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あたし論

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インクルーシブな社会のための研究・実践をするなかで、考えたことを整理するために書きます。 ※個人の意見であり所属する組織と関係ありません。
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#ソーシャルインクルージョン

あの子には世界はどう見えているんだろう。#世界自閉症啓発デー

あの子には世界はどう見えているんだろう。#世界自閉症啓発デー

人間はそれぞれ多様な見方や感じ方をして生きている。
ある出来事を悲しいと思う人もいれば、悔しいと思う人もいる。
ある音をうるさいと思う人もいれば、気にならない人もいる。
味の濃さ、薄さ。
光の眩しさ。
痛みの感じ方。
自分の身体の感覚。

その人がどう見えているのか、感じているのか、は本当にその人にしかわからない。

そんなの当たり前、と思われるかもしれない。
けれど、わたしは、自分が知っている「

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関係性の中で生まれる新しい価値を歓迎したい

関係性の中で生まれる新しい価値を歓迎したい

わたしは、「その人自身に価値がある」という見方をしない。
「障害」がその人にあるもの、と見ずに、関係性の中にあるもの、と見るように。

価値は、関係性の中で生み出される。
人と人との関係性や、人とモノ・コトとの関係性。どんな場においてどんな環境だったら、どんな価値が発揮されるのか。個と環境の相互作用。

どんな(医学的な診断名としての)「障害名」がついていようが、いまいが、価値は関係性の中で生み出

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「異質との対話」の経験値が排除をなくす

「異質との対話」の経験値が排除をなくす

この十数年ひたすらどうしたら「誰も排除されないインクルーシブな社会のための教育」が実現できるのかを考えてきた。

博士課程での研究、小学校での非常勤講師、教育委員会での教育ビジョン策定、市民のための市民による教育サークル、民間企業での直接支援、人材育成やサービスづくり。

実践と研究を繰り返せば繰り返すほど、毎回気づきは更新される。

最近更新された気づきは、
「異質との対話」の経験値が排除をなく

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