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「あなたはダメだ」は言った人の主観で、事実じゃない

たまたま、あるビジネスコンサルの動画を観ました。
正直、びっくりしました。
講師が相談者に対し、きつい言葉や激しい口調で、主観的に話されていたからです。

「だから、あなたはダメなんだ!」

昔流行ったテレビ番組「マネーの虎」みたいだなと感じました。
出資希望者に対し出資する側のすでにビジネスで成功を収めた経営者が、高圧的に問い詰めるパフォーマンスが、「こわいなーこんなこと言われたら嫌だな」と、気分の良いものではないのですが、ハラハラドキドキと、つい続きが気になってチャンネルをそのままにしてしまう。

視聴者数を稼ぐには、こういう刺激的な内容の方が効果的なのかもしれません。
この動画は実際、いいねも沢山ついていましたし、その講師の方のチャンネル登録者は何万人もいました。
これもビジネスだし、パフォーマンスだから、そういうものなのでしょうか。

けれど、もしこの相談者が実在する方としたら、他人から強く自分を否定されて、相談前よりも深く落ち込み自己否定、そこから這い上がるのは相当の労力がかかり、ビジネスどころではないのでは…と思ってしまいました。

私が相談者の立場だったら、優しい雰囲気で、具体的なアドバイスを、あくまで一意見として建設的に伝えてもらう方が、萎縮せずに安心して色々と相談できるし、前向きに考えて行動できるんじゃないかなあ、と思いました(ハラハラドキドキがないので、パフォーマンスとしては観ている側は面白くないかもですが)。



人が間違った行動や失敗をするのは、普通です。
そういう行動や失敗をしたからと言って、「あなたはだめだ」「お前が悪い」など、その人自体を批判するのは、あってはならない、と思います。
仮に思ってしまったとしても、それは単なる自分の主観であり、事実ではないし、その強い感情を、そのまま人にぶつけていいものではないだろうと。

だから、もしそうされた側は、それを深く受け止める必要もないのだと思います。
ぶつけられるのはもちろん嫌ですが、する側ももしかしたら、過去誰かに同じようにされて、そんな行動をとってしまっているのかもしれません。

こうやってつらつらと書いていても、これ自体が、私の主観に過ぎない訳ですが、、、とりあえず、動画を観て「これが正しい指導法だ!」と同じような行動をとるような方が増えないことを祈ります。

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