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2023年自選十句

 筆はじめ母の卯の字のやはらかく
            
〈黒田杏子先生選〉

 たしだしにみづ八重椿紅椿
             〈夏井いつき先生選〉

 のあそびのかぜのじやまするいとでんわ
              〈
西村麒麟先生選〉

 無伴奏チェロのジーグと雲海と
  
〈五十嵐秀彦先生・津髙里永子先生選〉

 灼けてなほ思惟のかたち石仏
            
思惟=(しゆい) 
    〈渡辺瀑先生・五十嵐秀彦先生選〉

 香水を棄てて少女の貌で逢ふ
           〈村上鞆彦先生選〉

 仁和寺に集ふ棋士の眼つばきの実
           〈
山田佳乃先生選〉

 幾重にも星に凍てつく息づかひ
          〈夏井いつき先生選〉

 ハスキーの髭に冬蝶の鱗粉 
          
〈夏井いつき先生選〉

 獣骨の軽さ昴の重き骸
          〈
夏井いつき先生選〉


選んで下さいました先生方、改めて本当に
ありがとうございました。
2023年は、全国各地の大会への投句をやめた
り、リアの諸事情もあり、低調でした。

2024年は、俳句をがむしゃらに学び始めて
6年目に入ります。
俳句の学びと一日1句以上の句作は続けます
が、あとは一旦クリアにします。これから、
俳句とどんな風に仲良くなりたいか、再度
きちんと考え直してみることにしました。

デジタルの世界やリアで、拙句や私をまた
見かけたら声をかけて下さると嬉しいです。
SNSを始めてみましたが、相変わらず極度の
人見知りのままです。

これからも、よろしくお願い申し上げます。
               明 惟久里
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2023年 自選十句

 
      


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