若者が人間らしく生きるとはどういうことなのか考えてみた。
今回は、人間らしく生きるとはどういうことなのか?について自分なりの考えを執筆していきたいと考えています。自分自身への反省も含めて書かせていただきます。
まず慶應義塾大学 環境情報学部教授およびYahoo!の CSO(チーフストラテジーオフィサー)として活躍されている安宅さんの投稿をご覧ください。
スマホを捨てよ,生で体験せよ,自分の目と頭で考えよ。
この投稿を見て、非常に共感する方の方が多いのが今の現状だと思います。表面的に周りがやっていることに影響を受けて何かビジネス本を読んだり、とりあえずコミュニティに入ったり、自己承認欲求のためだけにインターンやビジネスまがいのことをしたりなどなど、、
そういったことをしている学生はもう世の中の特に高学歴層に何千といるような気がします。(あくまで勘です、)そして、どんどんどんどん増えているような気がしています。
・ずっと自分と同じ実力、もしくは自分以下の実力の人がいるコミュニティで自己肯定感を感じ、コンフォートゾーンを全く抜け出さない。
・自分はこう生きたいという意思がなく、流行やかっこよいことに流されやすい。
・人と違うことをしている自分に酔い、本当の自分および本当にやりたいことを見失っている。(デジタルネイティブ世代には特にこのケースが増えている気がします。)
今回の文章は別にこういう生き方をしろ!と押し付けるのではなく、いま「本当に自分の心から生きたいと思える人生を生きているのか」を自分自身に問いかけるきっかけになればと思い、執筆しています。
※自分のやりたいことは無視して、人に流され、自己承認欲求を得ることを幸せと捉えることも個人の自由なので、読みたい方のみ読んでいただければと思います。
自分の頭で考えず、人に流され、ついていくだけの人はコモディティ(取り替えのきく存在)でしかない。
まず若手(学生中心)の個について語る上で絶対に外せないのが「瀧本哲史」さんの存在。
実際の話、「自由人」とか「成人」とか言ってますけど、まだ人間になってない人もたくさんいるんですね。単に人の言うこと聞いて「アウーアウー」みたいな(会場笑)。
外見だけは人間なんですけど、やってることは人間以下という人が老若男女問わず世の中にはたくさんいてですね、そういう人たちに「早く人間になってくれ」ということです。
厳しいことを言うと、「自分で考えてない人は、人じゃない」わけです。
かつてアリストテレスは「奴隷とは何か?」という問いに、「ものを言う道具」と答えました。僕がいまの世の中を見ても、けっこうな数の「ものを言う道具」の人がいます。
一応ものは言って人間のかたちはしてるんですけど、自分の頭で考えてない人があまりに多いので、そういう人を人間にしなきゃいけないという問題意識というか、使命感もあります。
現代社会では、しっかり自分の頭で考えられない人間は、「コモディティ(替えのきく人材)」として買い叩かれるだけですからね。
仏教には「自燈明」という言葉があります。開祖のブッダが亡くなるとき、弟子たちに「これから私たちは何を頼って生きていけばいいのでしょうか」と聞かれて、ブッダは「わしが死んだら、自分で考えて自分で決めろ。大事なことはすべて教えた」と答えました。
自ら明かりを燈せ。つまり、他の誰かがつけてくれた明かりに従って進むのではなく、自らが明かりになれ、と突き放したわけです。
人間としての生命力を高め、自分の力で食って生きてやるという気概のある人とは?
特に孫正義さんは生命力が高いと誰からも思われるのではないでしょうか?朝から晩までの勉強を周りが受験勉強の1年間程度しかしない中、異国の地に一人で旅立ち、多種多様なことを学び、数億円の売り上げをあげる商品を学生のうちに開発した経験。
これこそコンフォートゾーンをより常に先を行き、どんなに辛くても、どんなに苦しくてもなんとしてでも自分のやりたいことのためにはやりたくないことも必要であれば努力を惜しまない精神、つまり生命力のある生き方だと思います。
以下の動画、よくある自己啓発動画と思うかもしれませんが、実際に一度見てみてください。
こういう人には死んでもなるな!
①自分が○○さんと知り合いである、ご飯をたべたことがあることを自慢する人
じゃあお前には何の価値がある?○○さんがこれまで努力して実績を積んで有名なだけでお前にはない。というケースが大半を占めると思います。
②何をやっているかではなく何をしようとしているかばかり語る人
最近は学生の中で起業がブームになっていますが、別に起業することが正しいのではなく、起業してPL・BSを回して、社会価値の現金換算することができ人に幸せを提供できるようになることが目的なのに、起業することが目的になってしまっている人が多く、実際に学生ベンチャーで成功例が多いかと言われるとまだまだ全然多くないのが事実でしょう。
それよりはマッキンゼーやGSや三井物産などで死ぬほど働いて社会を知り、生命力をつけてから起業された方の方が何倍も成功率が高いというか、「働く」という行為においての当たり前のレベルが学生とは比較にならないレベルにいるので、むしろ当然かもしれません。
最近、スタートアップオタク、ベンチャーオタクが増えすぎて、何をやっているかではなく何をしようとしているかばかり語る人が急増し、もはやそういった人のコミュニティまでも生まれ、もう訳が分からなくなっている現状はもう取り返しのつかないのかもしれません。
今後、10年、20年で日本の学生のレベルはどんどん海外勢に抜かされていく未来もそう遠くはないのかと考えてしまいます。
③実績もないのに原体験があるから俺は最強だという考え方な人
アフリカで教育が受けられない子供の姿を知った。東南アジアで汚い水で生活に苦しむ人の多さに心を打たれた。などなど。これらの原体験を持つことは大変貴重なことかもしれません。
ただそういった経験があることをひけらかしたところでどんなメリットが存在するでしょうか?
本気でその現実を変えたいなら、最初は少しずつ自分でできることをやり、周りを巻き込むなどNPOをつくったり、起業したりでも、国に提言したりでもとくかくアクションを起こすことが大切だと思います。むしろそれ以外何かあるでしょうか?
原体験があろうが、実績がなければ何もしていないも当然です。自分はそういうリーダータイプじゃないなら、リーダータイプの人に想いを打ち明け、共感されなかったら、また次のリーダータイプの人を探し、とにかく泥臭くアクションを起こし続ける。
たとえどんなことをやっていたとしても寝る間を惜しんで夢に向かって働く人には誰かが必ず目を向け、耳を傾けてくれます。それを信じ、とにかくアクション。そうすればきっと新しい世界を自分で切り拓ける。そのために必要な環境は今の日本には揃っています。
④ものや人に対する期待値がめちゃくちゃ高い人
「俺はこんなにやったのに何でこれだけしか成長できないんだ」よりも「まだまだ俺はこれだけしかやっていないからこれくらいしか成長できていないんだ」と物事を捉えられる人の方が成長していく上でのストレスは低いし、成長角度も高くなると思います。
またものや人に対する期待値がめちゃくちゃ高い人は人付き合いにおいても苦戦することが多いかもしれません。挑戦意欲は持ちつつ、常に謙虚に生き続けることが大切だと思います。
⑤何をどれくらいやったかではなく、何かに挑戦したことを自慢する人
「人と違うことに挑戦すること」「若手がやるのは珍しいことをやること」をやると必然的に注目を集め、年上の人からは頑張ってるねなどと言われることもあるでしょう。
しかしながら、それを錯覚して何度も何度も色々なことに挑戦し、褒められる=良いことをやっているように感じ、生きている人がたくさんいます。挑戦はあくまでスタートであり、大切なことはその後「どれだけ人の役に立てるか」や「どれだけ辛いことがあっても辛抱強く続けられるか」だと思います。
挑戦するのは誰にだってできます。ただあなたが挑戦した後、5年、10年と経てばきっとあなたはコモディティ人材からは抜け出して、あなたにしかできないことをやって多くの人から必要とされている現実があるかもしれません。
以下の安宅さんのインタビューもぜひ読んでみてください。
色々と書いてきましたが、結局は坂本龍馬がいっていたように、
世の人は我を何とも言わば言え 我が成す事は我のみぞ知る
そして、
何の志もなきところにぐずぐずして日を送るは実におおばかものなり。
とも言っています。
わずかに他人より優れているというだけの知恵や知識が、この時勢に何になるか。そういう頼りにならぬものにうぬぼれるだけで、それだけで歴然たる敗北者だ。
「知恵や知識で他人に優越感を抱く者は、れっきとした人生の敗北者だ」と断じている名言です。他人より秀でている知恵や知識を自慢するのではなく、それを振りかざして他人に優越感を抱くことが恥ずべきこととされています。
とにかく
この後は個について読んでよかった本を紹介します。
「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる
創業40年で時価総額5兆円を超えた日本電産の創業者、永守さんによる本となっています。創業以来土日も正月も一同も休んだことがなく、交通事故で足が折れたとしても仕事をし続けた熱い想いとストイックさをもっている方です。
特に印象的だったのが、手紙を直筆で書いたり、全力で部下を怒鳴ったり、「早弁、早糞、早仕事」などデジタルというよりもアナログでスケールしないことにきちんと根拠をもって取り組み続けたからこそいまの時価総額5兆円企業が誕生したということです。
特に学びの深かった名言、ストーリー
①そして、「物事を実現するか否かは、まずそれをやろうとした人が”できる”と信じることからはじまる。自らできると信じたときにその仕事の半分は終了している」
②人に何かを求めるのであれば、自分は求める相手以上にストイックになることは仕事をする上で鉄則のこと。
③そして自分自身が一番印象的に残っていることが、順風満帆なとき、人間の強さや弱さには目に見えるほどの大きな差はない。しかし、苦境にたたされたとき、挫けそうになったときにそこから逃げ出そうとする人間と、その場に踏みとどまって立ち向かっていこうとする人間の差は5倍、10倍ではない、のちになれば100倍以上の差がついているということである。
などなど自分自身が率先して行動し、部下に対しても真剣に接し続けることの連続であり、その上でストイックさやどれだけ人を巻き込んでいけるのか、「情熱」「熱意」「信念」が大きなカギとなることを伝えてくれる本となっています。
ウダウダ文句などは言わずにまずとにかくアクションを起こし続けること
softbankのファウンダーの孫正義さんのもとで、月460時間労働を乗り越えてきたスダックスこと須田さんの題名通り「捨てる。手を抜く。考えない。」の精神が詰まった本になっております。
圧倒的に仕事ができる人は矛盾・問題を解決しようとせず、むしろ受け入れながら先に進む。、つまり矛盾しててもとりあえず「矛盾してるけど、しょうがないからやるか」「どうせ矛盾してるからテキトーにとっととやるか」といったようにウダウダ文句などは言わずにまずとにかくアクションを起こし続けることが何よりも大切だということが書かれています。
そしてさらに、何か仕事に詰まった時には「ググる」と「知っている人に聞く」など自分を良く見せず、正直に裸になりながらスピード感をもって仕事に取り掛かることが大切。
この本では以下のような定義を定められています。
自分で納得しないとできない人:ダメな人
このやり方、自分もやってみよう!:goodな人
結論として、この本の印象的な部分は460時間働いた結果導き出した、最速、効率的な考え方、タスクへの向き合うスタンスをできる限り言語化した本だと感じました。通常では、いざ働いてみないと分からないような部分も言語化してくださっているので、この本を読むことで明日からの仕事にレバレッジを利かせることができるのではないかと思いました。
さらに、若い世代の自分自身も含めて下の写真のように、若い頃に色々なことを経験しておくことは非常に大切であり、その先の伸びしろを左右するとも感じました。結局、「手段を選ばずに強引にゴリゴリと進めていった人が成功するとおっしゃっていること」と「実際に須田さんの下で学生として働かれた方が上場企業の役員になられていること」などなど、そして須田さん自身も若い頃に色々な経験をしたからこそ今があると書かれています。
▼自分なりの解釈を図に示してみました。
思うだけなら誰にでもできる。行動し、結果を残すことにこそ価値がある。
スタートアップやベンチャーで働く上で大切なことも個の力が大切だということにつながってきます。
とにかく全力で生きる!楽しみましょう!!
一緒に事業を伸ばしながら、個の力も圧倒的に高めていきたい方を探しています!学生インターンの方も大歓迎です!!
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