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Project 333を3ヶ月やってみての所感

3ヶ月という期間を、アクセサリーやバッグを含めた33アイテムでワードローブ運用する「プロジェクト333」。ちょうど3ヶ月が経過したので、まとめ日記を書こうと思う。

プロジェクト333で期待したこと

私がプロジェクト333に期待したことは3つある。ひとつは、自分にとって必要なものを見つけること。2つ目は、洋服を整理し、視界にあるものが減ることでざわついていた心が落ち着いていくこと。そして、空いた余白には、寂しさではなくポジティブな時間が流れ込んでくることだった。

気楽に手を動かして自己啓発ができる、プロジェクト333

自分の好きなものを残していくために、具体的な数値目標(=33つのアイテムを厳選する)があり、考えすぎずにトライできるのがこのプロジェクトのメリットだった。5月半ばを過ぎたころ、季節の洋服を整理しながらこの本を読み、断捨離熱を引き出す目的でこのプロジェクトを始めることになった。

選んだアイテムの一部(30アイテム)

何個かは洗濯中だったり撮影が面倒くさくてアップしていないが、アイテムはこんな感じだった。洗濯中のものを含めて合計32アイテムで運用していた。

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トップスやボトムスより小物や靴に愛着がある。今見返すと死亡フラグしか感じない選定である(後述

プロジェクト333をやる中で変化していった生活習慣

この3ヶ月において、自分に起きた変化をざっくり3つのカテゴリに分けて箇条書きにしてみた。

■洋服系
- 不要なものと必要なものをバッサリと分けられるようになった
- 最初のみ、今ある洋服に愛着を持つようになった
- 品質の悪いアクセサリーには徐々に嫌悪感が感じられるようになった
- 見た目に頓着しなくなった、化粧しなくなった、パジャマで過ごすようになった
- 店で洋服を見ても欲しい服が見つからなくなった
■片付け系
- 何故か部屋が片付きだし、半年後に目標としていた「寝室に自分の作業場を作る」夢が叶った
- 洋服以外のアイテムの収納がめちゃくちゃスッキリした
- 洋服以外の買い物の意思決定スピードがばく上がりした
■社会系
- 仕事や友人に会う約束がすごく嫌で、引きこもりになった
- 生きることに強い虚無感を感じるようになり、寝込むようになった(社会的であるために必要なことがすべて面倒になった)

洋服についての変化は吉凶混合で、これは最初に選出した33アイテムの中身が最終的な変化に影響している気がする。写真を見てもらえれば分かる通り、ここには「特別なお出かけ服」というのが存在していない。

特別なお出かけ服がない→「だって33アイテムの中から運用しないといけないんだも〜ん」と妥協→女子力が慣性の法則的に転げ落ちる問題発生

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今まではお出かけ洋服に負けないように化粧やネイルをしていたのに、選び取った服がすべてノーメイクOK仕様のもの。これが災いとなり、あれよあれよという間に化粧も整髪もネイルも省くようになってしまった。
等身大OKのすっぴん服でデパートを歩いても、洋服を手に取ろうという気持ちにはならないし、そもそもこの格好でヒカリエとか伊勢丹に近づきたい気持ちが湧いてこなかった。

どんなにつまらないイベントでも、身につけるモノが自分のモチベーション上げてくれていた

仕事やプライベートのお出かけがパッとしないのは、今が緊急事態宣言下であることは大きい。一方で、パンデミックによる行動制限が緩和されている現状で、自分の仕事やプライベートへの情熱がこんなにも冷たいのは直近の生活習慣の変化が影響しているに違いない。

熟考してみたところ、私は仕事やプライベートの楽しみの大部分を、容姿や持ち物に依存していたのではという仮説が浮かび上がった。
例えば、やる気が無いとき、モチベーションや注意力の低下を化粧やネイル、ファッションといった視覚情報を付加することによって、自分のやる気を支えていた節がある。

クローゼットを中心に、生活導線が人生最大スピードで改善していった

この数ヶ月で捨てたもの / 足したもの をまとめるとこうなった。

■捨てたもの
- 33アイテムから省かれた衣類19品目
- メルカリに7冊+の本を出品
- 粗大ゴミ券 3000円分のゴミ
- 分別を渋っていた燃えない細々ごみシリーズ
■足したもの
- 無印良品 ポリプロピレン引き出し 3つ
- DIY本棚 2段
- DIYラック 2段

箇条書きにすると以外と少ないが、これで軽く3平米を創出することができた。また、私が整理整頓をしている様子を見た同居人の片付け魂にも火が付き、同居人の私物収納スペースに空きができたのもあって、部屋が透き通るように広くなったのは嬉しいオマケだった。

これまでもこんまりメソッドなどで段階的に部屋の整理をしてきたわけだけれど、この期間は収納の見直しをより根本に近い部分から行い、リバウンドの無い運用に行き着くことができた。

予定より早くスペースが生まれたため、自分で机を作ることにした。6月よりイラストのオンライン授業を受講することになったため、横に広く、気が散らず、かつ洗練されたトンマナをキープできる机が必要だった。机は既存の座卓をバラし、足の長さを変え、左右にはタブレットの充電スペースとデッサンモチーフがおける場所を用意した。天板は杉材をあつめてオークのオイルステインで着色させたもので、今の所めちゃくちゃ気に入ってる。

プロジェクト333はキツかったか

選定も運用もキツくはなかったが、自分を100%良い方向に動かしていったわけではない。買い物への欲望は日を追うごとに減退していったのは悪いことではないものの、私の買い物欲は社会的生命力と直結している部分がある。日に日に緊張感が薄れていき、最終日にはパジャマズボンで本屋に繰り出してしまった。

33アイテムのみの運用は、私をよりだらしない人間に陥れ、人間性を奪おうとした魔のルールだった。ミニマリズムの考え方から派生したこのプロジェクトが、自分にとって悪いように作用してしまったのは驚きだった。

想像していたよりも簡単だったことは?

3ヶ月間、最後まで頑張ってやり遂げる上で、一番の不安や心配はなんですか?

3ヶ月前、著書に書いてあった質問に私はこう答えていた。

飽きること、ハートをなくすこと

こう描いていたのに、買い物への欲望が、プロジェクト開始後にすんなりと減退していった。

iPhoneのアプリ使用時間レポートを見てみると、初月は楽天の使用率トップだったのが、次の週にはSafariとiHerbに入れ替わっていた。
プロジェクトを始めたと同時にイラストのオンライン授業を受けることになり、課題提出に勤しむようになったのも大きい。
自分が最初に決めたルールを無視して買い物にふけるという事態は幸運にも回避された。

逆に難しかったこと。
周囲を整理整頓し、心の静けさを得てもやってくる、寂しさとか虚無感への扱い方が難しかった。

心や体を整えても尚やってくる寂しさ、というのを初めて経験した。掃除しても寝てもつきまとってくる寂しさ(退屈さや無気力に近い)は、今もどうしたらいいのかわからず、仕事やプライベート時間を着実に貪っている。気がしてる。

私なりにルールを増やすなら

この質問も著書に書いてあったので(3ヶ月経ったら答えてみようみたいな章がある)、回答してみる。

次回私なりにルールを増やすとしたらこんな感じになる。

- 次の3ヶ月では30アイテムを厳選する
- この3ヶ月では最大3アイテムを新規に足しても良い。しかし、合計金額は4万円とし、必ず使い切るようにする。

プロジェクトの途中でアイテムを足すのは、コロナでメリハリのない日常にイベントをもたらすためと、私自身の身なりやあり方に緊張をもたらすためだ。
4万の予算と購入点数のルールは余計なゴミを減らし、選択眼を身に着け、美と緊張を生活に取り入れるという意図がある。

間の抜けた余白は間抜けだが、緊張のある余白は美である。今が間の抜けた余白を持て余している状態なら、次の3ヶ月ではそれを美に昇華してみたいな〜と漠然と考えている。

次に服を買うなら

今月は3ヶ月ぶりに洋服を買いに行こうと思う。
次に服を買うならワンピースかスカートが欲しい。
ヒールも欲しい。おそらくピアスも新調する。
このプロジェクトによる最大の学びは、ハレの日系のアイテムが思った以上に心を支えていたことかもしれない。

まとめ

プロジェクト333は自分のクローゼットや考え方を、長い期間をかけて見直したり、その一部を改善していける魅力的な3ヶ月でした。
心のスキマに入り込んでくる本質的な課題に向き合うなど、精神的にしんどいことも多くありつつも、部屋はなぜか綺麗になり、同居人の私物も片付いたりと視界に入るものの整理がはかどった期間でもありました。

クローゼットを整理しながら一人哲学されたい方や、収納を見直しながら生活の質を高めていきたい方にはおすすめしたい試みです!

プロジェクト333始める上でなにか質問あったらぜひコメントお願いしま〜す!

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