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オーストラリアで出稼ぎって実際どうなの?日本と比較した場合
こんにちは、今回はオーストラリアでの仕事事情に関してのお話です。
ワーキングホリデーで渡航してくるみなさんの中にはもっぱら出稼ぎを目的にオーストラリアにくる人もいるかもしれません。
そうでない方も渡航してから、やはりお金を稼ぐために現地で仕事はする事になると思います。
最初に結論からお話しますとオーストラリアは出稼ぎには最適な国だと言えます。
給料や待遇の良い職につけるかどうかは多少の運やタイミングは絡んできますが、それでも日本国内でお金を稼ぐ場合と比較すると圧倒的にオーストラリアを私はお勧めします。
本稿ではオーストラリアの日本と比較した際の物価事情と給料等の待遇、オーストラリアでの優良な仕事の見つけ方についてお話していこうと思います。
1. オーストラリアと日本の物価について
2019年現在、オーストラリアの為替レートは円高の傾向にありますが、ひとまずこの記事では1ドル=80円という計算で話を進めます。
物価に関してですが、基本的に日本とそこまでの差はありません。
スーパーなどに並ぶ野菜や肉などは基本的にキログラム単位の計算で売られているので、バラ売りが基本の日本よりむしろ安くなる傾向があります。
また日用雑貨や消耗品に関しても値段の相場は日本と同じような感覚で手に入れる事ができます。
ただ文房具や化粧品等の品質に関しては日本製と比べるとあまりよくないという印象はあります。
たとえば3ドルで手に入るノート(日本円で約240円)などは日本で200円ほどで手に入るノートの品質より数段劣ります。
ただ、品質等にこだわらなければ日本で手に入るものがオーストラリアでは手に入らないという事は日常的な生活を送る上でほとんどないですし、価格帯も日本とほぼ同じと考えて大丈夫です。
しかし飲食やサービス業務などホスピタリティーを要する接客業務に課させる料金は高めに設定されています。
オーストラリアは基本的に人件費が日本と比べるとかなりたかく見積もる傾向がありますので、
例えば日本だと1000円程度で食べられるランチメニューでもオーストラリアだと20ドル以上なんてことはザラにあります。
肝心の味に関しても主観ですがあまり美味しいとは言えなかったりもします。またサービスに関しても日本で日常的に受けるものと比べると値段相応だと思えない事も多々あります。
ホスピタリティーの差に関してはすこし話は長くなるので、また別の記事で詳しくお話します。
結論からいうと基本的に自炊中心に生活し、外食や遊び代を控えていれば出費は日本での生活より節約する事が可能です。
2. オーストラリアの働き方
先ほど人件費が高く設定されていると書きましたが、オーストラリアは労働に対しての付加価値が高いです。
これはオーストラリアがというより日本が異常なだけだと私は思うのですが、
オーストラリアで働いている人はみんな自分のために働いています。キャリアに関しても一つの会社に5年勤めるより、5年で複数の会社を渡り歩いたという経験がある方がスキルが豊富で有能という思考があります。
よって日本の企業でよく見られる「会社のために尽くせ。」のような忠義の理論は存在していません。
また関係性も見方によっては 雇用者>雇用主 です。
雇用者は自分の待遇が不当ならいつでも辞めてやる。というスタンスなので自身の待遇に不満があれば雇用主にも噛みつきます。
なので雇用主も従業員に対して慎重になるし、従業員がいかにのびのびと働けるかを考えた配所をきちんとしてくれます。
また国から定められている給与の最低賃金も高額で、アルバイトであっても時給は20ドルを越えるのが普通です。
給与も会社が不正をしていないか政府がチェックできるように、銀行振込が基本です。
福利厚生等も徹底しているので、働きやすさでは日本よりはるかに上です。
私は日本で4年、オーストラリアで1年ほどデザイナーとして働いていたのですが、
おおよその給与額は日本の3倍、休暇の年間日数は4倍ほどありました。
ここまで聞くとみんなオーストラリアで働きたくなるかもしれませんが、これは正社員雇用のお話です。
みなさんがおそらく働くことになる形態はアルバイトなので、ここまでの待遇にはならないかもしれません。ですがそれでも日本でアルバイトするよりかは確実に短期間で高額を稼ぐ事ができます。
ジャパレスと呼ばれる日本人経営のレストランは未だに給料も手渡しで給料も17ドルを下回るケースもあります。また職場環境も日本語である事も多く、日本で働いているのと変わらない状況に陥る事も少なくないので本稿では触れません。
英語力も必要ないので働く事は簡単ですが、ここで働くのはあくまで最終手段と考えておきましょう。
3. 仕事の見つけ方
では上記で述べたような職場をどうやって探すかですが、主に方法は3種類あります。
1. インターネット
2.レジメ配り
3. 紹介
採用の確率が下に行くほど上がります。
1.インターネット(採用確率:低)
一般的にはオーストラリア政府公認の求人サイトかクラシファイド(classifieds)と呼ばれる現地の情報サイトから探します。
政府公認の求人サイトでおすすめはSeekというサイトです。
アルバイトの募集はもちろん、正社員の雇用も情報もこのサイトから探せます。当然ですが、English onlyのサイトですのでやりとりもすべて英語になります。またメッセージだと反応がなかなか返ってこない場合もあるので、問い合わせ方法は電話でする事をお勧めします。相手の顔が見えない分、普通の会話より難易度は高いですので練習しておきましょう。
次にクラシファイド(classifieds)ならGumtreeというサイトがオススメです。
一部悪質な求人情報(詳細が明記されていなかったり、個人情報を抜き取る目的の別サイトへのurl誘導等)がありますが、情報量も多い分、まともな求人数も多くあります。またSeekよりもアルバイトの募集数が多く、オーストラリア人以外も多数利用しているため、いろいろな国籍の経営者が求人を出しています。幅広い職種の求人情報が探せます。ただ、誰でも簡単に投稿できる分、安全性や信ぴょう性はSeekに劣ります。
インターネットの利点はその手軽さです。場所問わず空き時間に探せますし、なにより楽です。
採用されるには職に応じてレジメの情報や見栄えを変えるなど多少の工夫が要りますが、数をこなせば段々文面やレイアウトも洗練されていきますのでやりながらなれていくといいでしょう。
2.レジメ配り(採用確率:低)
根気強く粘れる人におすすめな方法です。
働きたい店舗に直接足を運び、作ったレジメを配り歩きます。
場合によってはその場で面接を行ってくれて採用。というパターンもあり得ます。
ただ運にもかなり左右されるので、とにかく数を配る必要があります。
基本的にお店に訪問すればレジメはもらってくれますが、読まれもせずにゴミ箱に捨てられることも多々あります。
100枚のレジメを配り歩いて1社から後日連絡あればラッキーと思いましょう。
行動力やフットワークの軽さもそれなりに必要ですが、考えるより行動派の方はネットで探すより確率は高いかもしれません。
3.紹介(採用確率:大)
もっともおすすめしたい方法です。
普段の交友関係が大事になってきますが、オーストラリアでもっとも確実な採用パターンの一つです。
メルボルンやシドニーでみなさんが憧れる地元のカフェなどの店員の採用パターンはほぼ紹介です。
ローカルのカフェなどは基本的に求人誌やインターネットでの公募はしていません。
90%は働いているスタッフが友達を呼ぶパターンで10%がレジメ配りでくる人を採用しているそうです。
他にもローカルのナイトマーケットやレストランなどは紹介でスタッフを補充しています。
こういった友達の作り方についてこちらの記事で紹介しています。
いい職との巡り会いはやはりオーストラリアでも人間関係だったりします。
4. 様々な国籍の人間と一緒に働くということ
オーストラリアは移民大国です。
オーストラリア人だけの職場はもちろんたくさんありますが、私たち外国人たちが雇用される職場ではだいたいが多国籍の職場です。
またジャパレスがあるようにその国の人だけを集めた職場もあり、雇用形態も様々で労働に対しての考え方も様々です。
出稼ぎという点においてはオーストラリア人が経営しているお店で働くのがもっとも効率よく稼げますが、もらえるのは給料だけではありません。
私はオーストラリアでデザイナーに就職するまで、アルバイトでナイトマーケットの似顔絵師、タトゥーデザイナー、寿司屋、クリーナーという職を経験しました。
どの職場も経営者や従業員の国籍が違うとその労働形態も様々で日本ではできない体験をたくさんできました。
私は日本人ですので、働き方の基準は日本がベースになります。
そのものさしを基準にオーストラリアで働くことで日本の良い点と悪い点が改めて気づけたことは私の中では大きかったです。
日本から出ることでより日本についてより深く知ることができたのは海外生活のお金以上の産物だと私は思いました。
おわりに
いかがだったでしょうか?
日本以外で働くというのはたくさんの気づきに出会えます。
お金を稼ぐという点に関しても私たちは日本でずっと働いてきたからこそ、オーストラリアの良い点、悪い点に目を向けられるのだと思います。
最後にひとつ、日本がオーストラリアより優れている点をあげるとするとホスピタリティだと思います。
日本という国は客が店員に求めているサービスの質が大変高いです。
そのためオーストラリアでの接客の質の低さを感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、私たちが普段当たり前のように客として求め、時に店員として提供しているホスピタリティーはオーストラリアではすばらしく質の高いスキルだそうです。
なので日本でアルバイト経験がある、社会人の経験がある。というだけでオーストラリアでは立派な武器になり得るのです。
この感覚はおそらく日本にいる限り、一生気づけません。
日本で仕事ができた人は必ずオーストラリアでは重要視されます。
多少の英語力は必要かもしれませんが、あなたの仕事においての当たり前の頑張りはオーストラリアでは二倍三倍の評価がされることも珍しくないのです。
英語力の低さを理由にジャパレスを選択してしまうのは本当にもったいないと私は思います。
採用まで根気や努力は必要ですが、
オーストラリアでたくさん稼ぎ、たくさんの貴重な体験を経験をするためにも
ぜひ日本人以外が経営する職場で働くことを志してみてください。
それが実現できれば圧倒的な資金と経験値を日本に持ち帰ることもできるのです。
では また別の記事で
記事を読んでいただき、ありがとうございました。 よかったらフォローしてくださると嬉しいです