明 惟久里

俳句を詠んだり読んだり

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最近の記事

2024年上半期自選二十句

2024年1月から6月、冬と春の十句ずつ、 主にどこかしらの入選句から。 正直、今はまともに句作出来る環境でも なく、吟行も基本一人でしかダメなので、 いつか、こんな時期だったなと振り返る 備忘録のつもりで記録を残します。 秀句ではなく佳句ばかりな気がしますが、 今の、ただ俳句が好きな等身大の私です。 二〇二四年上半期自選十句〈冬〉 かくれんぼ鬼になりたき寒さかな         〈夏井いつき先生選〉 龍鱗へ利休白茶のうすく霜         〈夏井いつき先生選

    • 鑑賞「浮遊」創刊号

      「浮遊」創刊号 俳都よりようやく拝受(^人^) 「浮遊」ご創刊おめでとうございます 惠月さんの題字・古井フラさんの装画が とても素敵♪ 寄贈であれ購入であれ、ご恵送いただく形は さまざま。 過ぎるのも驚くが、なかなかに 荒んだ日々を過ごしているからか、ふとした 心遣いにはじ~んとしてしまう。 「浮遊」もそんな1冊だった。 目次を掲げる。 参加の7名が、それぞれの形で言の葉と 格闘し、それぞれの形で言の葉を紡いで おられる。 句友の楊明枳さん、ここでは漢詩もご披露。 漢詩

      • 中国語の「若」

        中国語の「若」 ~現地の句友さんに教えていただいたこと  私は、俳句のYouTubeチャンネル「俳句LOVE」の末席メンバーとして、ささやかなお手伝いをしている。 このたび「“若”のつく夏の季語」を配信。この原稿を書き、(宮内メグ名で)ナレーターも務めた。お時間のある時にご視聴いただければ幸いである。 この中にある「日本語の漢字“若”は、中国語の”若“と意味が異なる」について、付記したい。 以下は、中国の句友の楊明枳(加良太知)さんに教えていただいた。せっかくなので、その

        • 黒田杏子先生のお墓参り

                    2024(令和6)年3月7日  黒田杏子先生のお墓参り                 明 惟久里  3月13日の一周忌少し前、四温晴の午後、俳句の恩師のお墓参りを短くして来ました。 黒田杏子先生は、2024(令和6)年2月25日に、ご親族で納骨、そして一周忌法要を済まされ ました。 命日の3月13日当日には、夫である黒田勝雄 さまのお名前で、杏子先生ゆかりの方々に これを報せるお葉書〈B〉が届きました。 杏子先生は、長年なじみでいらした場所に、先

        2024年上半期自選二十句

          2023年自選十句

           筆はじめ母の卯の字のやはらかく           〈黒田杏子先生選〉  たしだしにみづ八重椿紅椿          〈夏井いつき先生選〉  のあそびのかぜのじやまするいとでんわ           〈西村麒麟先生選〉  無伴奏チェロのジーグと雲海と   〈五十嵐秀彦先生・津髙里永子先生選〉  灼けてなほ思惟のかたち石仏             思惟=(しゆい)      〈渡辺瀑先生・五十嵐秀彦先生選〉  香水を棄てて少女の貌で逢ふ     

          2023年自選十句

          追悼五句

          追悼五句追悼・黒田杏子先生  2023年3月13日(月)、黒田杏子先生急逝。 その二日前、山梨県笛吹市「俳句の里境川 飯田龍太を語る会」で「『山廬』三代の恵み」をご講演。翌日朝食後、温泉へ向かう途中で体調を崩されたのだろうか。倒れてしまわれた石和温泉の旅館から甲府の病院へ。救急車で運ばれてから天に召されるまでは、ご親族と共に付き添われたという飯田秀實(飯田龍太のご長男)さまから、後になり直にお話を伺った。秀實さまは、杏子先生と最後の朝食を共にされている。その時も、ややお疲れ

          カラー図説『日本大歳時記』座右版(講談社)

          http://itsuki.natsui-company.com/?eid=6999#comments 2023.10.5 組長ブログのコメント欄

          カラー図説『日本大歳時記』座右版(講談社)

          青い鳥が…

          青い鳥が…