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#30 必ず手を差し伸べてくれる男の子がいた。

ジェンダーについて発信している高校の先輩である、下山田志帆さんの記事を読んでいたら昔の出来事を思い出したので書いてみる。

はじめに


下山田さんの記事を読んでみてほしい↓


私はこの記事を読んで、男の子とサッカーしていたときの嫌だった出来事を思い出した。

ただ、それに加えて嬉しかったことも
思い出した。

それは、どんな時も自然と隣に来てくれる男の子がいたこと。

ep.1 バスで隣に座ってくれたA君

小学校高学年の時、
サッカースクールの合宿に初めて参加した。
ただ、上手くなりたくて参加したのだが
バスに乗って違う校舎の男の子と会った瞬間、
「女がいるー」とからかわれた。

何も始まってないのにすぐ帰りたいと思った。

その時、1人の男の子(A君)が
「よろしく」
といって私の隣に座ってきた。

案の定、周りの男の子がA君に
「女の隣座ってる」「好きなんじゃね」
とよくある茶々をいれてきた。

A君は
「別にすきじゃねーし」といった。

それからその合宿期間中、
ほとんどずっと2人組を組んでくれた。

そして合宿後半。
他の男の子が私の方に寄ってきて
一緒にパス練習をしたり、お弁当を食べてくれた。

サッカーを通して認めてくれたのもあると思うが、裏でA君が私と男の子達を繋いでくれていたんだと思う。

最初は嫌だった合宿も
A君のおかげで楽しく過ごせたのだった。

ep.2 ユニホームを進んで貸してくれたB先輩

私は中学校で男子サッカー部に所属していた。

ある日の練習試合。
ユニホームがない私は試合に出るにあたり
誰かに借りなければならなかった。

まずは同い年の男子達に借りようとしたのだが
思春期の男子達は嫌がった。

誰からも借りられず困っていると
B先輩が「はい」とユニホームを貸してくれた。

B先輩はその後も何度も貸してくれた。
そして、その先輩のおかげで色んな人が
かしてくれるようになった。

男の子とサッカーするには思いやりのある男の子が1人以上必要だった。

他にも様々なエピソードがあったのだが
よくありそうな場面を書いてみた。

こうして振り返ると男の子とサッカーをする、
ということはハードルが高かったのだと気付く。
そして、手を差し伸べてくれる男の子がいなかったら一緒にサッカーができていなかった。

男子サッカーチームで
女子がサッカーをするということは、
サッカーではないところで多くの乗り越えなければいけないメンタル部分の壁がある。
そして、その壁は女の子達にとっては当たり前だから我慢していることにも気づかない。
いつのまにか受け入れる耐性がついてしまっているのだ。

ただ、ひとつ。
その環境でもサッカーを続けれられた理由がある。

それは
サッカーが好きという気持ち以上に
近くで助けてくれる大人や男の子の存在なのかもしれない。

あの時は気づけなかったけど
思春期の男の子が女の子を助けることは
当時はリスクがあるし、容易ではないと思う。

それでも助けてくれ
沢山の男の子たち、本当にありがとう。

最後に

今回の記事のきっかけを与えてくれた
下山田さんは様々な活動をしているので気になる人はぜひこの記事を読んでみてください。

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