結婚は、なぜ無謀な”永遠の愛”を約束せねばならないのか。

「あなたを一生愛します」

そんな誓いは、奇跡を祈るようなものだ。

“永遠”なんて、”絶対”なんて、あるのだろうか。

結婚式をプロデュースする私が、こんなことを言うのは非常識なのかもしれない。物議を醸す可能性もある。

それでも私は言いたい。

人間、誰しも変化する。環境も変わるし、大切なものも移り変わる。時代は恐ろしいほどのスピードで変化して、常識もルールも変わる。

人生、100年時代なのだ。一生なんて、永遠なんて、遥か先の未来だよ。

だから結婚は、”永遠”ではなく、”今”に責任を持って約束すべきではないだろうか。

パートナーシップは、もっと多様でいい

私は、1985年生まれの34歳。既婚、子ナシ。

周りには、独身も既婚者もバツイチもいる。同性愛者もいるし、事実婚をしてる人もいる。

さらに最近は出産ラッシュ！一気にみんなママになった。

同時に、離婚を決断した友人も多い。もちろん色々乗り越えたり、辛いこともあるけど、皆、晴れやかな顔をしてる。

参考までに、日本の離婚率は先進国で第6位。

2018年の日本の離婚率は1.68（厚生労働省「平成30年（2018）人口動態統計月報年計（概数）の概況」）。2019年6月に厚生労働省が公表しており、最新の数値となる。これは「年間離婚届出件数÷日本人の人口×1000」という計算式で求められたもの。人口1000人あたりの離婚率が1.68ということは、1000人のうち約1.7人が離婚しており、1年間で20万7000組が離婚している計算になる。

出典: 厚生労働省「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数）の概況」

離婚したから責められたり、後ろめたい気持ちになるような時代は終わりを告げていると思う。

そしてこ存知のように、婚姻率も出生率も減少している。だから結婚したからと言って、「え？子供は？」なんて平気な顔で聞かないでほしい。

選択をして子供作ってない人も、努力してるけどできなくて苦しんでる人も色々いる。

ましてや、”結婚は子を作って育てるためのもの”なんて法で言ってるのは、時代遅れにもほどがある。

「結婚は子を作って育てるためのもの」。国の主張に同性婚訴訟の原告が反発「こういう時代を終わらせたい」

結婚は、更新制にすべき。

これが私の意見だ。

環境も変わるしお互いも変化する中で、結婚は、”永遠に”を誓うのではなく、”今のお互いに”とっての理想と目の前の時間を大切にすると約束するのはどう？

その後は3年でも、5年でも、二人で決めた更新タイミングになったら、“継続” も”解消”もちゃんと話し合う。

結婚生活を一緒に振り返り、愛情を確かめ合ったり、ライフプランをすり合わせたりもあるだろう。

終わりがあると知っているから、今を大切にするようになる。節目を意図的に作る効果だと思う。

子供作るか、家を買うかもちゃんと意見を出し合う機会になるだろうし、何より好きでもないけど惰性で一緒にいることや、”夫婦”という関係に甘えて努力を怠ることは減り、お互いの魅力を高める緊張感は高まる気がする。

結婚や出産が、人生のマスト条件や絶対正解ではなくなり、離婚は悪いこと、恥ずかしいことではなく、自分の人生を意思を持って生きる一つの選択肢になる。

もちろん、子供や周りの家族など、大切な人をないがしろにしたり、その感情は無視するというわけじゃない。離婚を推奨してるわけでもない。

でも、人生には”節目が必要”だ。

だから話し合って、”更新”する。

かくゆう私は、結婚5周年を迎えた8月、5年婚のセレモニーを二人だけで行なった。

3日間のお休みをとってふたりだけで、またゼロから夫婦をはじめる誓いを立てた。

ちなみに飛行機に乗るや否や、旦那から渡されたのは結婚した時に私がプレゼントしたフォトブックの更新版。

感動的なメッセージが書かれてると思ったらどこでも寝れるが特技な私の寝てる写真150連発。
つまり自分の寝顔5年分。(いらん。笑)

でもこんなどうしよもない自分を愛してくれる彼に感謝でしかないなと、改めて感謝の気持ちが溢れた。本当に仏のような夫に深謝。笑

旅中はそれぞれ違う場所で自分の人生を振り返る時間や、大切な人に手紙を書く時間をとったりした。お互いとの思い出をシェアしあったり、改めてどんな夫婦でありたいか？の話もした。

そして二日目の昼には、セレモニーと題して、お互いに誓いの言葉を書きそれを読みあった。ホテルのメモにだけど、次の5年もよろしく、とサインも書いた。

 立ち止まってこれまでを振り返り、お互いに今の気持ちを伝え合って関係をアップデートする。
それだけでただの旅が、大切な節目になった。

これも、私からすると人生を祝う一つの形。

結婚は、なぜ無謀な”永遠の愛”を約束せねばならないのか。

タイトルに掲げた問いに対しては、もっと多様な意見や価値観があると思う。ある人からは、”結婚”なんて法制度はもうとっくに崩壊してるぞ！とドヤ顔で言われたりもした。

そんなこんなで、実は明日、”結婚は時代遅れなのか？”というトピックで、NewspicksのTHE UPDATEに、うちの山川咲が出演する。

型にはめる必要はない。

結婚は自由でいいし。結婚式も自由でいい。

今の時代の結婚やパートナーシップの意義、定義を考えたいよね。

“新たな時代のパートナーシップ論”を紐解くべく、私自身も新しいプロジェクトを仕込んでます。近々ローンチ予定です。また告知しますー！

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We celebrated our 5th anniversary and also made a vow to restart and update our relationship.
There are many different partnerships in the world.
In my opinion, I would like to adopt a renewal system for “marriage”, and there is absolutely no change in the environment and each other. So, instead of swearing “forever”, I want to promise to cherish the “now” with each other!! Look back your life and update each other's relationships by communicating with their feelings.
That makes a special day in your life not just a trip.
This is one of the way to celebrate your life, I believe.

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