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三谷 晶子
2016年6月13日 12:16
数年前に書いた原稿は、今はもうあっという間に色褪せて、何かしら公開するなら、すべて読み直して書き直すだろうと思っていた。完成している小説もあれば、断片的なストーリーもあり、それらのすべては物語であり、ライフストーリーだ。2冊の本を出版して、よく聞かれることがある。「これはフィクションですか? ノンフィクションですか?」「実際に経験したことをモデルにしたところもあるけれど、物語として整理
2016年6月14日 23:13
頭が良く、人当たりが良く、ある種、人をコントロールできることを自覚していて、そのくせコントロールできる自分を憎んでいる。そんな男は、時にすさんでいる方が魅力を発揮する。持て余した自分に対して、冷酷になれるからかもしれない。彼は当時22歳。かわいらしい顔立ちで、けして老けて見えるタイプではないというのに、私は彼を老獪だと思った。きっと、見たくもないものをたくさん見てきたんだろう、と。出会ってすぐ