漫画がなぜ日本の文化なのか、海外にいるとわかる理由

高校生の頃、赤点取ったのが数学と英語でした。
そんな私は、英語圏であるオーストラリアに住んではや30年。
こんなに長く住むと英語が完璧と思われがちですが、現実はそんなことありません。
日常会話はそこまで英語力必要なかったりするんですよ。

そうはいっても、現地で働くには最低限は必要なので、まあ、最低限はできるということかもしれません。ただ、期待されるほどはしゃべれないということです。

そんな私ですが、最低限の英語を使っていても、英語とと日本語の違いを感じることはあります。

日本のアニメはもう世界中で人気ですが、その始まりは漫画からだと思います。白黒のテレビで、鉄腕アトムが空を飛んでいたけれど、紙の上で空を飛んだのが先。

そこにあるメッセージは結構大人向けだったのではないかと思うのです。

そもそも漫画と行くのは、絵からその場面を想像します。
そこに、ぎゃ〜!!!とか、バキッとか
音を言葉にして書かれてます。

これって、日本語独特なんですよね。

YAP因子という言葉を聞いたことがある人もいると思いますが、日本人特有のもので、虫の鳴き声を声として認識するのは日本人とポリネシア人だけらしいです。だから、チンチロリンなんて音として言葉で書くことができるんですよね。虫の姿を書いてなくても、この音を書いてあることで虫がいることを認識できて、果ては、ミーンミーンだったら、夏を連想させることができるわけです。
漫画という、あのコマの中で想像させるには、この言語認識が日本人にあるからこそだと思うのです。
創造力は日本人の宝。

だから漫画文化、アニメーションというクリエイトに長けているんだと私は思っています。

アメリカの漫画とか見ると、やたらと吹き出し部分が大きく書かれてたりするんです。
英語圏の人は、言葉で説明しようとします。だから、1から10まで言わないとわからない。やたらと説明が長かったり、反対に短い時もあります。そのことだけ言うなら、それだけしか言わなかったりもするので。

だから日本人のように空気が読めない。言うことが大事なんです。

これは国際結婚した夫婦とかにもよくあるすれ違いになることも。

私も元旦那(スイス人ですが、英語で会話してました)空気読めよビームをいっぱい出してたのですが、まあ無理な話だったのですよね。

それに気がついたのはかなり後でした。もちろん私の英語も思うことを伝えられるほどできなかったのもあったと思いますけど。

こうした文化の違いから起こるすれ違いはあるあるかもしれません。かといって、うまく言ってるご夫婦もたくさんいるので、それぞれだとは思いますが。

なぜ漫画が日本でこれだけ愛されて、受け入れられるのか?と思うことの一つに、言語の感覚の違いがあると言うことを言いたかったのです。
とはいえ、世界中でアニメは愛されてますから、世界中の人もこの世界が好きと言うことですよね。

今は海外でも日本のアニメは見れますし、私もその恩恵に授かってますが。
教育という面でも使えるものですしね。
子供たちがアニメを通して学んでくれたら、もしかしたら戦争だってなくなんるかもしれません。

そんなことができるのは、日本からかもしれませんね。

私はアニメが好きというところで、1ファンとして、そんな応援ができたらいいなと思っています。
そんなアニメを作ってほしいな〜と思います。

ハリウッドのハッピーエンドの世界もいいけれど、自分のあり方や、世界観を考えさせられるアニメを理解できる、日本の世界観がわかる日本人でよかったと思うのです。

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