<第1回>noteデビューします

<第1回>プロデューサー就任のおしらせ

こんにちは。この7月から東芝ブレイブルーパス東京のプロデューサーに就任した星野明宏です。

日本のラグビー界、ひいては日本のスポーツ界を盛り上げるために、私の考えや取り組みを発信したいという思いでこのnoteを始めました。まずはnoteを始めるにあたって、自己紹介をしたいと思います。

私は神奈川県の桐蔭学園中でラグビーを始め、桐蔭学園高校、立命館大学とラグビー部に所属しました。選手としては体が小さく、運動能力が特別高いわけでもなかったのですが、周囲の選手が力を発揮できるようなプレーをしたり、チームがいい方向に進むよう仲間をまとめたりするのが、私の強みでした。その結果、大学3年時にはレギュラーとして部史上初の大学選手権出場を果たすことができました。

振り返れば私は幼少期から、周りの人を楽しませたり、人が喜ぶような仕組みを考えたりするのが得意でした。あるいは、自分に特別な能力がないからこそ、そうした力を身につけることができたのかもしれません。

大会卒業後はスポーツビジネスに関わりたいという思いから、広告代理店の電通に就職しました。残念ながら赴任した中部支社にはスポーツビジネスの部署がなかったのですが、通常の業務以外の時間に自分で勉強したり、そうした分野の方々と積極的に交流するなどして、人脈を広げていきました。その結果、徐々にスポーツ関連の仕事に携わることが増え、ボクシングの世界戦や、東北でしか興行していなかった「みちのくプロレス」の名古屋開催などにも関わることができました。

しかしその後デスク的な立場になり、一歩引いた位置で仕事をするようになったことで、「スポーツの現場のど真ん中に身を置きたい」という思いを強く抱くようになりました。その結果、8年間勤務した会社を退職し、筑波大学の大学院でスポーツコーチングを学ぶ決断をしました。

筑波では研究と並行して、社会科と保健体育の教員免許も取得しました。そして修了後、縁あって静岡聖光学院に赴任することになりました。

最初は寮の舎監から始まり、3年目にラグビー部の監督になりました。静岡聖光学院は校則で部活動時間が決められており、練習は週に3日、1日の練習は90分しかできません。非常に厳しい条件ですが、私は「90分しかないと考えるのではなく、91分やったら倒れるくらい密度の濃い練習をしよう」と考え、限られた環境の中で最大限の成果をあげるチームづくりに取り組みました。また自分ですべてをやろうとするのではなく、いろいろな分野の優れた専門家に指導を仰ぎ、様々な角度から選手たちの力を高めるアプローチも取り入れました。そして就任3年目で、花園初出場を果たすことができました。

そうしたいわゆる「部活動の顧問」的ではないコーチングが評価されたのだと思うのですが、2015、2016年には17歳以下の日本代表、2017年には18歳以下の日本代表のヘッドコーチとして、国際大会に出場する機会もいただきました。引退した元トップ選手の指導者が増えてくるなど、ちょうど高校ラグビー界が変革期にあり、グラウンド外での取り組みも含めた総合的なマネジメント力が求められていたのも、私が選ばれた理由だったと思います。

その後、静岡聖光学院では理事、教頭、副校長、校長として学校経営にも携わりました。それによりグラウンドにはなかなか足を運べなくなりましたが、会社員としてビジネスの世界を知り、先生として教育の現場に立ち、さらには校長として学校の経営にも携わった経験は、私にとってかけがえのない財産であり、自分自身の貴重な武器だと思っています。

おかげさまで学校は先生方を中心に常に進化し、たくさんの先生が自分の強みを発揮してくれるようになりました。ある程度目処が立ったことで、今度は自分自身が次のステージに進もうという思いが、私の中に湧き起こってきました。これは、いつも目まぐるしく何かをしたい、やりたいことが尽きないという私の性分なのだと思います。

現在49歳。残りの人生で何をしたいかと考えた時、たどり着いた結論がスポーツビジネスを中心に人、組織、教育などにパラレルに関わっていくことを決めました。私自身、人生のさまざまな場面でスポーツの持つ力を実感してきました。コロナ禍でリモートでのやりとりが日常的になったからこそ、教育や組織の中で、スポーツの持つリアリティの価値を再認識したことも、大きな理由のひとつです。

縁あってこのたび、チーム経営スタッフとして東芝ブレイブルーパス東京に加わることになりました。会社員、教員、組織経営と、さまざまなフィールドを経験してきた私だからこそ、この分野でできることがあると思っています。多くの人がワクワクし、熱狂する場をどんどん作り出していきますので、どうぞご期待ください。

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