめちゃめちゃ人に恵まれていたんだと感じてます。
みんな、本当に、本当にありがとう。
これからも何卒よろしくお願い致します。
頑張って早く復帰するからね。
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今回の事故でたくさんのものを失ったと思います。
でもだからこそ、大切なものにもたくさん気づけたんだと思います。
入院生活はまだまだ続いて行きますが、退院してからもそういった大切なものを忘れずに歩んで行きたいと強く思いました。

入院生活はまだまだ続きます。
次は、はじまったリハビリについてです。



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