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2024年5月に読んだ本まとめ。伊坂幸太郎作品ってやっぱり面白い。

2024年5月に読んだ本は全部で4冊。1冊毎に、ちょっとずつ紹介していきます。


1. それをお金で買いますか(マイケル・サンデル,ハヤカワ文庫 NF)

お金の見え方が変わる本。

お金でものを買うという当たり前すぎる行為を、こんなにも真剣に考えたことはなかった。

お金で買えるもの、買えないもの、買ってはいけないもの、色々と考えさせられた。

納得と戸惑いが繰り返される。

世の中に必要な商品・サービスなのか、見極めて使うことが大事なのだと思った。

2. 宇宙人と出会う前に読む本(高水裕一,ブルーバックス講談社)

たぶんテレビ朝日の「アメトーーク」の読書大好き芸人?で紹介されていた本。

宇宙のカフェで宇宙人と出会うところから始まる。

自分の考える世界というものがどれだけ小さく狭いものであるかを実感させられた。

「地球の生物はなぜ左右対称か?」
「あなたたちの太陽はいくつですか?」

など、章のタイトルだけでも固定観念を壊してくる威力がある。

途中から専門用語が増えてきて付いていけない部分も多かった。もう少し宇宙の本を読み、再読したいと思った。

3. 東京都同情塔(九段理江,新潮社)

第170回芥川賞受賞作。

制作にchatGPTを使ったとして話題となった本。

「名前」ついて考えさせられる。普段、何気なく使っている名前も、誰かが意味を持たせていると考えると興味深い。

もしかしたらそれは、何かから目を背ける為のものなのか、それとも何かを強調させたいのか。

たった数文字の言葉でも、たった一文字違うだけでも、人に与える印象が変わり、それにより世の中も変わっていく。

そう考えると、たった一文字でも大事に、言葉を大事に使っていきたいと思った。

4. シーソーモンスター(伊坂幸太郎,中公文庫)

「螺旋プロジェクト」という、8作家が共通のルール(山族と海族の対立を描くなど)で各時代の物語を描く企画のうちの一冊。

この本は「昭和後期」と「近未来」の2部作。

昭和後期の方は、本のタイトルと同じ「シーソーモンスター」。

嫁姑の対立話だが、ある設定のおかげで、その面白さが際立つ。テンポもよく、映画の様な設定、アクションシーンもありで、一気に読んでしまうほどに面白かった。

近未来の方は「スピンモンスター」。

AIが進化した世界で、アナログに回帰した手紙屋が主人公。

chatGPTが急激に進化している現代ではあり得るかもしれないと思わせる内容。

最後に

5月は、4冊の本を読んだ。最近は本を読むペースが遅くなってしまっている。ついつい仕事を優先し、本を読むのは余剰時間で、となっている。気になるのは、だらだらと仕事をしてしまってはいないかということ。本を読み、内省し、頭もスッキリし、仕事をした方が結果的に効率がいいのではないだろうか。最近の悩みである。


【 4月に読んだ本まとめはこちら 】

【 6月に読んだ本まとめはこちら 】

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