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雑文

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主に読書感想文を載せています。ネタバレしない内容を心がけてますが、気にする人は避けてください。批評ではなく、感想文です。
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2018年5月の記事一覧

Edwidge Danticat 『Without Inspection』

★★★☆☆

 ハイチ系アメリカ人であるエドウィージ・ダンティカの短篇。
 著者はハイチの首都ポルトープランスで生まれ、12歳のときにアメリカに移住したそうです。何冊か日本語に翻訳もされています。僕は知らなかったのですが、けっこう有名な作家なのですね。
 ニューヨーカー2018年5月14日号掲載。

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 物語は、建築中の高層ホテ

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Camille Bordas 『The State of Nature』

★★★★☆

 著者のカミーユ・ボルダスは生まれ育ったフランスで2009年と2011年に1冊ずつ出版したあと、2012年に作家であるAdam Levinと結婚し、パリからシカゴに移住したようです。それ以後は英語で執筆している模様。
 英語での最初の本『How to behave in a Crowd(人混みでの振るまい方)』が出版されたのが2017年。本短篇はそれ以来の作品のようです。ニューヨーカ

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Yiyon Li 『A Flawless Silence』

★★★★☆

『千年の祈り』(クレストブックス)を筆頭に何冊も翻訳されているイーユン・リーの短篇です。僕も2、3冊ほど読みましたが、完成度の高い作品が多かった印象が残っています。本作はニューヨーカー2018年4月23日号掲載。

 主人公のミンは40代の女性。夫のリッチと双子の娘といっしょにサンフランシスコで暮らしています(すでに独り立ちしている息子もいます)。
 彼女のもとには毎年誕生月に、二度

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Keith Gessen 『How did we come to know you?』

★★★★☆

 ロシア生まれアメリカ育ちのジャーナリスト、小説家、翻訳家であるキース・ゲッセンの短篇です。ニューヨーカー2018年4月16日号掲載。

 6歳のときに両親と兄と共にアメリカに移り住んだ主人公。30歳を過ぎた現在では、ニューヨークでロシア文学を研究しているのですが、就職も研究もうまくいっていません。そんな折、10歳違いの兄から連絡が入り、モスクワにいる90歳のおばあちゃんの面倒をみて

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