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いくつになっても

先日、洋服の整理をしていた母が、突然言いました。
「私が死んだら、たくさん捨ててね」

どういうこと?自分のモノは自分で捨ててよ
と言ったら、
だって裸で暮らすわけにはいかないでしょ 着るものは最後まで必要だわよ
と。

確かに。
それは、そう。

母は、88歳で、太極拳をやっているのでそれなりに友達もいます。
ウキウキしながら連れ立って買い物に行ったり、ワクワクしながら通販の冊子をめくって注文したりしています。
ですから、ときどきモノを整理しています。

何歳になっても買い物は楽しいし、モノは増えますから、おのずと持ちモノの整理が必要になります。
そしてそれは、自分でやることです。
モノを整理する時、「そのモノを取っておくのかどうするのかの判断」は持ち主しかできません。

年齢に関係なく、『本人以外の人が整理の基準を決めると、間違いなく揉める原因』になります。家族で一緒に整理をしても、そのモノをどうするかはモノの持ち主が決めることです。

家にモノがたくさんあって整理するのが難しいときのほとんどの場合は、モノの持ち主が判断しない(決められない)ことが原因です。
だからと言って、判断を強要すると、これまた揉めるし、勝手に捨ててしまうなんてもってのほかです。
捨てるよ~いいね~とか、これ要らないよね~とか、もう自分では判断できないだろうなんていう決めつけも良くないんです。難しいところです。

何ごとにも根気よくコミュニケーションを取ることが大切なんですね。

それにしても、整理するのにはそれなりの気力と体力が必要ですから、年を重ねるにつれて、日頃から持ちモノの量を『自分の手に負えるくらい』にしておくことが、より大切になってくるんでしょうね。


いかがでしょう
・・・平和で幸せな日をお過ごしください。


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