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リモートチームにおける温度感共有を考える

コーチ養成講座でもお世話になっている、はぐくむ小寺さん、ZaPASS管さんが定期的に開催しているティールコミュニティに参加させてもらっている。

本日時点、ティール、ホラクラシー、ユニット型、、どの言葉でも考え方でも良いのだが、自律的な分散型組織の在り方について、思うままに話すコミュニティだ。

今回は、リモートチームにおいて、どのように温度感や危機感を共有していくか、について話題に上がった。

例えば、リーダーが海外にいて、メンバーもそれぞれの場所で働いていて、全員がオンラインで集まろうにも時差がまあまあエグいケースにおいて、どのようにチームの温度感をつくっていくか。

情報をオープンに、の難しさ

分散型組織において、「情報をオープンに」とはよく言われている話で、私も、経営会議の議事録が流れてくる環境でずっと働いてきた。

しかし、例えば議事録ひとつとっても、箇条書き形式にするのか、誰が何を話したという台本形式にするのか、バイネームを掲載するのか、ネガティブやコンセンサスが取れていない情報をどこまで書くのか、どのくらい文脈を記載するのか、さじ加減が難しい。

私自身、これらの最小公約数を取ったような情報発信を続けた結果、そうでない情報発信をした際に反発感情を生んでしまうというコミュニケーショントラブルを起こしたばかりだ。

「情報をオープンに」とは、背中を見せるとか、顔色や切羽詰まった感が分かる、といった非公式情報に担保されていることも多いものだなと振り返る。

そして、働くメンバーが欲している情報は、経営に関する情報もさることながら、もっと、すぐ隣にある情報なのだろうと思う。

この観点で、議論で出た施策をまとめたい。

①スケジュール感を共有する

チームに参画してもらっている業務委託メンバーに自分のカレンダーを共有したら安心してもらえた、という話があった。

リモートチームにおいては、Slackなどのチャットツールでのコミュニケーションが要であるが、カレンダーを共有することで「だからこの時間は反応がないんだ」とか「予定が詰まっていたから冷たい表現なんだ」とか、コミュニケーションリズムが共有される。

②毎週1時間の会議よりも毎日10分の雑談

私自身、メンバーの後ろに13人の子どもがいるようなチームなので、「対面で長時間」から、「オフラインで短時間」のやり方を模索している。

日々長時間を一緒に過ごして信頼関係を築くのではなく、いかに、短時間のコミュニケーションを毎日積み重ねて、チーム感や底力力につなげていくか。

現在、部署では、スタンドアップという名前で、毎日10分の朝礼をやっている。スタンドアップでは雑談の時間を設けていて、ひとりがニュースや起きた出来事などのネタを提供し、他のメンバーが乗っかる形式で進めている。

誰もネタがないときは、誰かがプライベートで起きた話を始める傾向があり、仕事とプライベートの境目が曖昧な時間になっていることに気づく。

だからこそ、この10分の積み重ねが、プライベートの話もしやすい雰囲気につながっていると認識している。

③感情や忙しさなど、見えないものを見えるようにする

同じような観点で、最近私は、見えないものを見える化することに興味を持っている。

例えば、私の部署では、毎朝、Slackで「今日の気分」を表すことになっている。こんなかんじ。

そのあと、対面のスタンドアップで(他拠点のメンバーはWeb会議で参加)、なぜこの気分を選択したかを話す流れにしているが、
・業務のパツり具合で気分を選択する人もいれば、
・くもりが通常運転の人もいれば、
・電車の込み具合に左右される人もいれば、
・毎朝の子どものグズり具合が影響する人がいたり、
・体調を表現する人もいて、

気分という目に見えないものの変数は、業務の影響だけではないのだという学びがあった。

(ちなみに、これは、組織診断の結果を見てメンバーから発案された施策で、正直、そんなことが気になるんですか?と思ったのだが、やってみたら学びが深い。)

リモートチームにおいては、メンバー各々の「今日の空きスペース」を尺度にするのはどうだろうか。おそらく、予定の空き具合を共有する人がいれば、気持ちの余裕具合を表現する人もいるだろう。

④頭の中をダダ洩れにする

ここまで、「日々積み重ねられる身近な情報」という観点で施策をまとめてきたが、リモートチームにおいて、事業活動を加速させるために出来る共有はなんだろう。温度感や危機感を共有していくには、最終的には、頭の中ではないかと思う。

特にリーダーの、こんなレベル感の。

リモートチームにおいて、いかにして温度感や危機感を共有していくかがテーマだったけど、ああ、対面も変わらないな、と改めて。

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