断捨離なめてた。やったら・・・すごかった。

これまで部屋には余計な物を置かないように心がけていたし、特に断捨離の必要性は感じていなかった。

でも、今年に入ってから、仕事もプライベートも流れが変わってきて、「リセットしたい! 家の物全部捨てたい!」という衝動にたびたび駆られるようになった。

これはもしや「人生の転換期なのでは?」と思った私は、新幹線に飛び乗り京都へと向かった。

京都で神社仏閣巡りでもして、美味しい京料理でも食べれば、自分の気持ちがクリアになる気がしたのだ。

京都に到着した私は、ホテルに荷物を置いて街を散歩しながら、以前から気になっていた神社仏閣を2日間にわたり巡った。

それから帰京し、いつもと変わらぬ毎日を送っていたのだが、ある日の夜、急に懐メロが聴きたくなり、B'zの「LOVE PHANTOM」を聴いた。

「いらない〜何も捨ててしまおう〜君を探し彷徨うmy soul♫」

この曲の出だしが好きで、何度もリピートした。

最初は「Xファイル」の主題歌じゃん、懐かしいな〜。あの頃はまだ海外ドラマもそこまで一般的ではなかったな〜、なんて曲にノリノリになりながら思っていたのだが、次第に部屋のいらない物が目につくようになった。

「うわ、いらない、アレもコレも」

これまで不要な物は定期的に捨てている“つもり”でいたが、甘かった。全然捨てきれていなかったのだ。

思いついたら即行動の精神で、さっそく翌朝から、仕事の合間に部屋のいらない物を片付けて、捨て始めた。

・元彼を思い出す家具
・写真アルバム
・もう取引のない人たちの名刺
・読んでいない書籍や雑誌
・使っていないガラクタ小物
・使っていない調理器具と食器
・薄汚れたバスマット
・また着るかもと思ってとっておいた衣類
・くたびれたレザーバッグ
・何年も前に購入した水着
・汚れが目立つようになった全身鏡
・クローゼットを占領していたプラスチックケース

など書き切れないほど

ありとあらゆる物を捨てたところ、なんと1Kの家にあったガラクタは45リットルのゴミ袋15個分にも及んだ。そこに粗大ゴミも追加すると、相当な量だ。(粗大ゴミは合計8個)

部屋のほとんどがガラクタだったなんて! 衝撃的な結末である。

断捨離を終えてからは、気持ちがスッキリして、以前よりも仕事に対する集中力が増した気がする。

部屋に漂う空気も爽やかになり、朝、窓を開けて換気すると、気持ちの良い風が吹き抜けていく・・・。

しかし、部屋の断捨離から数日後に、今度はパソコンとiPhoneのデータが気になって仕方なくなった。そこで「この機会に不要な物は全て手放そう」と決意。以下も消去した。

・もう使わない過去の仕事データ
・掲載済みでいらない取材音声データ
・いらないメール
・気に入らないiPhoneの写真データ
・もう付き合いのない人たちのアドレス
・Lineのトークや長い間、連絡を取っていない人たちのID

デジタルデータの断捨離は、思いの外、気持ちが晴れ晴れとした。

「気に入らない物」「もう不要な物」ってもしかしたら「淀んでたり、悪い気を放っている」のでは? と思ったほどだ。

だが、驚くのはここからだ。

何の関係もなさそうな断捨離と仕事であるが、突然、仕事の状況が変化し始めたのだ。具体的に起こった事柄は伏せておくが、状況が好転してきている。不要な縁はバサッと切れ、必要な縁が結ばれてくような感じだ。

また、不思議なことに以前よりも物事に対して「不安」や「執着」を感じなくなった。

多分、断捨離する前は不安を物で埋め、物があるからこそ、何かに執着しやすくなっていたんだと思う。

断捨離舐めてた。やったら・・・すごかった!!

この先も定期的に断捨離して、部屋も毎日掃除しようと思う。

生きていく中で疑問に感じたことをあらゆる角度から掘り下げて考察していこうと思います。独女の語る駄文。