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帰省しても、しなくても

夏休み、特にお盆休みに、故郷へ帰る方も多いかと思います。
突然ですが、
実家へお帰りになったら、キッチンの熱源の周囲を見ていただきたいのです。

高齢者が台所で調理中に、着ている服に火がついて焼死される事故がたまに報道されるのをご存知でしょうか。
「着衣着火」と言います。

実は私の母の友人が、この「着衣着火」で亡くなりました。
何のへんてつもない、当たり前の日常が、一瞬で奪われてしまいます。
悲惨です。

割合としては高齢者が多いため高齢者独特の事故のように思われます。確かに、年齢を重ねると判断力や運動機能が低下しますしガスの炎が見えにくくなるということがあります。

しかし、そもそも「安全性」が体力頼みで保たれていることが問題です。
多くの場合、「着衣着火」の引き金になるのは台所の熱源の周囲(特に奥側と上部)にある収納です。熱源越しに手を伸ばさなければ届かないような収納は特に危険です。
昨日まで何もなかったんだから、これからも大丈夫ということは決してありません。
一瞬の不注意で、誰にでも起こる可能性があります。お子さんが台所を使う場合にも同様に注意が必要です。

おしゃれキッチンの収納例として、熱源の奥の壁面にキッチンツールを吊り下げている例を見かけますが、怖いことだなぁと思います。単なるディスプレイだったとしても、現実的には非常にキケンです。熱源周りの壁は炎や熱にあおられて高温になります。

特に、古い家の台所は、熱源の奥に出窓があったりして物が置かれていることがあります。「着衣着火」の引き金になりかねないので、即撤去しましょう。

そしてご自身の家のキッチンも確認しましょう。

事(こと)は命にかかわります

今回は、整理収納アドバイザーとして命と生活を守るための記事になりました。
因みに「着衣着火」の事例としては、ほかに、料理中にコンロに背を向けてテレビを見ていて背中に着火とか、お仏壇のろうそくの奥に置いてあるお供え物に手を伸ばした時というのもあります。

平和で幸せな日をお過ごしください。


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