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国際線飛行機の荷物ルール

国際線の飛行機に乗る時の荷物ルールについてnoteしてみます。
海外旅行に行かれるときのご参考になると嬉しいです。


国際線に乗る時は

  • 成田関空など利用する空港Webサイト

  • JALANAなど利用する航空会社Webサイト

  • 旅行先国の検疫・税関ルール

海外旅行が初めての方や、久しぶりの方はこの3つは事前に見ておいて、荷物のルールや渡航先に持ち込んでOKな物が何か理解しておいた方がトラブルなく旅行できると思います。

私自身は空港で何かを没収されたことはありませんが、同行者がセキュリティチェックで化粧水を没収されたり、飛行機に乗るまえに周囲の人が航空会社の人から呼び出しされて、困った状況になっていることは何度も見てきました。
ルールを理解しておけばスムーズに旅行できます。

国内線との違い

国内線と国際線では荷物ルールが異なります。
国内線は液体物の制限がありませんが、国際線は機内持込荷物の液体物制限があります。

預入荷物

個数・サイズ

飛行機の貨物スペースに預けるスーツケースなどです。
航空会社・座席ランクによって異なりますが、エコノミークラスは23キロ以内縦+横+高さの3辺合計が158センチ以内と決まっている航空会社が多いです。荷物の個数は航空会社によってバラバラで、個数の決まりがない航空会社もあります。
規定詳細は航空会社の荷物ルールのサイトで確認することができます。

私の場合、サムソナイトの古めの70リットルスーツケースをきっちりパンパンに詰め込むと大体20キロになります。

ボストンバックのように形が変形するカバンを飛行機に預ける場合は、空港のラッピングサービスを利用して、カバンのサイズを小さくすることもできます。

モバイルバッテリーは預入荷物不可

旅行先では地図を見たり、写真を撮ったりと普段にも増してスマホを頻繁に使うので、電池が減ってモバイルバッテリーで充電する機会も多くなります。モバイルバッテリーを海外旅行に持っていく方も多いと思います。

モバイルバッテリーは外部からの衝撃があると発火の恐れがあるため、預入荷物に入れることができません。
万が一、発火してしまった場合に貨物スペースにあると消火が難しくなったり被害が広範囲におよぶ可能性もありますが、座席エリアにあればすぐに対応できるという理由で手荷物として持ち込むことがルールとなっています。

空港カウンターで預けたスーツケースはX線チェックを通過するので、間違えてスーツケースにモバイルバッテリーを入れたまま預けてしまうと、航空会社から呼び出しされます。

ソウルから東京へ戻る時に、カウンターでスーツケースを預けて、出国審査を通過して搭乗ゲートに向かうとスーツケースがずらっと並べられていて、日本人の名前が張り出されていたことがありました。
スーツケースの中にモバイルバッテリーが入っているようだから、スーツケースを開けてモバイルバッテリーを取り出して座席に持ち込むように、と言われていました。
なかなか気まずい状況でした。ゲート前で待っている人たちにスーツケースの中を見られてしまうし、モバイルバッテリー取り出しのせいで飛行機の出発が遅延しないかとイライラしている人もいたと思います。
アメリカ人の同僚にこの話をしたら、アメリカだったらスーツケースを開けられてモバイルバッテリーは没収されると思うと言っていました。

モバイルバッテリーは必ず機内持込荷物に入れるようにしています。

預入荷物(スーツケース)に入れられないモノ

モバイルバッテリーの他にもスーツケースに入れられない物がありあす。

  • パソコン:貴重品・壊れやすい物ということで機内持込荷物に含めるように航空会社から確認されます。タブレットもパソコンと同じ扱いになります。

  • 貴重品:現金やクレジットカードなどは機内持込荷物にいれます。

  • 宝石類:そもそも海外旅行に持って行かない方がいいと思いますが、どうしても持っていく場合は機内持込荷物に入れます。

  • 再発行ができない書類・再発行が難しい書類:出発空港で必要になることが多いので機内持込荷物に入れていることが多いと思います。パスポート紛失した場合に使う日本の運転免許証のように、空港で使わない物でも重要なものは必ず機内持込荷物に入れます


預入荷物(スーツケース)に入れるべきモノ

  • シャンプー類:機内持込荷物とは違って、スーツケースは液体物制限はありません。シャンプーや液体洗剤などを持っていく場合はスーツケースに入れて持って行った方がいいです。

  • ハサミ・刃物:旅行先でフルーツを買ってホテルで皮を剥いて食べる場合に、フルーツナイフがあると便利です。100均で包丁を買って持っていき、荷物が増えたら旅行先で捨ててくる方もいらっしゃると思います。刃物は機内持込荷物不可のためスーツケースに入れます。


機内持込荷物

機内座席に持ち込むカバンなどです。
預入荷物よりも多くの制限があって、ルールを理解していないとセキュリティチェックで没収されることがあります。

個数・サイズ

航空会社・座席ランクによって異なりますが、エコノミークラスは1つ+身の回りの物(ハンドバック、カメラ、PCケース など)・7キロ以内縦+横+高さの3辺合計が115センチ以内と決まっている航空会社が多いです。
詳細は航空会社の荷物ルールのサイトで確認することができます。

液体物

100ml以下の容器
100ml以下の容器に入っている必要があります。
現品ボトルにほんのちょこっと残っている化粧水を機内持込荷物に入れていた友だちは空港の保安検査で没収されました。
内容物ではなくて容器自体が100ml以下である必要があります。

グラム表示はミリリットルに置き換え
歯磨き粉は液体物に該当しますが、ミリリットルではなくグラムで容量が表示されていると思います。その場合はグラムをミリリットルに読み替えるというルールになっているので、130gと表示してある歯磨き粉は機内に持ち込めません。

1リットルの透明プラスチック袋
100mlの容器たちは1リットル(1,000ml)の透明のプラスチック袋に入れる必要があります。いわゆるジップロックのMサイズです。
1リットルはおおよそ20cm×20cmです。ただし、マチがあることで1,000mlを超過してしまう袋は20cm×20cm以内であっても不可です。
1人につき1個の透明プラスチック袋が持ち込み可能となっています。
透明プラスチック袋は世界中の空港で売られていますので、忘れたり破損した場合は空港で購入できます。
100ml以下の容器自体は透明である必要はありません。

液体物に該当する物
歯磨き粉、リップクリーム、ハンドクリーム、日焼け止め、マニキュア、マスカラ、メイク落とし、ハンドサニタイザーなどなど。
マスカラって液体?と思ってしまいますが、液体物扱いなのでもし機内に持ち込む場合はジップロックに入れる必要があります。
これは液体なのかなぁとちょっとでも悩んだら、液体物ジップロックに入れておいた方が無難と思います。
詳細は国土交通省のサイトで確認できます。

空港保安検査の液体物チェック
2018年にエミレーツ航空を利用してポルトガルに行った時の話なのですが、乗り継ぎのドバイ空港のセキュリティチェックで全員に透明プラスチック袋が配布されて、自前の液体物バックから配布された袋に液体物を入替えるように指示がありました。その袋に収納できない液体物は全部没収されていました。
なかなか厳しい対応だったので、よく覚えています。
当時ドバイで国際会議が開催されていたのか、何か直近で事故があったのか、理由はわかりませんでしたがこのような運用がされることもあるので、機内に持ち込む液体物はなるべく減らしておいた方がいいと思います。

なぜ液体物制限が厳しいのか
飛行機内に持ち込まれた液体物が原因となったハイジャックやテロ行為があったため、各国の航空法で機内に持ち込める液体物が厳しく制限されています。
世界の193か国が加盟している国際民間航空機関(ICAO)が定めたルールなので、海外旅行に行く時は行先がどこであれ同じルールを守る必要があります。
空港のセキュリティチェックで香水を没収されてキレている人を見たことがありますが、国際機関が決めたルールですから、ちゃんと守らないとダメですね。

意外なモノ・ガセ情報が多いモノ

スプレー

預入荷物・機内持込荷物どちらでもOKです。
制汗剤やヘアスプレーなどは飛行機に持ち込めます。
ただし「火気と高温に注意」と書かれているスプレーは持ち込めません。
顔や肌につけるものはほとんどが飛行機に持ち込めます。

コンタクトレンズ洗浄液

医薬品として液体物ジップロックに入れなくてもいいのですが、医薬品であることを証明する書類を提示するように海外の空港で言われたら相当面倒です。
医薬品であると主張せずに、機内や旅行先到着後に使用する数日分の旅行ボトルを液体物ジップロックに入れて飛行機に乗るのがいいと思います。

小さなハサミ

国土交通省の説明に持込可能と書いてあります

先端が尖っていないもので刃体6cm以下であれば持込可能
小さな眉毛きりはさみや鼻毛きりはさみ等の化粧用はさみ、携帯裁縫セットのはさみも持込可能

https://www.mlit.go.jp/common/001425421.pdf

ただ、乗継空港のセキュリティチェックの係官がどう判断するか分からないので、没収されたくない物であればスーツケースに入れておいた方が無難と思います。
ハサミやフルーツナイフは旅行先のスーパーで買うこともできるので、無理して日本から持って行かなくてもいいかなと思います。

捉え方によっては長い棒なので、なんとなく凶器になりそうな気もしますが、飛行機に持ち込むことができます
日本のビニール傘は安いのに丈夫ということで、お土産として持ち帰る外国人観光客の方もいますね。

リチウム電池

リチウム電池は一切NGと書いてあるサイトを最初に見てしまいました。
リチウム電池一切NGならば、AirTag使えないの?と思ったのですが、調べなおしたら正しくは本体に内蔵しているかどうか、リチウム含有が2グラム以下であるかによって区分がありました。
AirTagの電池CR2032のリチウム含有量は0.07グラムしかないので、預入荷物に入れました。

液体物制限がなくなるタイミング

日本を出国する時に空港でセキュリティチェックを受けて、パスポートコントロールを通過したら、そこは制限区域(制限エリア)となります。保安検査を通過した乗客と空港職員など一部の人しか立ち入れない”制限”区域という意味です。
制限区域では500mlのペットボトル飲料も買えますし、免税店で香水を買うこともできます。
制限エリアで販売されている物はセキュリティチェックされているので、ハイジャックやテロの脅威にならないということです。
日本出発フライトが目的地まで直行便の場合は問題ないですが、乗継がある場合は、乗継空港でまたセキュリティチェックを通過しないといけないので、1本目の出発空港免税店で香水を買うのは止めた方がいいですね。


よかったらこちらのnoteもご覧ください。


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