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中国語が大っ嫌いだった私が中国語をしゃべれるようになった。台湾からもらったのは勇気。語学は勇気があればいい。

私の現在の主な仕事は、輸入と小売り。それなりに中国語を使います。
台湾で沖縄の観光関係の仕事についていたころは、もっともっと、中国語を使っていました。

恥ずかしい話ですがわたしはチキンで自分にあまり自信がない人間です。
ただそれでも、「中国語をしゃべれるか?」と聞かれたら、「しゃべれる」と答えるでしょう。
「わたしは中国語をはなせます。」

2003年当時の私が聞いたら驚くよね。きっと。

そう、私は中国語がものすごーく嫌いでした。
第2外国語はもちろん中国語にしていたけれど、中国語の時間は苦痛な時間。「あてられませんように…」と祈り続けるのび太?のような気持ちで小さくなって過ごす日々。

留学時に一時帰国して大学に行ったら、出くわした中国語の先生に「あの四声※のできないあなたが!?留学!?」といわれたくらい、中国語が嫌いでした。

留学当初、わたしが喋れた中国語って「我是日本人」(私は日本人です)「 我不會說中文」(中国語はしゃべれません)だけですからね。
気持ちいいくらい大学で習った中国語は身についてませんでしたよ。

あと、もっと言ってしまうと、英語もずーーーーっと苦手で、センター試験でなんと5割しか取れなかったという筋金入りの語学嫌い。

でも、留学を決めて台湾に渡り、頑張って勉強したら、台湾で仕事ができるくらい、何とかしゃべれるようになりました。

ちなみに「留学したからしゃべれるんでしょ、留学できる人ばかりじゃないよ」って言われることもあるし、それは間違いないんだけれど、台湾には留学もしていないのに日本語を使いこなす人がたくさんいるのもまた事実。

なぜそんなことができるのだろうと思って、台湾人を観察していると見えてきたのは「勇気」。
台湾の人はしゃべれないと恥ずかしいから~とか、失敗したらいやだから~という思考が、日本人に比べて極端に少ないと感じます。

日本人に話しかけてみて通じたらラッキーと思っている、というかできるできないにかかわらず、ひとまず話してみよう、と思って話している人も多いような気がします。
言い方を変えると、台湾の人たちには「間違える勇気」がある。
小さな失敗を繰り返して上手になるのが早いのです。

かくいう私も、そんな台湾人と接するうちに「相手も何言ってるかわからないことあるし、わたしが言ってることわからなくてもいいよね?まずは通じればよいんじゃない?」精神を身に着け、時に会話相手に盛大に「はぁぁ?」といわれながら(台湾人はこれを悪気なく普通に使う。日本人は地味に傷ついたりしているのよ)鍛えられ、口から出る言葉が少しづつ通じるようになりました。この「勇気」をもらってからの中国語上達のスピードは、その前と比べてぐっと早くなりました。

台湾に留学して得た、得難いものの一つといえる「間違える勇気」。

間違える勇気をもらってしまったから「台湾屋さん」というあやふやなものを目指してしまったのかもしれませんが。
でも、そのあとのほうが人生は楽しい気がします。

そういう意味でも、台湾は私の人生を変えた場所だなと思うのです。
そして、通じてないのに日本語で必死で話してくれた、あの時のあの見ず知らずの兄ちゃんは私の恩人なのです。笑

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